再受験で東北大学医学部に見事合格のITさんにインタビューしました!バイトをしながら効率よく勉強して見事合格を勝ち取った経験を詳しく教えてくれています。
合格した大学
ニックネームを教えてください。
IT
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
東北大学
浪人の有無を教えてください。
3浪以上
理科の選択を教えて下さい
化学;物理
社会の選択を教えて下さい
世界史
得意科目(複数選択可)
数学;社会
苦手科目(複数選択可)
物理
両親の職業(任意)
父:工場勤務、母:アルバイト
出身地を教えてください。
栃木
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
阿久津中学校、さくら清修高校 中学受験なし、高校受験あり
受験勉強を始めた時期を教えてください。
再受験なので、入学前の約三年間、バイトしながらの勉強。
受験期の一日の勉強時間を教えてください。
バイトをやめる前、約4時間。やめた後、約8時間。
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
約85パーセント
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
東大模試にて東大理3はE判定、東大理1はA判定。東北大模試にて医学部医学科C判定。センタープレテストにて東北大医学部医学科D判定。
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
無し
あなたの大学の入学理由を教えてください。
医師免許取得のため。
あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。
数学は年度にもよるが、標準的でクセのない問題が多い印象。今年度は比較的優しめだったので、ミスなく得点することが必要だと思った。自分は数学に関しては東大数学レベルの問題を練習していたので、東北大に対してはオーバーワークだったと思う。それより、標準問題をミスなく素早くこなす対策のほうがコスパがいいと思う。英語は、長文問題に関しては、傍線部の単なる和訳でなく、現代文のような理由説明問題が多く、国語力も試される。答案作成力が重要で、独自の対策があったほうがいいと思う。英作文に関しては、自由英作文は年度によって問題の傾向がかなり違うので、対応力が必要。また和文英訳問題はほぼ毎年でている。結構レベルが高い問題が多いが、勉強量で補えるので、対策はしやすいと思う。物理は、問題レベルが高いが、前半の問題は易しいことがほとんどなので、そこを失点しないようにすることが必要だと思う。後半は難しい問題が多いので、もう一科目の理科をどれだけ早く終わらせるかが重要だと思う。化学は、有機以外標準的な問題ばかりなので、特にレベルの高い問題をこなす必要はないと思う。有機に関しては、クセのあるパズル的問題が毎年出題されるので、過去問を研究することが必要だと思う。全体として、過去問の研究が最も効率よく試験対策につながると思うので、過去問の解説が理解できるがくりょくがついたのならば、過去問研究を優先すべきだと思う。なお、過去問は赤本と青本どちらもあったほうが良いと思う。
あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策
面接の前日に行った小作文に関する質問。(小作文の内容は、あることわざに対して自分がどのようなことをかんがえるか、など心理テストのような問題。)また、自分が再受験生であったため、なぜ再受験したか、受験は自分の意志で決めたのか、を聞かれた。
数学
使った参考書は、坂田アキラの 数IIIの微分積分が面白いほどわかる本、プレックス数学重要公式定理集、1対1対応の数学(全6冊)、東大数学で1点でも多くとる方法、東大数学うれしたのし、東北大学の過去問。私は、数3が独学だったので、坂田アキラの 数IIIの微分積分が面白いほどわかる本で数3の初歩を理解した。1対1対応の数学は例題のみを何度もくり返し、演習問題は苦手だと思った問題についてのみやった。東大数学で1点でも多くとる方法はすべての問題を、時間を測らないで考えながら解いた。きれいに解けた問題以外は2、3週したと思う。東大数学うれしたのしは、かなりの難問が含まれており、4,5問ほど手をつけなかったが、2週ほどした。これも、時間を測らずに解いた。また、東大以外の過去問も参考として載っており、面白そうな問題のみ考えて解き、ほかの問題は答えだけ見た。東大数学の過去問は、上記二冊で30年分ほどといた。(東大数学で1点でも多くとる方法は約15年分ほどしか載ってないので、旧版なども買った。)東北大の過去問は、共通テスト後に、20年分ほど、時間を測って各年度分を説いた。プレックスは公式の辞書代わりに参照するのに使った。
