2021年度慶應医学部に現役合格のY.Tさんの合格体験記です。慶應医学部に合格する上で知っておきたい入試の傾向や対策などポイントをわかりやすく教えてくれています。
合格した大学
ニックネームを教えてください。
Y.T
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
慶應義塾大学
浪人の有無を教えてください。
現役
理科の選択を教えて下さい
化学;物理
社会の選択を教えて下さい
地理
得意科目(複数選択可)
英語;数学;物理;化学
苦手科目(複数選択可)
社会
両親の職業(任意)
主婦
出身地を教えてください。
静岡県
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
受験経験なし
受験勉強を始めた時期を教えてください。
高2,4月
受験期の一日の勉強時間を教えてください。
平日:5時間(塾3時間),休日:10時間
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
821点
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
模試は特にうけてないです。
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
東京慈恵会医科大学合格
あなたの大学の入学理由を教えてください。
臨床・研究ともに日本トップクラスだから。
あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。
数学 1の小問集合は簡単なので全問正解したい。また,2は例年確率,とくに確率漸化式(今年は例外的に統計からの出題であったが)が出題されるので,過去問を解いて雰囲気をつかみたい。その他,微積の出題が多いので,計算ミスをしないように処理速度をあげることが肝要。とんでもなく計算が大変な設問や難しい設問もあるが,そのような設問は適切に見極め,取れる問題をとることが重要。 英語 出題形式は様々であるが,根本の英語力をあげることが大切。英語力があれば形式には最後に少し過去問をやればいくらでも対応できる。リスニング,シャドーイングも怠らず,毎日しっかり行うこと。 物理 基本的な内容を,いつ聞かれても自分でいちから説明出来るようにする。これは結構難しい。慶医は原子物理の出題が多いので,過去問をやって慣れるとよい。 化学 物理同様,基本的な内容を徹底させるべき。比較的簡単なので,ミスをしないことが大切。
あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策
今日(面接の日)に何時にきたか,そしてそれはなぜか。日本では,子供が自分自身の治療法を決定できるのは何歳くらいからだと思うか,推測せよ。対策は過去に聞かれたことを読んで,自分なりの解答を用意したのみ。
数学
塾のテキストのみ。基本的な内容を定着させ,計算ミスのないように計算速度を極限まで早める。2次試験は慶医は確率漸化式,微積の出題が特徴的である。これらは難しい設問もたまにあるが,大半は簡単なので,過去問で雰囲気をつかみ,取り組むべき設問と捨てるべき設問を見分ける眼を養うことを意識した。10年分やったら,大体その感覚がつかめると思う。その他,穴埋めの形式が多いので,とにかく序盤でのミスに注意し,見直しを何度もする。
英語
塾のテキストのみ。2次試験対策といっても,過去問を解いたのは入試1週間前からで,それまでは慶医の対策ということは特にやっていなかった。英語は根本的な英語力を高めることがとにかく重要で,逆に根本的な英語力を身に付けさえすれば,形式に対応するのは1週間あれば全然間に合う。勉強方法は,とにかく英語を楽しみ,文法的な面はもちろん,文章は英語という媒体を使った相手にものを伝える手段ということを意識し,内容レベルまで味わう。
物理
塾のテキストのみ。基本的な内容をいつ聞かれても正確に,自分で授業ができるくらいまでマスターする。これが出来たら,問題を解いて経験を積む。物理は少数のエッセンスの詰まった問題を解くことで,センスが身につく。慶医は原子物理の出題が多いので,原子物理の演習を多めにした。入試で注意しなければいけないのは,数学と同様,穴埋め形式なので,序盤でのミスが命取りになる。何回も見直しし,ミスをゼロにすることがほんとに重要。この際,次元チェック,特殊な場合を考える,など多様な観点から見直しを出来るようにするのも物理のセンスの見せ所である。
化学
塾のテキストのみ。物理同様,基本的な内容をいつ聞かれても正確に,自分で授業ができるくらいまでマスターする。ただ,物理と違って,化学は「典型問題」とされる問題の量が多いので,ある程度演習を積むことが必要。逆にこれをすれば,慶医の化学はそこまで難しくない。たまに,難しい設問もあるが,そのような設問は合否に影響しないので,あっさり飛ばし,解ける問題を見極める練習をした。
面接
試験当日の電車の中で,過去に聞かれた内容を読んで,それに対して自分の想定解答を用意しただけです。相手に自分のことを伝えたいという想いがあれば,そんなに対策するものではないと思います。
小論文
小論文は全く勉強しませんでしたので試験当日に初めて小論文のお題というものを見ました。
共通テスト
共通テストはどんなにできる人であってもある程度時間を犠牲にする必要があると思います。出題形式が独特なので。また,時間が厳しいのも特徴で,個人的には,英語,数学,理科は半分の時間があれば十分ですが,国語と社会は時間が厳しかったです。なので,国語,社会はいわゆる赤本を使って2週間みっちり対策を行いました。他の教科も10年分は本試・追試を行いました。数学は簡単だと思いますが,理科はヘキストワッカー法など,共通テスト特有の反応が出たりするので,そういうのは確実に抑えるようにしました。必ず,時間を測り,ミスをした問題はノートに書き込んでいました。また,50万人以上が解く試験なので,答えは必ず論理的に導けるはずなので,ミスした問題はなぜそれが正解なのかを徹底的に考えるようにしました(特に国語,社会)。この勉強は完全には無駄にならず,理科などは基礎が抜けているところをチェックする意味にもなります。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
とにかく,入試の結果発表に当日に自分が後悔しないかを考えて勉強してください。たとえ落ちたとしても,その時やりきったと思えるような勉強をしてほしいです。逆にそのように思えれば落ちてもあまり悔しくないはずです。
編集部からのひとこと
以上、2021年度慶應医学部に現役合格のY.Tさんの合格体験記でした! 慶應医学部に合格するために知っておきたいポイントをわかりやすく解説していただいているので、ぜひ参考にして合格を勝ち取ってください! Y.Tさん、ご協力いただきありがとうございました!