慶應医学部に見事現役合格のY.Y.さんの合格体験記です。開成高校から慶應医学部に合格するまでの勉強法をかなり具体的にお答えいただいています!
合格した大学
ニックネームを教えてください。
Y.Y.
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
慶應義塾大学
浪人の有無を教えてください。
現役
理科の選択を教えて下さい
化学;物理
社会の選択を教えて下さい
地理
得意科目(複数選択可)
英語;化学;社会
苦手科目(複数選択可)
数学;物理
出身地を教えてください。
横浜
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
開成中・高出身
受験勉強を始めた時期を教えてください。
高3になってから
受験期の一日の勉強時間を教えてください。
平日 塾3時間(2日)、塾のある日は塾のみ 塾のない日はおおむね数時間 土曜 塾6時間のみ 日曜 数時間
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
832
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
東大オープン第一回 理3A判定(75.4) 第二回 理3C判定(66.9) 東大実戦第一回 理3A判定(76.4) 第二回 理3A判定(74.6)
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
東大理一(合格)、慶應理工(合格)
あなたの大学の入学理由を教えてください。
気がついたら慶應を選んでいた
あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。
入試の傾向として、数学は短時間で正確に計算することが求められること、英語は英文のレベルが高いこと、物理で概算をよく求められることが挙げられる。化学は比較的オーソドックスな出題であると感じた。全体として時間が厳しい試験が続く印象があるため、素早い処理力が求められる。 過去問を多少解いた以外には、特段の対策はしていない。東大をはじめとする難関大学とは、求められることに大きな差がないため、志望校を絞って対策するといったことをする必要は皆無だろう。
あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策
学費の支払いで問題がないかを、直接聞くのではなく、それとなく遠回しに聞いてきた。本番ではそれを察知して答えた。
数学
鉄緑会に通っていたので、参考書としては鉄緑会のテキストを使用した。学校の授業でも、教師が授業でその年の全国の入試問題をアレンジした問題を演習として解かせていたため、「簡単なはずの問題の解き方を度忘れする」といったことは起こらなかった。2次対策はほとんど鉄緑会の演習で行った。自分から市販の参考書を購入して……というような勉強は、他の科目を差し置いてやる必要性を感じなかったことと、わざわざやる気が起こらなかったので一切していない。
英語
英語を受検のために学ぶつもりは一切なかったので、演習以外で「受験英語の勉強」にあたるようなことは一つもしていない。高2の頃、海外大を志望するような人たちと共に、外国で行われる英語を使って様々なことをする大会に出場しており、その時点で受験に必要な英語力は持っていた。そのため、高3で英語の勉強をすることはほぼなく、やったことといえば鉄緑会の演習と英作文テキスト、あとはすき間時間を使って。娯楽を兼ねた洋書の小説の購読、BBCなどのニュースサイトでニュースを読んだり聞いたりすること程度である。参考書など興味もなかった。
物理
鉄緑会のテキストを使い、問題を解いたり演習をしたりしていた。他の参考書に手を出すことはしなかった。
化学
鉄緑会のテキストを使い、問題を解いたり演習をしたりしていた。他の参考書に手を出すことはしなかった。学校の授業が素晴らしかったので、それも活用していた。オリジナルの問題集や充実した教科書は、最後まで非常に参考になった。
国語
もともと苦手ではなかったので、学校の授業以外で特に何かするわけでもなく、センスに任せた。学校で配られたものを使い、参考書の類いには触れていない。
社会
地理はもともと好きだったので、高2時点で何もしなくてもセンターの過去問で9割取ることができた。そのため勉強は一切していない。参考書も特に買わず、資料集と地図帳を眺め(これが楽しい……!)、学校の先生が作ったスライドを見ていた。
面接
もともと理一が第一志望で、慶應医学部はレベルの近い併願校という扱いだかつ、他に面接が必要な学校がなかったので、面接対策は一次合格してから行った。慶應医学部のホームページを見て、特徴やカリキュラムを調べ、面接をしのげる程度の考えを用意しておいた。鉄緑会で模擬面接を一度行うことができたため、本番は緊張をあまりせずに迎えることができた。これが一番大きな効果のある対策であった。準備する時間があまりなかったため、大した対策はできていない。
小論文
こちらもまた一次合格以降に初めて考え出した。もともと論理的な作文は大得意とするところであったこと、また面接対策に時間を割いた結果、本番までに小論文対策をする時間が残らなかったことから、ぶっつけ本番の出たとこ勝負で書いた。本番では、医療倫理的によくないことだけは書かないようにということをずっと意識していた。
共通テスト
共通テスト対策としてはセンター試験の過去問を解くことしかしていない。英語に至っては、読めば答えが書いてある共通テスト形式など寝てても解けるので、過去問すら解かなかった。個人的な意見として、試行調査はセンターが公にしている失敗作と認識していたため、本番は全くことなる問題になると考えてあえて無視し、センターの過去問ばかり解いた。結果的にこの判断は正解だったと考えている。普通の理系受験生が苦労する社会科には絶対の自信があったので、共通テスト直前でも過去問を1〜2科目解く以外は、2次対策ばかり行っていた。共通テスト対策に絞ったのは3日前くらいの段階であった。出願の関係上1科目吹き飛んでもさほど問題がなかったので、気負わずリラックスして受けた。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
受験で一番大事なのは、どう勉強するかなどではなく、どう休むかだと思います。人間休まずに勉強することなどできません。自分にストイックになりすぎると、精神的にどんどん追い込まれてしまいます。自分なりの息抜きのやり方を考えて、休みをきっちり取りましょう。休んだ方が結果的に生産性が上がります。
編集部からのひとこと
以上、慶應医学部に見事現役合格のY.Y.さんの合格体験記でした。 Y.Y.さん、貴重なお話ありがとうございました。