英語
使った参考書は、速読英単語上級編、必携英単語LEAP、竹岡広信英作文が面白いほどかける本、よくばり英作文、英文読解の原則125、東大英語27年、東大英語リスニング15年、英文解釈クラシック、英作文ハイパートレーニング(和文英訳編、難関大レベル編の2冊)、英検1級パス単、最短合格! 英検1級 完全制覇(語彙、作文、リスニングの三冊)、英検1級の過去問、英検1級 面接大特訓、英検1級ライティング大特訓、cnn English express、東北大の過去問約15年分。 英検1級取得も受験勉強と並行していたので、かなりの参考書をやった。(英検1次は入試前の10月、2次は大学入学後に合格。)東北大入試のためだけなら、単語はLEAP、解釈は英文解釈クラシックだけでよかったと思う。英文解釈クラシックは個人的に気に入っており、発売が新しい参考書で1周しかしていないが、やりこむ価値はあったと思う。自分は英作文が苦手だったので、英作文にはかなり力を入れた。英作文ハイパートレーニング(2冊どちらも)は英作文の力がついたと思う。英検についてだが、英検1級の勉強は東北大の対策にはほとんどならないと思う。東北大は、英語力だけでなく国語力も重要であるので、過去問をしっかり研究することのほうが大切。一方で、形式が年度によって大幅に異なることがあるので、対応力も必要で、結構対策しづらい科目であると思う。
物理
使った参考書は、大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理が面白いほどわかる本(全3巻)、漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座、漆原の物理(物理基礎・物理)最強の99題、難関大入試 漆原晃の 物理[物理基礎・物理]解法研究、東大物理の過去問約10年分、東北大の過去問約15年分。 物理は、個人的に苦手な科目だった。いわゆる、微積物理にはほとんどふれなかった。物理は独学だったので、わかりやすい、 漆原晃の著書を使った。ほかの予備校教師の参考書なども軽く読んだが、物理の参考書は、執筆者によってクセが強く、同じ著者のシリーズをやったほうがいいように感じたので、漆原晃の参考書のみをこなした。東大の過去問は、鉄緑会のものを使った。思考力がついたと思う。東北大の問題は、東大よりは優しいが、十分にレベルは高いと思う。過去問を研究することが最優先だとは思うが、個人的には演習量が不十分だったと思う。前述の通り、物理の参考書は著者によるクセが強いので、私のような独学者にとっては、選ぶのが大変だと思う。
化学
使った参考書は、鎌田の理論化学の講義、鎌田の有機化学の講義、福間の無機化学の講義、基礎問題精講、標準問題精講、鎌田の化学問題演習 理論 無機 有機、東大の過去問約10年分、東北大の過去問約15年分。 鎌田の理論科学の講義、鎌田の有機化学の講義、福間の無機化学の講義で知識をインプットした。これらには別冊の暗記ブックがついており、繰り返して暗記した。基礎問題精講、標準問題精講、鎌田の化学問題演習 理論 無機 有機、で演習量を確保した。これらは著者が同じであり、やりやすかった。基礎問題精講、標準問題精講は解説がかなり詳しい。鎌田の化学問題演習 理論 無機 有機は解説があっさりしているが、出版社が同じである、前述の講義シリーズの参照ページがのっており、勉強しやすかった。私は化学は独学だったので、解説のわかりやすい参考書を選んだ。東大の過去問はレベルが高く、これになれると東北大の過去問が非常に軽く感じられる。ただ、有機にはクセがあるので、過去問でしっかり対策する必要がある。有機もなれれば、得点源にすることができると思う。有名な、化学の新研究も一応買ったが、東大の過去問を含め、前述の講義シリーズで十分事足りたので、一切手を付けなかった。
面接
面接の対策は一切なし。東北大の場合は、前日の心理テストのような小作文に関する質問ばかりなので、面接対策するのは時間の無駄だと思う。最低限、志望動機などを用意するだけでいいと思う。
小論文
