推薦入試で筑波大学医学部に見事合格!WVMさんの体験記

2019/07/22
筑波大学医学部の合格したWVMさんの合格体験記です。推薦入試での合格なので、推薦入試を考えている方はぜひ参考にしてください。

合格した大学

ニックネームを教えてください。

WVM

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

筑波大学

入学年度を教えてください。

2019年度

浪人の有無を教えてください。

現役

得意科目(複数選択可)

英語;化学

苦手科目(複数選択可)

数学;国語

両親の職業(任意)

医師

出身地を教えてください。

京都府京都市

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

渋谷教育学園幕張中学・高等学校 中学受験あり、高校受験なし

将来どんな医者になりたいか教えてください。

勤務医

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高校1年生の12月頃

受験期の一日の勉強時間を教えてください。

平日6時間、休日11時間 塾は平日に4時間×2日、土曜日に7時間

センター試験の点数(覚えている範囲で、浪人生は現役時も)を教えてください。

推薦入試合格のためセンター試験は受験していません。

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

駿台ハイレベル模試(高1第2回) 偏差値65 筑波大学C判定 駿台ハイレベル模試(高2第1回) 偏差値67 筑波大学B判定 駿台ハイレベル模試(高2第2回) 偏差値66 筑波大学B判定 駿台ハイレベル模試(高3第1回) 偏差値67 筑波大学A判定 駿台東大模試(高3第1回) 偏差値69 東京大学理科一類A判定 河合塾医学部模試(高3第1回) 偏差値63 筑波大学B判定 駿台東大模試(高3第2回) 偏差値59 東京大学理科一類D判定 駿台ハイレベル模試(高3第2回) 偏差値65 筑波大学B判定

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

防衛医科大学校、合格

あなたの大学の入学理由を教えてください。

筑波大学はいくつかの分野にまたがった共同研究を行うことが多いなど専門分野間の連携が強い。医学類と他の学群・学類の間の隔たりが少ないのは大きな特長で、医学の勉強と同時に社会学、法学、物理学などの専門的な授業を受けることができる。また、スポーツや芸術に非常に力を入れている大学であるというのも刺激的だった。

あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。

医学類の推薦入試について説明します。なお、2019年度は2018年度までと比べていくつかの部分で傾向が変わり、難易度も上昇しました。 時間は、数学と英語がセットで120分、理科2教科がセットで120分です。 英語:医学系の論文や記事を2題解く。以前は記述や和訳が多かったが、2019年度は記述なし。専門的な医学用語も知っておく必要がある。加えて時間が短いので、前期試験と同じスピードで解いていては間に合わない。 数学:以前は全部で3題だったが、2019年度は4題。前期試験と違って数1Aからも出題されるのが大きな特徴。また、時々高校の範囲外の「データの分析」が出題される。空間図形、ベクトル、確率あたりは頻出。また、非常に簡単な問題がある一方で難しい問題もあり、難易度にはばらつきがある。 化学:理論、無機、有機で1題ずつ。以前は9割を狙える簡単な問題ばかりだったが、2019年度は問題文が不十分な悪問が出た。 物理:力学、波動、熱力学、電磁気、原子から合計2問。他の大学より熱力学が出題される頻度が高い。 合格点は2018年度までは65%~70%くらいで、英数理合計7割取れればまず合格、といった感じでしたが、2019年度は難易度が高かったため、合格点は不明です。

併願した大学の入試傾向、対策を教えてください。(任意)

防衛医科大学校ではマークシート式の試験と記述式の試験が出ますが、マークシート式の試験で点数が低い場合、記述式の点数に関わらず不合格となります。対策としては数学を早く解く訓練をするに尽きます。

あなたの大学の実習やカリキュラムや生活などの特徴を教えてください。

大学が非常に広く(東京ドーム50個分以上)、構内を自転車で移動します。また、田舎なので娯楽は少ないですが、自然を感じられて面白い土地です。 カリキュラムでは、1年生春学期のうちから医療倫理教育や病院・福祉施設見学などの医学の専門教育があります。また、臨床実習の期間が他大学より1年ほど長いです。また、他の学類・専門学群の授業を取ることもできるのに加え、体育が1、2年次では必修です。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

1日の勉強時間を確保することが何よりも重要です。それと、高2から受験勉強を本格的に始める人は多いですが、できれば高1から始めたほうが断然有利です。また、高2の12月くらいまでは英語と数学にかなり力を割くのがおすすめです。理科は高3になってからでも遅くはないです。スマホに手が伸びてしまうようならば、ロッカーに鍵をかけて封印するなどして、使うことができないようにしてしまうといいです。

あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策

・なぜ医師になろうと思ったか ・なぜ筑波大学を目指したか ・医師になるうえで求められる資質は何か ・高校で頑張ったことは何か ・将来診療科は何を希望するか ・趣味は何か 特に特徴的な質問はありませんでした。適性検査では面接に加え、SCTという心理テストの一種もありました。 ちなみに防衛医科大学校の二次試験は、健康診断や小論文、厳しめの面接などがあって一見物々しいですが、それらは医師として明らかに不適格な人を振るい落とすものにすぎないとのことです。

