難易度の高い慈恵医学部入試の突破方法を合格者のS.Fさんにインタビュー

2021/08/28
2021年度慈恵医学部に見事合格のS.Fさんに入試の突破方法を徹底インタビューしました。慈恵医学部を受ける上でおさえておきたいポイントをわかりやすく解説してくれているので、受験生は必見です!

合格した大学

ニックネームを教えてください。

S.F

性別を教えてください。

女性

現在通っている大学を教えてください。

東京慈恵会医科大学

浪人の有無を教えてください。

現役

理科の選択を教えて下さい

化学;物理

社会の選択を教えて下さい

日本史

得意科目(複数選択可)

英語;物理

苦手科目(複数選択可)

社会;国語

出身地を教えてください。

東京都

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

豊島岡女子学園高等学校(高入)

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高校2年の3月

受験期の一日の勉強時間を教えてください。

平日5時間、休日12時間

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

768

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

高1 駿台模試 69.7 (東大理Ⅰ→B 早慶理工→A) 高2駿台模試第一回 66.7 (東大理Ⅰ→C 東大理Ⅱ→B 早慶理工→A) 高3 駿台模試第一回 62 (東京医科歯科大学、慶應医学→E、東京慈恵会医科大学→D、日本医科大学→C) 高3 駿台模試第二回 65 (東京医科歯科大学→D、慶應医学→E 東京慈恵会医科大学→C 日本医科大学→B 昭和大学→A) 高3 駿台ベネッセ記述模試 76 (東京医科歯科大学、東京慈恵会医科大学→C、慶應医学→E、日本医科大学→B、昭和大学→B)

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

東京医科歯科大学不合格 慶應義塾大学医学科不合格

あなたの大学の入学理由を教えてください。

低学年から実習が多く、医療者として必要な力をより実践的に身に付けられると感じたから。 また、病気を診ずして病人を診よ、という建学の精神が、私の理想の医師像と一致していたため。

あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。

慈恵は合格点が低いので、もし始めの方の教科が出来なくても、後の教科で挽回できる可能性は十分にあるので諦めないでください。英語、数学は特にこれといった特徴はありませんが、理科が特徴的です。 化学 知識問題だけでなく自分で推測して解く問題が多く、化学グランプリなどの問題も解いておくとためになります。 物理 毎年独特な問題が出題されます。一見複雑そうですが、物理公式に当てはめられれば割と典型的な問題として考えられます。圧倒されず、落ち着いて解くことが大切です。 数学、一般的な問題です。英語は数年前までは難しい単語が多数出題されていましたが、近年は特別な単語の知識を必要としない傾向になっています。 数学、英語ともに、時間を意識して落ち着いて解けば問題はないと思います。

あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策

MMIで、7分の面接を6回やりました。 ①絵を見て2分間考える→絵の内容の説明→考えたことを話す。残った時間は面接官からの質問に答える。 ②副業に関する文章を2分間で読み、その後自分の考えを話す。時間が残ったら、面接官からの質問に答える。 ③グループ探求のポスター作成を予定していた日に、グループの一人がバイトが入ってしまった。ポスター作成は、その日にやらざるを得ないという前提で、自分がグループリーダーだったらどうするか。与えられた選択肢の中で、良いと思う方法から順に並べる。 ④基本的な質問 医師になりたいと思った理由、部活について、SSHのこと、併願校について ⑤パワハラの件数のグラフをみて考えたこと。国別で多い順に並んでいて、男女別のグラフもあった。 ⑥名前の由来、余暇の過ごし方について

数学

学校の授業の予習として、4stepという問題集を解いてから授業に臨むようにしていました。授業の復習は、青チャートを中心に勉強していました。高2から、テスト前以外の期間でスタンダード演習を解き始めました。スタンダード演習は、記述対策が目的だったので、先生に添削をお願いしていました。先生から、別解も教えていただき、一問につき、2~3通りの方法で解けるように勉強しました。高3では、スタンダード演習に加えて、「国公立大学医学部の数学」という問題集を解きました。医学部の入試問題を通して、実践的な学習ができました。高3の三学期は、志望校の過去問を中心に勉強していました。

