信州大学医学部ハルユキさんに聞く対策法【合格体験記】

2019/07/28
信州大学医学部ハルユキさんの合格体験記です。勉強方法や対策法について詳しく書いていただいているので参考にしてください。

合格した大学

ニックネームを教えてください。

ハルユキ

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

信州大学

入学年度を教えてください。

2019年度

浪人の有無を教えてください。

2浪

得意科目(複数選択可)

英語;数学;物理;化学;国語

苦手科目(複数選択可)

社会

両親の職業(任意)

法律関係

出身地を教えてください。

栃木

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

栃木高校 高校のみ受験あり

将来どんな医者になりたいか教えてください。

勤務医

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高校2年生の2月ごろ

受験期の一日の勉強時間を教えてください。

浪人時平日5時間 休日9時間

センター試験の点数(覚えている範囲で、浪人生は現役時も)を教えてください。

現役時は804/950 浪人生最後の年は846/950

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

北海道大が第一志望でした。進研模試は3年4月までB判定でしたが11月にD判定にまで落ち込みました。浪人時はそれに加えて駿台の全国模試と判定模試を受けていましたが、どれもB〜Dで揺れていた覚えがあります。信州大学を志望に書いたことはセンター直前までありませんでした。

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

現役時 国際医療福祉大 1浪時 自治医科大 順天堂大 2浪時 国際医療福祉大(合格) 順天堂大(2次試験不合格)

あなたの大学の入学理由を教えてください。

センター試験の点数でB判定以上の大学を受けることに決めていました。数学が簡単だったりと二次試験の相性が良かったので受験しました。

あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。

問題自体は典型問題がほとんどですが、理系問題に関しては根本原理を問う問題が多数出題されます。2019年度入試の熱力学の問題がその例です。対策としては数学物理化学は、典型問題を飽きるほど解いてから発展問題に挑戦してみることを分野別に繰り返すことをオススメします。英語は読解が主なので、長文をたくさん読んで経験を積むことが大切です。英作文が今年から傾向が変わって出題されましたが、僕は私立受験の時に対策しました。

併願した大学の入試傾向、対策を教えてください。(任意)

国際医療福祉大の英語は解けなくても気にしなくてもいいですが、できる限り点数を拾い集める努力はしましょう。 順天堂大の英作文は9月あたりから少しずつ対策を始めることをオススメします。最初は時間がかかっても書き上げることが大事です。あと必ず先生に見せに行き、指導をしてもらいましょう。

あなたの大学の実習やカリキュラムや生活などの特徴を教えてください。

学年が進むごとに大変になっていきます。(これは大学によって差があるようです。例えば新潟大学では2年生にカリキュラムが詰め込まれており、そこで留年する人が多いようです。)3、4年生あたりでピークを迎えます。1年生のうちは教養科目が主ですが色々な講義があるので面白いです。

あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策

学生に考えさせる質問が多かったです。医学が発展したらどんなことができるようになると思うか、コミュニケーションスキルと医療技術のどちらを重視するか、職場での人間関係のトラブルをどう解決するか等が聞かれました。

通っていた塾の名前を教えてください。

現役 塾には行ってませんでした 浪人中 駿台市ヶ谷校

通っていた各塾の講師について教えてください。

入学時にクラス分けテストがあり、上のクラスなら駿台でも人気トップクラスの講師の元で学ぶことができます。下のクラスでも基礎からの解説に定評のある講師など、実力のある講師に習うこともできますが、上のクラスと比べること若干見劣りはします。僕はなんとか上のクラスに入れましたが、特に理系科目の解説には目を見張るものがありました。

通っていた各塾のカリキュラム、指導方針、授業内容について教えてください。

前期は基礎を徹底、後期からは徐々に演習を積んでいく、というのが基本スタンスのようでした。これは僕には非常にハマりました。前期で徹底的にテキストにある基礎問題を叩き込んだので、後期の演習で着目点などが、すぐ見えるようになりました。ただ正直言って英語の読解講座などは、僕にはあまり効果的ではありませんでした。このあたり個人差あるのでは、と思います。

通っていた各塾の学習環境について(自習室、交通の便、立地など)教えてください。

自習室は頻繁にいっぱいになります。4部屋あるのですが、気に入った部屋があるのであれば空いている時間帯やタイミングを把握しておくのが吉だと思います。交通の便、立地など市ヶ谷駅から近いのであまり問題はありませんでしたが、坂道の上に立っているので登校時きつく感じるかもしれません。

