琉球大学医学部に合格するための秘訣を合格者のS.Oさんに聞きました。どのように勉強すればよいか、とても参考になると思います!
合格した大学
ニックネームを教えてください。
S.O
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
琉球大学
浪人の有無を教えてください。
1浪
理科の選択を教えて下さい
化学;物理
社会の選択を教えて下さい
倫理・政治経済
得意科目(複数選択可)
数学;物理
苦手科目(複数選択可)
社会
両親の職業(任意)
床屋
出身地を教えてください。
大阪
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
公立中学、履正社高等学校
受験勉強を始めた時期を教えてください。
受験の一年前(31歳での再受験のため学年ではなく受験までの期間)
受験期の一日の勉強時間を教えてください。
直前半年は毎日12時間、それまでの半年は毎日5時間程度
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
81%程度
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
高校時代 進研模試、河合全統記述、駿台全国、東大模試、河合マーク 一年は偏差値50スタートで後半は65くらい 二年は偏差値65スタートで72くらい 三年は偏差値変わらず70ちょっとあたり 再受験 駿台atama+共通テスト模試、河合全統マーク、河合北大オープン 春60程度、夏秋が65-70程度
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
高校時代 東大理一合格 早稲田先進理工合格 慶應工学部合格 再受験 琉大医学部合格 併願なし
あなたの大学の入学理由を教えてください。
6年間だけ住みたい土地を求めて北大から琉大に入りたかった。共通テストが大コケしたので琉大へ。
あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。
基礎の徹底をしておけば特別な工夫は何もいらない。数学は青チャート、物理はエッセンスや体系物理、化学は新標準演習、英語はハイパートレーニングのレベル2程度で全く問題がない。琉大の医学部と決めている人は、下手に難しい問題集に手を出すと返って遠回りになるので気をつけると良いと思う。 あとは、面接の配点が異常に高く志望理由書の分量も他の大学の何倍もあるので、面接や志望理由書の対策も手を抜かないで時間と労力をかけること。
あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策
特別なことは全く聞かれなかった。 どこでも聞かれそうな質問に加えて、なぜ一流企業でのキャリアを捨てて医者になるのか?というような再受験生だからこその質問はあった。
数学
・青チャート まずは基本の確認のために例題を全て解いた。分からない問題にはチェックをつけておき、模試の前にいくつかやり直しをしたりした。受験勉強の前半のメイン。 ・微積分基礎の極意 微積の計算の練習のために主に使った。最初の方に計算問題がまとまっているので、それをしっかりやりこんだ。また、後半の問題部分はパラパラとめくりながらどんなタイプの問題が出るかを理解した。ざっくり解法のパターンと考え方を理解する程度。 ・標準問題精巧 今回の受験のゴールはここで良いと思っていたので、取り敢えず全部できるようにした。琉大医学部に関しては何の不安もなく臨める状態にはなった。 ・過去問9年分
英語
・システム英単語 →最後の方の難しい単語は覚えず、7割くらいのみしっかり覚えることに集中した。 ・文法 →共通テストでは文法問題はでないので全くやらなかった。長文を読む中で文構造や意味をとるのが難しいものに出あったらその周辺の分野の文法を確認していた。 ・ハイパートレーニングレベル2 長文対策はこれと過去問しかやってない。リスニングのトレーニングを兼ねていたので何度も音声を聞いて音読を繰り返した。音声と同じスピード、同じリズムで読めるまで繰り返した。 ・過去問 9年分解いた。形式に慣れるためだけにやったのでそこまで深く復習はしていない。
物理
・物理のエッセンス 高校時代も使っていたので抵抗なく使うことができた。とりあえず全問一分くらいで方針を説明できるようになるまでやりこんだ。何となく答案を書き始めるのではなく、方針を頭の中で組み立てて一気に描けるくらいにはトレーニングしていた。 ・体系物理 高校時代、物理の新体系というタイトルだった頃に愛用しており、物理のエッセンスとこれで東大の物理も9割取れるくらいにはなったので迷いはなかった。 とくに公式の導出関連の問題についてやり込むことで、初見の問題にも対応出来るようにトレーニングした。全ての問題を解いて、迷いなく解けるようになってないもんだいは最後まで繰り返しといていた。 ・過去問9年分
