九州大学医学部合格者のS.M.さんに入試の特徴と攻略法を聞いた!

2021/08/28
2021年度、九州大学医学部合格者のS.M.さんに入試の特徴と攻略法をインタビューしました!自身の経験をもとに実践的な内容を教えていただいています。

合格した大学

ニックネームを教えてください。

S.M.

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

九州大学

浪人の有無を教えてください。

現役

理科の選択を教えて下さい

化学;物理

社会の選択を教えて下さい

世界史

得意科目(複数選択可)

英語;物理;国語

苦手科目(複数選択可)

化学

両親の職業(任意)

自営業

出身地を教えてください。

長崎県

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

中学受験有、長崎県立長崎東高等学校

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高3、5月頃

受験期の一日の勉強時間を教えてください。

平日4時間、休日8時間、塾無し

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

835

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

高3になるまで東大理一志望なので、それまで判定なし(その判定は書いておく) 高1進研7月、83、判定なし 高1進研11月、80、判定なし 高1進研プロシード、偏差値不明、東大理一B 高2進研7月、78、理一C 高2進研11月、83、理一B 高3マーク6月、80、九大B?、約840点 高3進研記述7月、78、C? 河合OP、不明、C判定、約440/700点 以降のマーク模試、不明、B、800~830点

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

佐賀大学

あなたの大学の入学理由を教えてください。

学校に勧められたから

あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。

共通テスト 800あれば困らない。 数学 簡単なので8割を目標にする。実際は6割切っても大丈夫。良くも悪くも癖のない出題なので色々な大学の入試問題で演習すると良いかもしれない。 英語 来年以降はわからないが、今年に限って言えば、英語を適当に読んでも日本語の記述力で誤魔化しがきく。大問3の罠にかかって40点捨てた人も普通に受かっているので、そもそもそんなに取れなくて良い。半分あれば平均的な成績で合格できる。語彙力もあまり要求されない。理系科目に飽きた時に勉強すれば十分な人もいるはず。 物理 簡単。受かりたいなら満点取る気持ちじゃないといけない。良問の風レベルが完璧なら、まず8割は取れる。名問の森レベルは解けなくても実は大丈夫。最近は単に答えを聞くというより、運動方程式の立式から問われたりしているので、流れに沿って解ければ○ 化学 簡単。教科書傍用の問題集を仕上げれば大丈夫。

あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策

高校で頑張ったこと。医者になりたい理由と、なぜ九大なのか?だいたい研究者になりたいって言えば悪いことにはならない。そもそも配点がないのであまり緊張せずに、思うことを言っても良いと思う。

数学

青チャート、過去問。学校の先生が二次対策として色々な入試問題を集めたオリジナル教材を使って授業をしていたので、それを最後まで活用した(こちらがメイン、恩師です)。問題を解いたら、分析する。どの知識をどこで使ったら解けるのか、計算の工夫や、他の問題にも応用できそうなことをなるべく抽象的に抜き出していく(内容の具体性を無くすのではなく、汎用的に使える要素を取り出すイメージ)。これをだいたい200問くらいの大問でやって、過去問演習。その結果、得点率が夏→冬で4割くらいは上がった。

英語

実は何をやったかあまり覚えていない。基本的には授業を受けていただけ。鉄壁にも中途半端に手を出して、半分くらい覚えてやめた。長文の参考書は、学校の先生が選んだものを使ったが、多すぎて覚えていない。英語の家庭学習は基本的に楽しくないのでやらなかった。共通テスト対策の流れのままだったが、特に不足はなかった。こればかりは人それぞれだと思うし、よっぽど英語が苦手でない限りそんなに差がつかないので特にしなかった。

物理

セミナー、良問の風、重要問題集。高3の12月に全範囲を習い終えた。秋頃までは進度の遅さに焦っていたので必死になって重要問題集を解いていて、解けるようにはなったけど周回するのに時間がかかるという不満があった。そこで良問の風をマラソンした。ソシャゲの周回に比べればキツくなかったので、時間の限り解き続けた。入試直前、博多のホテルにみんなと来たときもずっと良問の風をやっていた。ここまでしなくても良かったとは思う。物化をバランス良く取り組む方がよっぽど大事だと思う。

化学

とにかく学校の先生についていくことだけ考えていた。それで十分な実力がついたと思う。受験を終えて思ったのは、がむしゃらに勉強していたと思ったら、想像以上の実力がついていたということ。率直に言ってそれしか覚えていない。申し訳ないが、他の人を参考にしてほしい。一つ言えるのは、暗記事項をきっちり仕上げるだけでかなり成績が上がるということ。絶対に疎かにしてはいけないと思う。本当に大切。

面接

学校の先生が3回くらい練習してくれた。配点が0なので、特に対策はしなくて良い、二次の勉強した方がマシと言われていたのでその通りにした。

小論文

なし

共通テスト

私の経験はおそらく参考にならないと思う。嫌味に聞こえるかもしれないが、なぜかマーク試験が得意で特に対策した覚えがなかったのに初めてのマーク模試で840点くらいとれた。それ以降も800を下回ることはほとんどなく、これといって対策はしていない。強いて言うなら学校の授業を真面目に受けていたことくらい。本当にずっと共通テスト対策の授業だったと思うので、それを受ければ十分だった。全科目9割2分くらいを満遍なく取れていたので、得意不得意もなかった。とにかく緊張しないのが第一だと思う。本番の会場では、初めての受験の雰囲気に呑まれそうになった。頭の良さそうな私立高校のバスが停まっていて、自信を無くした覚えがある。一番大切なのはメンタル維持だと思う。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

あまり身構えなくても大丈夫。九州で一番難しい医学部ではあるけど、受けてみたらそこまででもない。二次試験でも簡単な問題が並んでいるので、いつも通りやれた人が受かるだけ。願わくはあなた達受験生が九州大学のレベルを引き上げて、打倒名大医学部を成し遂げることを祈っています。

編集部からのひとこと

以上、九州大学医学部合格者のS.M.さんの合格体験記でした。 受験生にとって参考になる情報盛りだくさんなので、ぜひ参考にしてS.M.さんの後に続いてください! S.M.さん、ご協力いただきありがとうございました!

九州大学の情報をもっと知りたい方はこちらから

医学部受験のプロは、「医学部受験情報をもっとオープンに」という理念に基づき、医学部受験のリアルな情報を発信するメディアです。

医学部受験競争が激化する中、限られた時間で最大の成果を出すためには、正確な情報を把握することが受験必勝の鍵となります。
当サイトでは医学部受験を志す全ての方にとって、最新かつ有益な情報をお届けしていきます。

©2019 —医学部受験のプロ. All Rights Reserved.