新潟大学医学部の入試の傾向と対策を2021年度合格のT.Mさんにインタビュー

2022/01/20
新潟大学医学部2021年度合格のT.Mさんにインタビューしました。新潟大学医学部に合格する上で知っておきたい入試の傾向と対策法を詳しく解説してくれています。

合格した大学

ニックネームを教えてください。

T.M,

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

新潟大学

浪人の有無を教えてください。

1浪

理科の選択を教えて下さい

化学;物理

社会の選択を教えて下さい

地理

得意科目(複数選択可)

物理;化学

苦手科目(複数選択可)

英語

両親の職業(任意)

会社役員

出身地を教えてください。

東京

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

中学受験を経験、巣鴨中学・高校を卒業

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高校2年生の秋

受験期の一日の勉強時間を教えてください。

平日5時間休日10時間

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

現役時765点 一浪時817点

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

東京理科大A判定 早稲田大学先進理工学部B判定 慶應大学工学部B判定 国際医療福祉大学B判定 新潟大学医学部C判定 順天堂大学医学部C判定 日本医科大学D判定

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

早稲田大学先進理工学部合格 順天堂大学医学部前期不合格 日本医科大学医学部前期不合格 国際医療福祉大学医学部不合格 秋田大学医学部後期未受験 日本医科大学医学部後期一次試験合格二次試験未受験

あなたの大学の入学理由を教えてください。

共通テストの結果を踏まえての判断だった。 戦略的に有利になり得る大学の中で最も出身地に近く大学の立地も良かったため。

あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。

近年数学の難化が著しかったので入試直前期はレベルの高い問題を中心に演習していた。過去問も活用し、過去問で解けなかった問題は他大学の類似問題等を用いて苦手分野を補っていた。過去問を解く際は時間配分にも気をつけた。新潟大学の問題は微積問題が多いので特に演習をこなした。英語に関しては難易度は高くないが採点が厳しいと聞いていたので、丁寧な回答の作成を練習した。英作文や英文和訳、読解問題に取り組み塾の先生に添削をしてもらっていた。実際本番でも満点に近い回答をしたつもりだったが特典開示では満点とは程遠い点数だった。物理化学の問題は他学部と同問題というのもあり比較的簡単な問題であった。だからこそ小さなミスをしない、簡単な問題を確実にとる練習をしていた。新潟大学の問題の為に特別な対策はしていないが、共通テストで高得点を取る為に得た知識、経験を活用した。

あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策

高校生活について。何を行いどういったものを学んだか等。 新潟について。なぜ新潟を選んだか。医師になったのち新潟に残るか。残る場合、なぜ残るのか。 新潟の風土について。なにか新潟について知っていることはあるか。新潟について興味のあることはなにか。 地方医療について。地方医療の現状について知っていることはなにか。問題点とその対策。

数学

現役時は一対一対応の数学を愛用していた。その他には標準問題精講、青チャートを使った。夏までは基礎問題を中心に、秋から総合問題、入試の過去問等を用いた。秋からは同時に共通テストの勉強も始めた。過去問や予備校が作成した予想問題等に取り組んだ。直前期から受験校の過去問を通しで解き、時間配分や戦略を練った。 一浪時は主に駿台のテキストを復習していた。内容としては基礎が中心で秋以降もテキストが完璧に解けるよう、問題を暗記する程にやり込んだ。現役時同様共通テストの対策も行なっていたがウェイトとしては二次試験対策の方に大きく傾いていた。過去問を解く時は毎回時間を計り、作成した解答の添削をお願いしていた。 現役時はあまり模試のとき直しをしていなかったが一浪時は全ての模試を解き直した。模試が行われた次の日に自己採点、とき直しを行い、成績が返ってきたらもう一度解き直した。

英語

現役、一浪時共に駿台のテキストを中心にしていた。英語はさまざまな問題形式があるので基本的には受験校の形式ができるように他教科に比べて早期から過去問を解き始めた。リスニングがあまり得意ではなかったのでリスニングは共通テストの問題のみ解けるよう練習した。一浪時は基礎からやり直し、8大品詞や副詞、形容詞の用法、様々な仮定法、ing.edの用法の判別、修飾関係など一つ一つ取り組んだ。新潟大学は丁寧な解答が求められていたのでこのやり方を選択した。速読に関しては共通テストで高得点を取れるレベルを目指すだけだった。

物理

基礎の確認としてセミナー、重要問題集。苦手分野強化のために物理のエッセンスを使った。新潟大学は難易度の高い問題はあまり多くないがその分幅広い範囲から出題されるので苦手な分野が出来ないよう努力した。電磁気、熱力学は類似問題が多いのであらゆる問題に対応できるようにした。力学の問題は幅広いので公式の理解、初見の問題に対する柔軟な対応ができるよう努力した。新潟大学以外にも東京大学や京都大学の特殊な問題などにも取り組んだ。

化学

駿台のテキストが中心だった。理論、無機、有機で別々に対策していた。理論は春の時期からさまざまな問題に取り組んだ。問題の幅が広いので簡単な問題は確実に取れるように演習していた。無機は秋から短期間で一度暗記し、直前期で復習、確認していた。有機も同様秋から始めたが医学科としては他学部に比べて要求されるレベルが高い為3つの中でも最も重要視して時間を割いていた。物質の名前と構造式の暗記 、生成方法や反応式、構造決定をする為に必要な反応の特徴などさまざまな知識を覚えていった。一つ覚えたら問題で確認し、定期的に今まで覚えたことを忘れていないか全体的な確認を行った。

面接

11月頃、模擬面接を行った。願書作成の際に志望理由を書くとき同時に面接対策のシートを作成した。予想される質問への解答を書き出し、実際に話してみて、時間を計測、内容と量が適当か確認した。

共通テスト

対策を始める前に自分が何点必要なのか、その点数を取る為には各科目で何点取る必要があるかの確認をした。自分の場合、数学、理科は100点、英語は90点を目標にし国語、社会は80点を目標にした。数学や理科は二次試験に被る部分が多いので共通テストの問題形式に慣れる目的としてのみ演習を行った。英語は内容は平易だが独特の問題形式なので数学、理科と比べたらやや多く演習を行っていた。国語は古漢が苦手だったので特に対策していた。古文に関しては単語を覚えることから始め、出題頻度の高い助動詞や特殊な動詞、敬語の問題など一つ一つ対策した。単語と文法の両方ともが一定レベルになってからは点数が安定し始めた。漢文は共通テスト、センターの問題を多く取り組んだ。地理はただ暗記するのではなく、理解を伴った暗記を心がけた。また覚えた知識をどのように共通テストを解くのに活かせば良いか演習した。グラフや図、表からの情報の読み取りの練習もした。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

受験中はとても辛く挫折することもあるかもしれない。勉強しても模試で結果がでなかったり頑張って暗記しても忘れてしまったりするかもしれない。しかし自分の苦手分野に向き合い、努力を続ければ結果が追いついてくる。重要なのは結果が出るまで折れずに努力を続けることである。結果が出るのは個人差があり他の人に成績を抜かれたりしてショックを感じることもあるが人によって違うのは当然である。正しく努力を続けて結果が出ない人はいないということを覚えていてほしい。

編集部からのひとこと

以上、新潟大学医学部2021年度合格のT.Mさんの合格体験記でした。 新潟大学医学部に合格する上で知っておきたいポイントをわかりやすく教えてくれているので受験生の方はぜひ参考にして合格を勝ち取ってください! T.Mさん、ご協力いただきありがとうございました。

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