浜松医科大学医学部入試の難易度と対策法は?現役合格のPさんに聞く!

2022/02/04
浜松医科大学医学部現役合格のPさんの合格体験記です。入試の難易度と対策法など、受験生なら知っておきたい情報が盛りだくさんです!

合格した大学

ニックネームを教えてください。

P

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

浜松医科大学

浪人の有無を教えてください。

現役

理科の選択を教えて下さい

化学;物理

社会の選択を教えて下さい

倫理・政治経済

得意科目(複数選択可)

英語;数学;物理

苦手科目(複数選択可)

化学

両親の職業(任意)

アナウンサー

出身地を教えてください。

静岡県沼津市

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

高校受験のみ

受験勉強を始めた時期を教えてください。

中3の7月

受験期の一日の勉強時間を教えてください。

平日4時間、休日7時間(すべて塾)

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

781

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

共通テスト自己採点判定(東進、河合、ベネッセ)すべてBBB

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

中央大学法学部(合格)、立命館大学法学部(合格)

あなたの大学の入学理由を教えてください。

共通テスト後の判定がよく、地元だったから

あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。

2次試験は問題の難易度そのものは比較的高いと思います。また、かなり特徴的な出題形式で1度見た事ある人は問題を見ただけで浜松医科大学だと分かります。各科目とも時間制約が極めて厳しく、得意でも完答は難しいです。医学部として他大学にほぼ見かけない数学90分など、とても短いです。英語は難易度は標準からやや難しく、時間との勝負になる部分も多いですが毎年傾向がほぼ同じなので対策は他教科よりはしやすいとおもいます。数学は難しいのでかなり長期間の徹底した学習でしか攻略できなさそうと感じます。物理は平易な問題が多いですがほぼ全ての単元から満遍なく出題されるので一筋縄では行かず、化学は高校範囲を逸脱した難しい問題も散見されます。 合格点としては合計で6割程度なので、そこまで気負うことなく向き合えば良いと思います。

あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策

志望理由、尊敬する人や大学に入って勉学以外に頑張りたいことなど、多くの質問は予想され得るものでした。また、入学後に入部を希望する部活動についての話もしました。 面接官が調査書をみながら質問することもあり、他教科より評定の低い科目についてその理由を聞かれました。

数学

東進ハイスクールの数学の講座で受験勉強のほぼ全てを終わらせました。中3の7月から通っていたこともあり数学の入試対策としては3年以上の時間をかけたことになります。 浜松医科大学は奇抜な問題も多いため、京大や名古屋大(一時期めざしていた)の過去問演習が結果的に役に立ったと感じます。 その他に使用した問題集としては、一対一対応の数学(東京出版)でⅠAⅡBを学習し、数Ⅲは標準問題精講(旺文社)がかなり役に立ちました。ⅠAⅡBとは全く異なり、数Ⅲはある程度パターンで解けてしまうものが多いため、標準問題精講の問題を何周も繰り返せばかなり得意分野として試験会場に迎えると思います。 浜松医科大学の数学はとても難しく原理の理解が求められるので、探究と演習という参考書もⅠAⅡBの対策にはおすすめです。

英語

センターレベルの単語集を一通り終わらせたら、鉄壁という単語集を全て学習しました。語彙が聞かれる問題も浜松医科大学では多いため、たくさんの単語や熟語、多義語などの知識を持っておくことはかなり役に立ちます。 長文読解に関しては、「英文読解の透視図」という参考書がとても分かりやすく参考になりました。英作文に関しては「和文英訳教本」およびスタディサプリの英作文講座で対策しましたが、両者とも極めて有用なものだったと感じています。 英語は過去問をしっかり見ておき、自分が一番高得点が狙える順番で解くことが重要だと思います。その点で赤本を活用することはとても効果的だと感じます。

物理

東進ハイスクールの苑田尚之先生の講座で受験対策のほぼ全てが終わりました。 併用した問題集としては「名問の森」がある程度の難易度まで対応していて役に立つのと、微積分を利用した厳密な物理の理解に「新・物理入門」と「新・物理入門問題演習」の2冊が役に立ちましたが、難易度が高く時間もかかるため覚悟が必要で、結果的に平易な問題の多い浜松医科大学には直接的に効果はなかった気もします。 演習量がものを言う科目では無いですが、短時間で多くの平易な問題を処理する必要のある浜松医科大学に関しては、「重要問題集」や「良問の風」で多くの問題に触れておくのも有効かもしれません。また、自分は標準問題精講を受験前に使っていました。解いていて面白い問題も多いですが入試物理の参考書で日本一難しいと思うのであまり必須ではなかったと思います。

