九大医現役合格のブラハさんに科目別の勉強法を教えていただきました! 受験生時代どのような勉強をしていたかとてもよくわかる内容となっているので、勉強の方針に悩んでいる方は必見です。
合格した大学
ニックネームを教えてください。
ブラハ
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
九州大学
浪人の有無を教えてください。
現役
理科の選択を教えて下さい
化学;物理
社会の選択を教えて下さい
倫理・政治経済
得意科目(複数選択可)
物理;国語
苦手科目(複数選択可)
地学
出身地を教えてください。
福岡
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
久留米大学附設中高 中学受験のみ
受験勉強を始めた時期を教えてください。
高校2年生の1月頃
受験期の一日の勉強時間を教えてください。
平日5時間 休日10時間
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
840
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
総合偏差値の記載がない模試は総合点を代わりに記載しています。 高1プレステージ69.4京医A 高2駿台全国71.7、九医A(以下九医) 九大本番レベル模試第1回から第3回まで順に73.2、73.1、78.7、全てA 九大実戦77.4、A 代ゼミ九大プレ72.8、A 九大オープンA、総合偏差値記載なし(586点) 北予備九大プレ第1回第2回ともにB、総合偏差値記載なし(544、578点) 全統医進模試75.2、九医A京医B阪医A
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
東京医科歯科大学後期
あなたの大学の入学理由を教えてください。
地元が好きだから
あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。
数学:難しい問題はほとんどなく、素直な問題ばかり。出るのはどこかで見たことがあるような問題ばかり。演習を積めば結果が出やすい問題セット。過去問を回した。 英語:近年は傾向がコロコロ変わっている印象がある。特に今年は傾向変化が大きかった。長文は旧帝の中では最も読みやすい部類に入る。長文、要約、和文英訳、自由英作どれにも対応出来るように演習を積む。 物理:基本問題ばかり。力学、電磁気は毎年1問ずつ、熱力と波動のどちらかが1問の3問構成。いかに物理を早く終わらせられるかがキモ。名問の森を回した。 化学:計算量が多く、ケアレスミスをしやすい。例年は理論、有機無機、高分子を満遍なく出した5問構成だが、今年は4問構成。重要問題集を回した。
あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策
ごく一般的な質問ばかりで、ひねったものは何も無い。質問は使い回されているので、代ゼミの面接ノートを見ておけば問題ない。
数学
阪大・九大の過去問(東進過去問データベースから入手)、大学への数学 高3になってからはずっと過去問を回しており、長期休暇の時に大数を使って苦手分野、特に複素数の補強をした。 共通テストが終わってからは過去問も全て解いてしまったので、東大の1A2Bを40問ほど解いた。 問題を解く前に問題を解く前にその問題の手法・概念を簡単に文字化してから取り組んでいた。その意味では、基本手法が網羅されていて簡単に立ち返ることの出来る青チャートというのは非常に便利なもので、受験勉強を始める前にはよく使っていた。
英語
やっておきたい英語長文700、やっておきたい英語長文1000、最難関大への英作文ハイパートレーニング、京大の和文英訳の過去問、鉄壁、九大の過去問 元々英語に苦手意識はなかったが、高2の秋に京大冠を受けた際、文法はわかるのに単語が分からず答えられない問題が多くあることに気づき、特に単語力を鍛えるようにした。結局鉄壁は6周はした。長文は九大にしては少しオーバーワークだったように感じるが、実力はついた。和文英訳は京大の問題が非常におすすめ。文意把握や問題文の変換の効果的な練習になる。
物理
