2021年度、筑波大学医学部に合格のT.K.さんの合格体験記です。大学卒業と同時に筑波大学医学部合格という珍しい経歴ですが、かなり役に立つお話をいただいているので、必見です!
合格した大学
ニックネームを教えてください。
T.K.
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
筑波大学
浪人の有無を教えてください。
3浪以上
理科の選択を教えて下さい
化学;生物
社会の選択を教えて下さい
地理
得意科目(複数選択可)
英語;数学;化学;生物;社会;国語
苦手科目(複数選択可)
社会
両親の職業(任意)
会社員、専業主婦
出身地を教えてください。
兵庫
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
川西市立明峰中学校(中学受験なし)、兵庫県立川西緑台高校(高校受験あり)
受験勉強を始めた時期を教えてください。
大学4年の4月(大学卒業と同時に現在の大学へ再入学)
受験期の一日の勉強時間を教えてください。
毎日4-8h(塾なし)
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
843
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
全てA判定(東進難関大模試、東進医学部模試、全統記述模試、全統プレ共通テスト模試、駿台記述模試、駿台プレ共通テスト模試)
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
国際医療福祉大学(特待生合格)
あなたの大学の入学理由を教えてください。
医師免許を得るため>住みやすそうだから(関東圏内かつ田舎)>地域医療を学ぶ環境が整っている
あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。
全体として基礎的な問題が満遍なく出題される。 英語:基礎的な長文読解、基礎的な自由英作文が出題されるが、問題数は少ない。一般的な国公立対策をすれば問題ない。一般的な記述模試で正しく実力を把握できる。 数学:数ⅡB、数Ⅲの幅広い範囲から満遍なく基礎的な問題が出題されるが、問題数は少ない。近年は特に易化&問題数減少の傾向が強い。また、どの問題に回答するべきかがやや複雑で変則的なので、回答すべき問題について表紙の指示をよく読み従うこと。 生物:基礎的な問題が大量に出題され、時間との勝負。一般的な国公立対策に加えて、初見の問題を短時間で解く練習として、他国公立大学の過去問を制限時間半分程度で解く練習をすると良い。 化学:基礎的な問題が幅広く出題。
あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策
1回目(15分。面接官2名×受験生1名) ・医師を志した理由 ・なぜ再受験をしてまで医師になりたいと思ったか ・筑波大学を志望した理由 ・現在一番大きいと思われる医療の問題とその解決策 ・コロナ禍で何が一番大変だったか 2回目(15分。面接官2名×受験生1名) 仮のシナリオにおいてどう思うか/どうするかについて聞く形式(他人の気持ちをどれだけ想像することができるか、そのもとで適切な行動をとれるかを見られているらしい) (あなたはAさんの家族が亡くなったことをAさんから聞く。その後、あなたとAさんとBさんの三人で話している時にテレビで犬の死について流れ、Bさんが笑いながら「生き物は何であっても死ぬからねー」と発言。BさんはAさんの家族の死について知らない) ・Bさん発言時にAさんはどのような表情をしているか。またその時Aさんはどのような気持ちか ・この場面においてあなたはどのように振る舞うか ・なぜBさんはこのような発言をしたと考えられるか
数学
有名どころの問題集(1対1、プラチカ、青チャート例題など)を完璧に解けるようにして基礎問題対策をする傍ら、念の為難解問題への対策(月刊大学への数学を毎月購入)を行なったが、後者は必要なかった。簡単な問題を完璧に解くことが求められるため、模試などで記述の練習に注力した。年明けからは東進と旺文社の過去問データベースを活用して、出題傾向が似ている(基礎的な問題中心で誘導がきちんとしている)様々な国公立大学の近年の過去問を解く。
英語
年末までは長文問題集(英語長文問題、英語長文18選、英語長文問題精講など)を週に3-4回解いておき、年明けからは東進と旺文社の過去問データベースを活用して、出題傾向が似ている(長文は様々な形式の問題が出題されているもの。ライティングは自由英作文)様々な国公立大学の近年の過去問を解く。ライティングについては英作文問題精講などでさまざまな表現を暗記。他にも基礎的な英語力を鍛えるために、リスニング関連音声を2倍速でシャドーイング。
化学
独学となったため、簡単な参考書(宇宙一わかりやすいシリーズ)で知識と全体イメージをつけてから、レベルを少しずつ上げながら問題演習をこなしていき(全レベル問題集化学③など→標準問題精講など→化学の新演習など)、問題演習をする中でより詳しい参考書(化学の新研究)を辞書がわりにして詳細の知識を得ていった。年明けからは東進と旺文社の過去問データベースを活用して、出題傾向が似ている(基礎的な問題が幅広く出題)様々な国公立大学の近年の過去問を解く。
生物
独学となったため、まず簡単な参考書(生物が面白いほどわかる本)で知識と全体イメージをつけてから、レベルを少しずつ上げながら問題演習をこなしていった(全レベル問題集生物など→エクセル生物など→③標準問題精講など)。問題演習をする中で、より詳しい参考書(大森徹の最強講義)を辞書がわりにして詳細の知識を得ていった。年明けからは東進と旺文社の過去問データベースを活用して、出題傾向が似ている(基礎知識から実験、知識応用など幅広い問題を出題し、選択や記述おりまぜられている)様々な国公立大学の近年の過去問を解く。
面接
センター試験後から、三日に1度程度、医学部面接関連の参考書(医学部の面接、医学部面接ノート)を読んで面接の考え方について理解した上で、自分の大学で出そうな質問に対する模範回答を作成。面接時には自分の言葉で話せるように、あくまで一言一句暗記しようとせず、面接官と対話するように意識して本番に臨んだ。
共通テスト
基本的には年末(12月頭)から予想問題集(駿台、河合塾、Z会の問題集に加えて、3社+代ゼミの予想問題パックなども)と過去1-2年程度の過去問演習を行なった。また、予想問題集が貴重だったため、プレ共通テスト模試は積極的に受けた。 数学:年末から予想問題を解く。毎日共通テスト対策と同程度の時間を二次対策問題に対してもあてて鈍らないようにしていた。 英語:ほぼ行わず。年明けから予想問題を数回解く。リスニングは英語ラジオで対策。 生物:年末から予想問題を解く。半分の時間で解く練習。 化学:年末から予想問題を解く。半分の時間で解く練習。 国語:週に2-3回古文単語を暗記し、年末から予想問題集に取り組む。 地理:週に2-3回センター試験の過去問を解き、年末から予想問題集に取り組む。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
孫氏の言葉に「敵を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」とあり、受験もこれと同様です。目標とする大学が受験で求めてくる水準を過去問とこのようなレビューから把握し、自分の性格と、これまで学校のテストや模試で自分がどの程度の勉強をどのようなスタイルでおこなうとどの程度の結果が得られたかを振り返って自分の学力の特徴を把握すれば、あとは時間を作って勉強をこなしていくだけで合格が手に入ります。その過程では不安があるかと思いますが、不安で学力は上がらないので、不安を感じたと思ったら勉強をしましょう。受験が終われば解放されます。頑張りましょう。
編集部からのひとこと
以上、2021年度見事合格!筑波大学医学部T.K.さんの合格体験記でした! 筑波大学医学部に合格する上で知っておきたい入試の傾向と対策や勉強法など、かなり詳細にお話しいただいているので、受験生の方はぜひ参考にして合格を勝ち取ってください! T.K.さん、ご協力いただきありがとうございました。