通っていた各塾の良かった点を教えてください。

医学生のみの塾だったので、皆の目的が一緒な分、仲間は作りやすかったです。運良く僕はともに競い合える仲間を作ることができました。また、やはり授業の完成度が他の個人塾と一線を画していたのでは、と思います。数学は定理の証明から大学の入試まで、物理化学は現象の理由、そのしくみから大学の入試まで授業内で導いてくれました。

通っていた各塾の講師/カリキュラム/学習環境それぞれを5段階評価で教えてください。

講師 5/カリキュラム 5/学習環境 4

数学

数学に関しては9月までに基礎を固めることを決めて駿台のテキストをやりこみました。これは後期において非常に大きな武器となったと思います。後期では難問に考えて挑む姿勢を意識して演習を積めば自ずと結果はついてくるのでは、と思います。センター試験は過去問を解いて、どこからとくかなど戦略を立てましょう。20秒以上ペンが動かなければ飛ばすのが吉です。

英語

英語はもともと得意でした。中学生の頃塾で大量の英文を直訳する特訓をしたことが理由だと思います。読解問題などで出会った文章を全訳してみると得られるものは多いのでは、と思います。ただ辞書は最初は使わないようにしましょう。どうしても分からない単語が出てきたときだけ……。センター英語は過去問!リスニングは過去問や予想問題集などで何度も聞く!

物理

物理は12月前半までは基本的に二次試験の勉強だけしましょう。法則がどのように導き出されたか、を学んでおくと意外と役に立ちます。現役生は原子物理や電磁気が辛いかと思います。ですが浪人生が狙ってくるのもその分野です。医学部を目指すなら前もって予習をしておくか、塾で習うかしておいた方が良いでしょう。分からないところは遠慮なく先生に聞きにいきましょう。センター物理も過去問!分からなかったら飛ばして時間余ったら解こう!

化学

化学は僕も1浪目まで苦手でした。基本的に計算は四則演算以外にはlogくらいしか出ないので結局は法則や化学式をどのくらい正確に覚えているか、に尽きます。やはり天然高分子合成化合物、無機化学は現役生にはキツイでしょう。化学の比重が少ない大学を志望するか、前もって学習しておくかした方が良いです。案外化学では細かい知識が勝負を左右することが多いので、化学式や法則の知識は盤石にしましょう。教科書を何度も読み込むことが大事です。

生物

なし

地学

なし

国語

古典漢文は基本的に暗記です。頑張ってください!現代文は僕は小説を読む習慣がつくと、何故か安定して取れるようになりました。遠藤周作の『海と毒薬』がおススメです。それ以外では霜栄先生の『現代文読解力開発講座』がおススメです。

社会

地理には最後まで苦しめられました。浪人生の4月時点で合わないな、と感じるなら倫政に乗り換えるのも手です。なんとか8割以上には乗りました。まずは知識をつけること、これに関しては河合や駿台などの講座を取るのも手です。あとはセンター地理独特の出題に慣れること。推理する要素も大きいです。

面接

面接では分からないことは分からないと答えることが大事です。信州大の面接は最低限話せていれば問題はありません。国際医療福祉大では2回面接があるのですが、片方において非常に医学的な内容に突っ込んだことが聞かれます。ぶっちゃけそこで差はつかないと思いますが(僕は全然答えられませんでした)普段から医学的なテーマについて考えるようにすると良いのかもしれません。順天堂大の面接では必ず小学校の頃の通知表を持っていきましょう。

小論文

小論文に関しては国際医療福祉大、順天堂大共に医学的なことはあまり聞かれないのでリラックスして臨みました。医学的なテーマを少しはさらっといても邪魔にはなりませんが、基本的にはどれだけ文章が書けるかの違いになってくると思います。国語の読解問題などで書く練習をすると良いのではないでしょうか。

センター試験

12月前半から始めました。過去問をたくさん解いて本番ではどのように解くか、詰まったらどうするか、などいろいろなシミュレーションをした上で臨みました。物理化学などは二次試験余裕な人でも案外足元をすくわれます。センターだからと言って理系科目を舐めないように。駿台全国模試偏差値60台後半の友人も物理化学両方で7割後半を取りました。全くのケアレスミスです。あと、何回かは本番と同様に時間を測って解いた方が良いです。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

問題自体は典型問題がほとんどですが、侮っていると足元をすくわれます。基礎を疎かにしないように、ですが基礎で満足しないように。発展問題に考えて取り組む習慣がつけばそれは大きな武器になります。

編集部からのひとこと

以上、信州大学医学部に見事合格されたハルユキさんの合格体験記でした! 「基礎を疎かにしないように、ですが基礎で満足しないように」という言葉には医学部受験の本質が詰まってるように思います。 頑張ってください!

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