化学
・受験Doのシリーズの3冊 とにかく少しわからないところがあってもそのページに折り目をつけておいてどんどん読みすすめた。一冊2-3日のペースで1週間ちょっとかけて全範囲の勉強を一通り終わらせた。その後化学の新標準演習を一周解いてから読み直して知識を定着させた。特に無機については付属の小冊子に得た知識を小さい文字で全部書き込んでいき、薄い小冊子一冊に自分が覚えるべきこと全てを集約させて、それを何度も繰り返しみて覚えるようにしていた。このやり方だと覚えるのはたったこれだけかという気持ちになって心理的に楽だった。 ・化学の新標準演習 トップ校以外は基礎の徹底が全てだと思っていたので、とにかくこれをやりこんだ。全体を通して2周程度。意外と細かい知識を問う問題が載っているので、共通テスト前には無機や有機の問題は再度やりなおした。 ・化学の新研究 辞書代わり。完全宅浪だったので質問できる相手がおらず、非常に助けられた。 ・過去問9年分
国語
現代文 年の功なのか9割は安定して取れるくらいには得意だったので何もしていない。 古文 ・ステップアップノート 二周してなんとなく文法を理解した。 ・古文上達基礎編 全部やり切ろうと思っていたが、心が折れて4分の1程度しかやってない。 ・単語 ネットで重要単語一覧みたいなのを落としてきて、共通テスト1週間前から詰め込んだ。 漢文 ・ステップアップノート とりあえず一周した。 ・ヤマのヤマ サラッと一周読んで、その後は小冊子のみパラパラみていた。 ・スゴ技 1日で全部やって、あとは暗記するものリストのようなものを共通テスト1週間前から詰め込んだ。
社会
面白いほど取れる本 倫理・政経でセットになっているものではなく、個別で倫理一冊政経一冊購入した。見比べてみると個別で分かれている方が解説のクオリティや図解が分かりやすく、優秀だと感じた。2周くらい読んで、あとは辞書代わりに使った。 完全マスターシリーズ 倫理と政経の2冊を購入した。別に何の問題集でも良かったが、何か過去問以外の問題集をやっておこうという程度の気持ちで使っていた。まず一周して、わからなかったところはチェックをつけておいて模試や共通テスト前に見直した。 YouTubeのここみらいチャンネル これが一番役に立った。あまりモチベーションが上がらない時も適当に聞き流してラジオ気分で聞いていた。2倍速で全動画を合計3、4周聞いたと思う。その他の参考書は正直どれでもいいが、これは圧倒的におすすめする。
面接
対策は秋頃からしていた。想定される質問をノートの1ページに1つずつ書いていって、その回答になるようなアイデアをその下に箇条書きしていった。それをパラパラめくりながら、面接でどう話すかをたまに考えるようにしていた。 琉大は志望理由書が重いので、相当時間をかけて作成した。再受験だったので自分を大学に入れることでメリットがあることをしっかり伝える内容にすることを意識した。また、面接で突拍子もない質問がくるのを防ぐためにも、志望理由書の中にもう少し質問して聞きたくなるフックをあえて作り、面接官からの質問を誘導するよう意識した。そのおかげもあってか、本番でも狙い通りの質問がいくつか来た。
共通テスト
全教科ほぼ均等に勉強した。 共通テストにフォーカスした勉強は11月ごろから開始して、理科以外はただひたすらにZ会のハイスコア共通テスト攻略シリーズを淡々とやり続けた。数学は時間制限を設けてしっかりスピードを上げる練習をした。 理科については、物理は物理のエッセンス、化学は新標準演習で間違えたことのある問題のときなおしをした。 12月にはZ会の共通テスト実戦模試シリーズを全教科解いた。ここで少し難し目の問題をスピードを上げつつ解く練習をしたことでかなり点数があんていするようになった。 年末から共通テストの直前にかけては、全教科まとめて売っているものを当日のスケジュール通りに解いてトレーニングした。寝る時間や起きる時間、食べるものまで本番想定で準備をして臨んでいたので良い練習になったと思う。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
とにかく基礎に集中したら良いと思います。見栄を張らずに簡単な問題を当たり前に解くことが琉大医学部に入るために必要な事の全てです。 受験が近づくと不安から使う参考書を変えたりしたくなりますが、最後まで基礎。それを徹底できたらしっかり結果はついてくると思います。
編集部からのひとこと
以上、琉球大学医学部に見事合格のS.Oさんの合格体験記でした。 基礎を重視して見事合格を掴んだS.Oさんの体験を参考にして、ぜひ合格を勝ち取ってください! S.Oさん、お答えいただきありがとうございました。