新物理入門、名問の森、高校物理の備忘録 物理の良書によく「物理のエッセンス」を挙げる人がいるが、僕はあまり好きではない。エッセンスは原理を説明することなく「これはこういうものだから覚えなさい!」と一方的に押し付ける場合が多く、感覚的な理解が好きな人にしか向かないと思う。懇切丁寧に公式の背景を学んだほうが成績が上がる人は一定数いるし、僕もその一人だった。何より、「本質を理解しない暗記」というのは何も生まない。理解できる原理を理解せずに公式を暗記し、何も考えずに例題を解いてそれを体に叩き込むことのなんと不毛なことか。そこで私が使っていたのが「新・物理入門」と、インターネットのサイトである「高校物理の備忘録」。この二つは微積を用いて高校物理を物理学の入り口まで深めていくものだ。もともと私はエッセンスが嫌いだったため、この「高校物理の備忘録」を用いて理解に努めていたが、休校期間中に東進の「ハイレベル物理」を受講することになり、「新・物理入門」に手を出した。これは東進生は絶対に取ったほうが良い苑田先生の講座である。この講座は非常にレベルが高く、高校物理の備忘録だけではカバーしきれない部分があったため、より網羅的な「新・物理入門」と共に学習することで物理の「基礎」を改めて叩き込んだ。基本原理を叩き込んだ上で名問の森で演習を重ねれば、九大の物理は満点近く狙えるようになる。本番は1つ間違えてしまったが。 2次直前は過去問を回していた。
化学
重要問題集、化学の新研究 九医を目指すのなら重要問題集レベルで十二分に対応できる。高2の冬から重要問題集を解き始め、3周はした。私は二度間違えた問題をコピーしてノートに貼り、どうして間違えたのか、どのような考え方が使われているのか、その問題のポイントは何か、といったものを新研究と照らし合わせながら、記入していった。重要問題集は稀に解説が不親切な時があるが、その時は特に新研究が役に立った。新研究は辞書のようにして使うのが良いと思う。 2次直前は物理と同様過去問を回していた。
面接
代ゼミの医学部面接ノートを見ていた。対策は共通テスト後から。とにかく詰まらないこと、面接官の目を見て話すこと、そして志望理由書に書いていることと話すことが食い違わないようにすること。
小論文
医科歯科の対策で過去問を解いたのみ。
共通テスト
・英語 リーディングは共通テスト対策としては全くと言っていいほどしてない。授業中に配られたものを、授業中にやれる分だけやっただけだった。九大の2次で人並み以上の点を取れる人なら、少なくとも長文の内容が理解できないなんてことはない。リスニングはできるだけ毎日TEDを見ていた。最初に一つ興味がある動画を決めて、それを一週間繰り返し見ていた。 ・国語 現代文は特に勉強していない。古文漢文は文法知識をさらいなおしました。古文は単語帳1冊を、漢文は句形を気が向いた時に見ていた。 ・ 数学 普段の共通テスト模試では友人とタイムアタックをしていたくらいで自分の勉強としては特に何もやっていない。第五問の図形はたまに閃きが要求されるときもあるため、安定して取れる整数と、計算ミスに気を付ければ簡単な確率を選んでいた。 ・理科(物理92・化学97) 物化共に、冬休みに「チェックアンド演習」を1周したこれを解いていく過程で原子分野に重大な穴を見つけ、冷や汗をかいた。あとは、教科書で2次の勉強には出てこないような実験などを確認していた。 ・倫政91 冬休みに入ってから黄色本も始めた。結局黄色本を冬休みで2周し、センターの過去問を毎日1年分ずつ解き続けていた。冬休みも倫政は毎日2時間程度しかやっていませんでした。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
とにかく苦手科目を作らないことです。それだけで自信に繋がります。そして欲を言うなら、武器がある科目がひとつでもあれば、本番で何か失敗したとしても、その科目で埋め合わせが出来るようになります。 特に九大は基本さえ抑えていれば解ける問題ばかりです。欲張らず堅実に勉強してください。
編集部からのひとこと
以上、九大医学部現役合格のブラハさんのインタビューでした。 受験生時代の様子がとてもわかりやすいので、受験生の方は参考にして合格を勝ち取ってください! ブラハさん、ご協力いただきありがとうございました!