【2021年度】東京医科歯科大学医学部入学のY.Hさんの合格体験記

2021/08/25
2021年度に東京医科歯科大学医学部に見事現役合格されたY.Hさんの合格体験記です。合格するためにどのような点を意識して勉強したのか、わかりやすく教えてくれています。

合格した大学

ニックネームを教えてください。

Y.H

性別を教えてください。

女性

現在通っている大学を教えてください。

東京医科歯科大学

浪人の有無を教えてください。

現役

理科の選択を教えて下さい

化学;物理

社会の選択を教えて下さい

地理

得意科目(複数選択可)

英語;社会

苦手科目(複数選択可)

数学;物理;化学

出身地を教えてください。

千葉県

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

中学受験、桜蔭

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高3の4月

受験期の一日の勉強時間を教えてください。

最大で 平日:2時間(塾は別で3時間)、休日:9時間 

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

829

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

記憶にあまりないが、最高判定はB判定(医進模試と駿台全国模試)だった。また東大模試では理一はすべてA判定だった。

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

東京慈恵会医科大学(合格)、慶應義塾大学(補欠合格)、日本医科大学(一次合格)

あなたの大学の入学理由を教えてください。

立地の良さ、国立であること、自分のレベルに合っていること、国際教育に力を入れていること、教育熱心さを感じること

あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。

英語がかなり難しく長文読解力と論理力、文章構成力を必要とする。物理は典型問題が多くある程度は必ず解けなければいけない。化学は知識よりは思考重視である。数学は問題数が少ないため運に依るところが大きい。かなり向き不向きが分かれる構成ではないかと思う。 対策としては、英語は先生に添削してもらうことが大事になってくる(論理的かを判断できる先生はそう多くないかもしれないが)。物理は典型問題をたくさん解いて固めること。今年度は傾向がガラッと変わったので、頻出問題以外も固めておくとよい。

あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策

なぜ医師になったか、なぜこの大学を志望したか、自己紹介という定番のものが並んだ。ただし学業成績が優秀だった者は「もしチーム内にあまりついていけない人がいたらどうしますか」などと少し意地悪な問いかけをされるかもしれないが、あまり答えられなくても心配する必要はない(私は「成績だけでは測れないその人の強みを生かせるようにします」と答えた)。また、後期に千葉大学を併願している者はなぜ医科歯科にしなかったのかと聞かれることがあるが、「医科歯科が第一志望でしたが共通テストの点が足りなかったので」などと正直に答えてよい。

数学

基本は鉄緑会の教科書を使っていたが、医科歯科志望で数学があまり得意でない者には少し難しすぎると感じて問題集は解かなかった。確認シリーズというものを2、3回解いたほかに、苦手分野については一対一の演習を解いたりした。また私立大学についてはそれに対応した、一対一の演習の出版社の参考書があったのでそれを確認しながら解いた。というのも赤本だけでは問題解説があまり詳しくないので理解が深まらないからである。 

英語

こちらも鉄緑会の教科書を使っていた。英語はかなり得意だったのでその他の参考書はほとんど使わなかったが、英語の科学雑誌を読むなどして医科歯科の形式の長文に慣れるようにしていた。単語については鉄壁を使っていたが、学校のほうでキクタンやDUOを使っていた。また過去問などに出てくる単語を抑えておいたところ、それで単語に困ることはほぼなかった。学校の教科書を暗記するくらい音読・書くことをする中で、早いうちに英語の勘を培えたのはよかったと思う。

物理

名門の森、宇宙一わかりやすい物理、物理のエッセンスを使っていた。鉄緑会のものはやや難解で速度が速いので物理が苦手なものにとっては少し大変だと思う。医科歯科対策には上の3冊で十分なのではないかと思う。具体的には物理のエッセンスと宇宙一わかりやすい物理で基本の理解を進めたのち、名門の森である程度の定番問題を解けるようにするという流れで学習を行った。エッセンスは式変形があまり載っていないので、物理が苦手なものにはあまり向いていない気もする。

化学

旺文社のDoシリーズは持ち運びが簡単なので基本事項を抑えるために電車内など空き時間でよく見ていた。学校の教科書を基に出されるので、参考書よりもまずはそちらの内容をしっかり押さえることが大事になってくると思う。医科歯科は難しい計算があまり多くないので、計算問題についてはある程度典型問題を押さえておくことが必要。暗記物は、しっかり覚える前に難しい問題を解いても変に混乱してしまうだけなのでまずは基本問題を解きつつ覚えることが大事。

国語

学校の授業で使った教材のみ

社会

学校の授業で使ったプリントのみ

面接

親と一緒にどう答えるかというのを1か月ほど前から考えて、暗記していった。あまり良くないやり方ではあるが、例えば慶医と医科歯科ではどちらを第一志望といってもおかしくないので、それぞれの大学で第一志望だと嘘でも言うようにした。ただし合理的な理由が必要になってくるので注意したい。

小論文

特に難しい小論文が出る大学ではなかったので、小論文の対策はあまり行わなかった。直前に数題小論文を解いて、医療系テーマをまとめた参考書を読んだ。

共通テスト

11月くらいから過去問を解き始めた。各科目7年分ほど解いたのと、学校で共通テストの予想問題を5回分解いた。理系科目は特別な勉強は特に要らないので、データの分析の部分だけ学校の教科書を用いて学習した。文系科目については学校の復習と共に、地理はまとめて学習ができる参考書を買って隙間時間で読んでいた。またその他に小問集合がまとまっている持ち運び可能な問題集を買って行き帰りや学校の休み時間に解いた。こうして簡単な問題ばかりを解いていた結果、共通テスト後に難しい問題があまり解けなくなりきれいに燃え尽きてしまったので、共通テストが近づいても必ず理系の難しい問題を毎日各科目数問ずつは解かないといけなかったなと痛感した。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

全体的に思考力が試される学校であるし、問題の癖が強いので合うかどうかは個人個人で全く変わってくると思う。過去問に触れるなどしてそこを考慮してから志望することを決めてほしい。ただし最初は過去問が解けなくても、色々な対策をしているうちにいきなり解けるようになったりするのですぐには諦めないことが大事である。

編集部からのひとこと

以上、東京医科歯科大学医学部に見事現役合格のY.Hさんの合格体験記でした。 合格までの道のりを丁寧に説明してくれているので、医科歯科の受験を考えている方はぜひ参考にして対策してください。 Y.Hさん、ご協力いただきありがとうございました!

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