英語

一日一題長文読解を解くことを継続し、着実に英語力を伸ばせるよう、意識していました。「やっておきたい英語長文」という問題集が、300語、500語、700語、1000語とシリーズになっており、おすすめです。文法は、break throughという参考書を復習のために読み、「大学入試 gear up 英文法」という問題集で演習しました。高校在学中に使った単語帳は、データベース4500、ターゲット1900、鉄壁です。英単語アプリのmikanも使いました。高3の三学期は、志望校の過去問を毎日解いていました。

物理

二次対策として、重要問題集を中心に学習しました。重要問題集は、2周やりました。また、模試の復習に力を入れました。模試の復習や過去問演習は学校の先生に添削をお願いしていました。ノートに線引いてを7:3にわけ、広い方に解き、狭い方に間違えた問題の分析(なぜ間違えたのかなど)を書きました。三学期は、過去問を中心に勉強していました。過去問の勉強をするときは、添削、見直しでしっかりと理解を深められるように心掛けました。

化学

二次対策として、重要問題集と、「化学の新体系問題集」をやりました。高3のときは、どちらかを1日6題解くように心掛けていました。問題をたくさん解くことで、出題のパターンも把握することができます。知識問題が解けなかったときは、暗記事項を付箋に書いて、よく見るところに貼って覚えるようにしていました。高3の三学期は、過去問を中心に勉強しました。一つ一つ丁寧に見直しをすることで、理解を深められるように心掛けていました。

国語

少なくとも長期休みは、一日一題現代文の読解を解くようにしていました。古文、漢文も、週に一題ずつ解くようにしていました。使っていた問題集は、河合塾の「マーク式基礎問題集現代文」「マーク式基礎問題集漢文」「マーク式基礎問題集古文」です。レベル的にも丁度よく、継続しやすいのでおすすめです。国語は共通テストのみだったので、共通テスト直前1ヶ月は、共通テスト予想問題かセンターの過去問を一日一つずつやっていました。

社会

高3の11月までに、「流れがわかる日本史のノート」をやりました。また、隙間時間を使って、教科書を3週読みました。12月から、本格的に勉強を始め、「大学入学共通テスト日本史トレーニング問題集」「大学入学共通テストへの道」をやりました。12月の下旬から、一日一セットずつセンターの過去問や共通テスト予想問題をやるようにしました。解いたあとは、解説を隅々まで読み、覚えていなかったところはノートにまとめました。

面接

面接練習は、3年になってから病院が主催する模擬面接に参加したのと、学校で先生にお願いして模擬面接をやっていただきました。模擬面接は本番の緊張感に慣れるための練習になり良いと思います。MMIに向けた対策としては、小論文や英作文をたくさん書くと良いと思います。自分の意見を理論的に説明する練習になります。また、「世界一わかりやすい医学部小論文、面接の対策講座」を読むのもおすすめです。

小論文

高3に入った頃から、定期的に小論文を書き、学校先生に添削をお願いしていました。私の入学した大学は語数が1800字で、自分でテーマを設定するという特殊な出題だったので、過去のテーマを調べて何度か練習しました。長いので、文章の軸がずれないよう、心掛けました。

共通テスト

英語、数学、物理、化学は、11月までは二次試験の対策が中心でした。国語は、長期休みに読解を継続してとくようにしていました。12月から、共通テスト直前までは、共通テスト予想問題を中心に学習しました。国語、数学、物理、化学は、ひたすら時間を測りながら予想問題をときました。英語に関しては、少し難しい問題を解いた方が力がつくので、週に一度は、二次試験の過去問をとくようにしていました。日本史は、12月の中旬までは問題集や教科書で勉強し、下旬から予想問題、センターの過去問をときました。予想問題やセンターの過去問で解けなかった問題は、ノートに暗記事項やポイントをまとめておき、共通テストの数日前から、見直しました。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

面接、小論文が特殊なので、対策が必要だと思います。ともに、自分の考えを理論的に述べる力が試されます。普段から、ニュースなどに対して自分の考えをしっかりと持っておくべきです。また、理科の出題傾向が特殊であることから、過去問をたくさん解いて、慣れる必要があると思います。

編集部からのひとこと

以上、東京慈恵会医科大学医学部に見事合格のS.Fさんに聞く合格法でした。 自身の体験に基づいた実践的な情報を教えてくれているので、ぜひ参考にしてください! S.Fさん、ためになるお話をしていただきありがとうございました!

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