通っていた塾の名前を教えてください。

鉄緑会 高2の7月から高3の12月まで英語と数学、高3の4月から高3の12月まで物理と化学

通っていた各塾の講師について教えてください。

講師の教え方は、単なる詰め込みではなく、生徒が理解できるようなわかりやすい工夫を凝らしていた。生徒に教えるのについてもかなり熱心で、授業時間は本来3時間なところを30分延長することは毎回のようにあった。授業後に質問をすると、きちんと説明をくれた。

通っていた各塾のカリキュラム、指導方針、授業内容について教えてください。

東京大学対策に特化したカリキュラムだが、医学部入試にもある程度対応したカリキュラムとなっている。指導方針は1クラス20~30人の集団授業。授業内容としては、東京大学などの難易度の高い大学の入試問題を解くことで思考力・応用力を身に着けさせるというもので、国公立医学部の難易度の低めの入試問題はその過程で自然と楽に解けるようになるとのことであった。

通っていた各塾の学習環境について(自習室、交通の便、立地など)教えてください。

自習室は机ごとに仕切りがあって集中しやすかったが、少し狭かった。立地は新宿、代々木にしかないため、家・学校が東京から遠い千葉にある自分としては大変不便に感じた。交通の便は総武線で学校から1時間程度だったので、その時間は睡眠や自習に費やした。

通っていた各塾の良かった点を教えてください。

周囲のクラスメイトの学力のレベルが非常に高く、自分の学習のモチベーションを高く保つことができた。加えて、講師が独自に作る授業冊子や、鉄緑会受験科が作るテキストは市販のものよりも詳細に解法や問題へのアプローチ法が書かれており、復習もしやすかった。

通っていた各塾の講師/カリキュラム/学習環境それぞれを5段階評価で教えてください。

5段階中4(満足)

数学

二次試験向けには、まずは塾の簡単なテキストを合計3周解くことで基本問題をスラスラ解けるようにした。次に、応用問題を解くことで思考力を身に着け、高3の夏休み以降は過去問に近い難易度の問題を多く解いた。10月は防衛医科大学校の過去問、11月は筑波大学推薦入試の過去問に時間を割いた。センター試験対策には、センター試験の過去問を5回ほど解いた。

英語

二次試験向けには、二次試験で出題される問題は難易度が低いということで、塾の授業で難易度の高い問題を多く解くことによって英語の基礎的な力をつけることに専念した。同時に、単語帳や文法書を繰り返しやることに重点を置いた。特に重要なのは単語帳をやることで、英語への苦手意識が大きく減った。10月は防衛医科大学校の過去問、11月は筑波大学推薦入試の過去問に時間を割いた。センター試験対策には、センター試験の過去問を4回ほど解いた。

物理

二次試験向けには、高3の夏休みまでは基本~やや発展的な問題を多く解いた。この時期は物理がかなり苦手だったので、公式を暗記するのではなく物理法則を理解することを重視した。高3の夏休み後はやや発展的な問題を多めに解き、10月は防衛医科大学校の過去問、11月は筑波大学推薦入試の過去問に時間を割いた。センター試験対策は、始める前に推薦入試に合格したのでやっていない。

化学

二次試験向けには、高3の6月までは無機化学、有機化学は後回しにして理論化学に全力を注いだ。7月には語呂合わせを駆使するなどして無機化学の暗記の大方をインプットした。夏休みには構造決定の問題を多く解いた。10月は防衛医科大学校の過去問、11月は筑波大学推薦入試の過去問に時間を割いた。センター試験対策は、始める前に推薦入試に合格したのでやっていない。

生物

なし

地学

なし

国語

恥ずかしながら、高2までは国語、特に古典をさぼっていた。高3になってから非常にレベルの高い先生に学校の授業を受け持っていただいたので、授業を聞くことが二次試験の対策になった。センター試験対策は9月頃に始めて、過去問や類似問題を現代文、古典それぞれ10年分以上解いた。

社会

日本史は授業を聞くことでセンター試験対策の知識を暗記し、センター試験の問題を5回ほど解いた。

面接

学校の先生に面接の練習をしていただいた。また、面接の対策教本を読み、考えられる質問に対し答えを用意しておいた。しかし、私立医大を受験していないので、そこまで力は注いでいない。

小論文

小論文の対策教本を読んだ。私立医大を受験していないので、あまり対策はしなかった。

センター試験

センター試験は結果的には受けていないが、一番苦労したのは苦手教科の国語であった。高3から国語の勉強を始めたが、最後まで点数は8割を切っており、ひどいときは6割程度ということもあったので、国語を高1、高2のうちから勉強することを強く推奨する。

編集部からのひとこと

以上、筑波大学医学部に見事合格されたWVMさんの合格体験記でした。 推薦入試での合格とのことで貴重な体験記をありがとうございます。筑波大学医学部の推薦入試を考えている受験生はこの体験記で傾向と対策を抑えましょう。

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