小作文は対策も一切なし。小作文は本当に心理テストのようなものなので、当日までどの様な内容が出るかわからないし、どのような回答が高得点になるかは関係者しかわからないレベルの内容なので、対策するのは時間の無駄だと思う。思ったことを書けばよく、また時間内に終わらなくても十分に高得点をもらった人がいるので、対策は不要だと思う。
共通テスト
全科目について、2年分の試行問題をやった。数学は、z会の共通テストの対策予想問題集を1A,2Bの2冊やった。英語は、大学入学共通テスト 英語の点数が面白いほどとれる本(リーディング、リスニングどちらも)をやった。国語は、現代文について、大学入学共通テスト 国語[現代文]の点数が面白いほどとれる本、きめる! 共通テスト現代文、現代文 共通テスト対策のエッセンス、センター過去問10年分、古文について、望月光の古文教室、基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル、読んで見て覚える 重要古文単語315、センター過去問10年分、漢文について、漢文早覚え即答法、センター過去問10年分をやった。理科については、共通テスト物理 実験・資料の考察問題26、共通テスト 化学 実験・資料の考察問題24。世界史については、時代と流れで覚える! 世界史B用語、大学入学共通テスト 世界史Bが1冊でしっかりわかる本、きめる! 共通テスト世界史、センター過去問10年分。 数学は共通テストがセンターと傾向がやや異なるので、z会の予想問題をやった。英語は、センターと形式が大幅に異なるが、難易度は高くないので、大学入学共通テスト 英語の点数が面白いほどとれる本のみをやった。国語は結構力を入れた。現代文はセンターと形式が大幅に異なることが予想されていたが、実際はセンターとほぼ同じだった。古文に関しては、過去問を中心にやったが、苦手であり、本番もあまりうまくいかなかった。漢文については、早覚え即答法のみを繰り返し、あとは過去問をやった。漢文の過去問の解説は、早覚えの著者がネット上で無料公開をしており、いかに知識を使わず思考力で解くかが解説されており、必要最低限の知識で問題が解けるようになった。理科については、上述した問題集を2,3日で終わらせ、それ以外の対策はほとんどしなかった。そのせいか、理科は7割しか得点できなかった。世界史は、きめる! 共通テスト世界史を軽く通読し、流れを抑え、時代と流れで覚える! 世界史B用語で知識を定着したが、共通テストのみの科目なので、この本も軽く流し見した程度だった。大学入学共通テスト 世界史Bが1冊でしっかりわかる本で問題演習をしたが、この本が結構解説が良く、個人的によかった。この本のおかげか、1か月程度の勉強で9割得点できた。ただし、世界史は初学ではない。 東北大学は、センターの配点が低いので、そこまで対策する必要はないと思う。2次で十分得点できる学力があれば、共通テストでも、大した対策をせずに最低限の点は取れると思う。ただし、2次にない、社会と国語はある程度対策が必要で、国語に関しては、結構な時間を費やす必要があると思う。また、2次に傾斜があり、各5科目がすべて同じ点数に圧縮されるので、社会の配点が相対的に高くなることも考えて対策するとよい。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
東北大学は、科目にもよるが、高度な知識やテクニックが不要な入試問題を出していると思う。オーソドックスといわれるような出題が目立つと思う。特徴的なのは、長文中の記述問題、自由英作文、有機化学、物理の大問後半の思考問題で、これらには独自の対策が必要であると思う。いずれにせよ、過去問研究が最も効率よく受験対策になると思うので、過去問の解説が理解できるようになったらすぐに過去問に取り組むべきだと思う。最初は時間など気にしなくていいと思うし、直前用に最新年度の問題を残したりする必要もないと思う。過去問解説は数学、物理以外は青本が詳しいと思う。数学に関しては、赤本が詳しいが、青本の模範解答はすっきりまとまっており、参考になると思う。物理に関しては、青本は微積物理の解説をしているが、途中式の回答などが簡潔にまとまっており、参考になると思う。微積物理の部分の解説は、やったことのない人は無視していいと思う。また、新しい年度の問題は、ユーチューブに解説動画などがあるので参考になると思う。私は再受験で、高校時代は普通科ではない高校だったため、ほぼ全科目独学だったが、参考書のみで合格できたので、高度な勉強をしなくても合格できる大学だと思う。また、面接の点数は高くはないが、低くもなかったので、再受験差別によって合否に大きな影響を及ぼすことはほとんどないと思う。