化学

スタディサプリの坂田先生という方の講座を中心に学習していました。化学の受験対策と言えば王道中の王道とも言える「重要問題集」を併用して学習していましたが、この参考書1冊を何周も繰り返すだけで大抵の入試問題は一瞬で見切れるようになると思います。 ただ、重要問題集に入る前に知識の確認も兼ねて「基礎問題精講」をやりました。これがかなり有用な参考書で、基礎と銘打っているもののある程度の難度までの問題演習と基礎事項の確認が出来るため全ての受験生におすすめしたいです。また、浜松医科大学は化学の問題は難しくて考えさせられるものも多いので、標準問題精講に進むのも良いと思います。標準と言う名前ですがかなり難しいです。

面接

面接対策は特にしていません。ノックの回数、服装など、確実にできる所だけ調べたり親や先生に聞いたりして覚えておきましたが、想定問答集などは一切やっていないし模擬で面接練習などもしていません。 あまりにも奇抜な質問は多くないので、本番は聞かれたことに素直にはっきりとした声で返答すればいいと思います。 面接会場は部屋が10以上(かな?)あり、まるで回転寿司のようにどんどんと進んでいくため、待ち時間などに服装を乱したりしない方がいいと思います。突然呼ばれてそのまま入ってしまいます。、

共通テスト

共通テストの現代文は東進の林修先生の講義で2年生の時に対策しました。 古文漢文は共通テストにおいて圧倒的に簡単に点が取れるところで、他教科のミスもここでカバーすることが出来るため、しっかりと学習しておくことをオススメします。なによりもまずは単語を覚えるのが先決で、「ゴロゴ」から学校で配られるような普通の単語集に進む、つまり2冊使うことが逆に一番早いのではないかと思います。ゴロゴは難関大受験生がバカにして開きもしないことがありますが、これはどうしようもないくらい覚えやすいので絶対に使うべきです。下品な内容も含まれますが、むしろ覚えるにはありがたいです。 読解は岡本りなさんという方の本がおすすめです。 漢文は市販の有名な参考書ならどれでもいいと思います。句法だけでなく基本的な返り点や数少ない漢文用の単語など、覚えるべきことを忠実に覚えるだけで本当に簡単に満点がとれます。漢文は満点以外は勉強不足とはっきりいえるほど簡単な科目なので念入りに準備するといいと思います。 地理が全くできず5割も得点できなかったため高三の夏明けに倫理政治・経済に変更しました。倫政は暗記の要素が強いため、時間はかかりますが本番の緊張感はかなり低いです。覚えてさえいればほぼ確実に9割が狙えるので、共通テストでも高得点が必要となる医学部受験においてはかなりおすすめです。 また、倫理の内容は共通テストの国語(現代文、古文、漢文すべて)において頻出の内容を含んでいます。本文を読まずとも選択肢だけで解答できてしまったりもするので、国語の点数アップにもかなり貢献してくれるという点も含め、ぜひ倫政選択することを浜松医科大学受験生にはおすすめします。 参考書は使用せず、スタディサプリの授業のみで対策しました。非常に有名な伊藤賀一先生が担当していて、聞くだけで本当に点数が伸びていきます。 2次試験でも使う教科に関しては、2次試験の対策をしていれば自然に点数が伸びます。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

入学して思ったことは、本当に周りにいい人しかいないなということです。医学部ですからもっと変人奇人が多いイメージでしたが素朴で優しい人ばかりで、どのコミュニティにも居そうな意地悪な人とか、冷たい人など本当に1人も見かけません。もともとそういう人ばかり入学してくるのか、明るく他者に優しい人が多い雰囲気の中で意地悪な人も自然に矯正されるのか分かりませんが、本当に素敵な人たちに囲まれて大学生活を送れます! また、浜医は勉強漬けの毎日ではなく、多くの人は趣味や友人たちとの遊び、バイトをかなりの時間を使って楽しんでいますし、部活も盛んでとても楽しいです。 また、立地が極めて悪いことが幸いしてか、ほとんどの学生が車を所持しています。車を持ちたい人にもおすすめです。 この大学にはいるためだったと思えば大変だった受験勉強のなんてこと無かったと思えます。 ぜひ頑張って勉強して入学してきてください。

編集部からのひとこと

以上、浜松医科大学医学部現役合格のPさんの合格体験記でした。 入試の特徴や対策法など、役に立つ情報を幅広く教えてくれているので、受験生の方はぜひ参考にしてください! Pさん、ご協力いただきありがとうございました。

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