九州大学医学部現役合格のMTさんの合格体験記です。九州大学医学部に合格するための方法を詳しく解説してくれています。
合格した大学
ニックネームを教えてください。
MT
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
九州大学
浪人の有無を教えてください。
現役
理科の選択を教えて下さい
化学;物理
社会の選択を教えて下さい
世界史
得意科目(複数選択可)
数学
苦手科目(複数選択可)
国語
出身地を教えてください。
沖縄
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
昭和薬科大学附属高校中学校
受験勉強を始めた時期を教えてください。
高校2年の3月ごろ
受験期の一日の勉強時間を教えてください。
平日5時間(塾3〜4時間) 休日10時間(塾0時間)
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
819点
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
高3、6月東進九大模試 C判定 高3、9月東進九大模試 B判定 高3、9月駿台九大模試 C判定 高3、11月河合九大模試 B判定 高3、12月東進共通テスト模試 C判定 高3、1月高松高等予備校共通テスト模試 C判定
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
早稲田大学社会科学部(共通テスト利用)合格
あなたの大学の入学理由を教えてください。
大学のレベルが高い、研究の設備が充実している
あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。
英語は、長文の難易度も標準的なので、九大のための特別な対策などは要らないと思う。英単語や文法を堅実に固めましょう。 数学は、大問5つの構成で難易度としては中の上〜上の下といったところ。参考書のレベルとしては青チャートあたりが妥当。難問・奇問はほとんど見受けられないので、こちらもまた基本的なところからしっかりと取り組めば確実に得点できるようになると思う。 化学は、理論・無機・有機・高分子と満遍なく出題される。問われる知識のレベルは標準〜やや発展であり、計算問題も重いものはそれほど多くない。重要問題集などを活用されると良いでしょう。 物理は、大問3つの構成で、大問1,2で力学・電磁気が、大問3で熱力と波動のいずれかが出題される。こちらもまた奇を衒ったような問題は出題されず、基礎的な事項から一段階発展させたような問題が多い。良問の風や名門の森などの有名どころの問題集で十分事足りると思う。 全体的に、基礎的なことが問われることが多く、「どれだけ問題を解けるか」というよりも、「どれだけ点を落とさないか」が勝負になってくるような大学だと思う。
あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策
面接導入2年目だということもあってか、面接対策の参考書によく書かれているようなことしか聞かれなかった。 ・この大学を志望した理由は何か ・高校時代、部活動以外で頑張ったことは何か ・そこから何か学ぶことはあったか ・医師に必要な能力とは何だと思うか
数学
青チャート(数lll)を高2の頃に購入。しかし、全範囲を扱うには自身の能力的に厳しい(おそらくやる気が持たない)と判断したので、分野別で絞って勉強した。私の場合は極限と微積分の面積・体積の分野。 予備校で過去問演習講座を取っていたので、それを利用して過去10年分の過去問を解いた。それとは別でもっと早い段階から赤本でも過去問には触れていた。 もともと数学が好きで、かなり早い時期から出来上がっていた、さらに九大の数学自体そこまで高いレベルでもないという理由から、参考書はあまり利用せず、学校の授業などで済ませていた。
英語
単語力がもともと低かったので、最初の方は学校で配布されたVALUEを用いて単語を覚えた。高2の冬ごろに、鉄壁を使い始めた。これに関しては、1日1セクション程度を毎日行なって、最終的に三周ほどやった。長文については、学校での演習と、予備校の講座での演習で場数を踏んだ。また、数学と同様過去問演習の講座を取っていたので、それで過去10年分の過去問を解いた。文法等に関しては、学校で配布された文法書があったものの、ほとんど使わなかった。
物理
東進の苑田尚之先生のハイレベル物理を受講していた。この講座は微積分等の数学をじゃんじゃん使って議論を展開していくため、ある程度数学に慣れている必要があるが、物理の本質的な部分を教えてくれるため、極めて有用である。実際、この講座を受けてから目に見えて問題が解けるようになった。東進生にはこの講座を強くお勧めしたい。参考書については、名門の森を使って問題演習を行った。
化学
私の高校では化学に非常に力を入れており、高校当初から重要問題集とセミナー、チャート等を配布されて、課題としてそれらの演習を行っていた。また、授業内でも頻繁に様々な大学の過去問を扱っていたので、それによって特に参考書を購入せずしてかなりの演習が積めたと思う。高校2年の半ばから、化学の新研究を使い始めた。辞書的に使うにも全然有用であるし、受験勉強として知識を得る上でも大いに役立った。高3の始めからは、化学の新演習を利用した。
国語
現代文に関してはセンターの過去問をひたすらに解いた。古文漢文に関しては、センター過去問・共通テスト予想問題集等の文章の未知単語を全て辞書を引いて調べて、覚えました。文法に関しても、文法書を丸々一冊頭に入れるつもりで暗記しました。文法書・単語帳は学校配布のものです。一月頭になっても共通テスト国語が140点台を彷徨っていたので、共通テスト直前までひたすらに単語を覚えました。古文漢文、特に漢文はやれば目に見えて伸びるので、早いうちから手をつけておくことをお勧めします。
社会
とにかく暗記。ひたすらに暗記である。私の場合、世界史選択であったのだが、好きで年号を全て覚えていた。実際、年号は完全に覚えていなくても問題はある程度解けるように構成されているため、年号まで抑える必要性はそこまで高くないのだが、私の場合はなんとなく覚えたかったので、全て覚えた。順序正誤問題などでは全ての年号をはっきりと記憶しているので、瞬殺である。個人的にお勧めしたいがあまり賢くなさそうな勉強法である。余裕のあるものはやってみると良いと思う。
面接
2月ごろから対策を行なった。学校の担任の先生に疑似面接をやってもらって対策した。参考書としては、代ゼミの医学部面接ノートを使った。
共通テスト
全体的に、時間的制約の厳しい試験になるので、いかに効率よく、素早く、正確に解けるかがミソとなる。そのため、日頃から時間を意識して問題を解くことをお勧めする。特にこれが顕著に出るのは、国語や英語の「読む」ことを必要とする科目である。解くことはできるが時間がかかる、という人はかなり多いのではないだろうか。私自身その1人であり、共通テストで出題される文章は別に難しくはないのだが、いかんせん分量がべらぼうに多いため、チンタラ解いているとあっという間に時間が来て「最後の大問読んですらいない!」ということが頻発する。(私の場合は試験時間終了5分前ごろに一番最後の長文を読み終える、くらいのペースだったので、最後の大問は基本的にロト6状態だった。)速読に関しては、一朝一夕で伸びるものではないため、早い段階から意識して向上していこうとすることが重要であると思う。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
2021年の問題は、出題傾向もクソもないような傾向ガン無視の問題構成でした。数学で確率が消え、英語で和文英訳が消え、化学の大問が一つ減り、物理で論述が出題される…etc. 今までの傾向にとらわれず、幅広い問題に触れておくことを強く勧めます。しかしそれでも、問題のレベルとしてはあまり変わらないので、しっかりと基礎を固めておけば問題なく得点できるでしょう。
編集部からのひとこと
以上、九州大学医学部に合格されたMTさんの合格体験記でした。 九州大学医学部に合格するための実践的な情報を幅広くお答えいただいているので、九州大学医学部の受験を考えている方には参考になると思います。 MTさん、詳しく教えていただきありがとうございました!