大阪大学医学部合格の穂高さんに聞く対策法!【合格体験記】

2019/07/22
大阪大学医学部合格の穂高さんの体験記です。入試の傾向や対策について非常に丁寧に書いていただいています!

合格した大学

ニックネームを教えてください。

穂高

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

大阪大学

入学年度を教えてください。

2019年度

浪人の有無を教えてください。

1浪

得意科目(複数選択可)

英語;物理

苦手科目(複数選択可)

数学

出身地を教えてください。

山口県

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

西大和学園中高、中学受験有、高校受験無

将来どんな医者になりたいか教えてください。

勤務医

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高2の11月頃(部活引退後)

受験期の一日の勉強時間を教えてください。

平日4h(塾無)、休日9h、塾がある日は3h

センター試験の点数(覚えている範囲で、浪人生は現役時も)を教えてください。

現役803/900、一浪859/900

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

駿台全国模試は全て受験(高1は70、高2、高3は65〜70、一浪は80) 河合塾全統記述(高3のみ受験、65) 阪大実戦(高3は60、一浪は70) 阪大オープン(高3は65、一浪は68) その他マーク模試(偏差値は不明だが、高3は平均750、一浪は平均820点) 現役時の判定はほとんどE、一浪時はA、Bメインで冠模試はC

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

現役時 前期: 阪大医学部(不合格) 後期: 奈良県立医科大学(合格・入学辞退) 一浪時 前期: 阪大医学部(合格)

あなたの大学の入学理由を教えてください。

心臓外科を目指している自分にとって、循環器外科に強い阪大が魅力的だった。留学制度も整っており、移植などの最先端治療も学べると思ったから。その他基礎研究にも優れており、連携を取ることでより質の高い臨床を学ぶことができるから。

あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。

大阪大学はセンターが500点、二次が600点の配点となっている(ただし、来年度は二次が1500点に変わる)のでセンターでいかに稼ぐかが重要。特に社会は100%傾斜なので失点がそのまま素点の失点になるので満点を目指したい。(つまり満点を目指せる世界史や日本史の暗記系がおすすめ)二次試験は英数理の3科目で200点ずつの配点。英語は半分が英作を占めているので英作対策は必須。自由英作の対策として、センター後に阪大志望の友達とお題を作りあって添削し合っていた。和訳は構文力と意訳力が求められるので過去問はやっておくべき。長文は比較的読みやすいので、阪大独特の言い換えと対比に注意して読む方法に慣れたら高得点が狙える。数学は大問5個構成で時間は比較的長い。しかし、数Ⅲがウェイトを占めており計算も大変なので計算力をつけておく。古くからの傾向として体積計算がよく出ており対策は必須。最近の傾向としては複素数と確率の融合などの多要素問題が多い。また解けなくてもいいレベルの難問も含まれていることが多く、安定して6、7割を取れるように標準問題を正確に取りきる力が求められている。理科は物化生のうち2科目。阪大の生物は難しいので自分は物化を選択した。物理は小問集合で簡単な問題から段々と難しくなる。逆に言うと標準問題さえ解ければ8割を狙えるので原子物理含め、基礎を完璧にしておくことが大切。化学は有機が半分を占めており全ての分野を満遍なく対策しておく必要がある。理論は難しいこともあるが、誘導が丁寧なのでここに時間をかけたい。無機は有名な知識さえ入っていれば問題ないと思われる。

併願した大学の入試傾向、対策を教えてください。(任意)

後期の奈良県立医科大学は過去問3年分だけ解いたが、本番では傾向が変わったので1年分やって形式に慣れる程度でいいと思う。問題は全教科難しく、高得点を狙う必要は全くないので、自分の苦手分野の確認だけしておけば特別な対策は必要ない。

あなたの大学の実習やカリキュラムや生活などの特徴を教えてください。

大阪大学は一回生では一般教養がほとんどで医学に関する講座は少数。しかし、基礎研究配属や早期臨床体験実習と呼ばれるものがあり、一回生のうちから基礎研究や臨床の現場に立ち会うことが可能。また、研究者志望向けのMD研究者育成プログラムがあり、学部生のうちから本格的な研究を始めることができ、大学院やその先まで保証されている。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

大阪大学医学部は偏差値だけを見ると入るのが難しいと感じるかもしれないが、受験勉強を着実にした人なら十分合格の可能性はある。自分は浪人期の本番一発目の数学で失敗(100点もなかった)したが、英語理科で十分カバーできると思い気持ちを改めて望んだ結果合格できた。センターの点数のおかげもあったので、馬鹿にしていると痛い目に合うのでセンターもしっかり点数を取りきることが大事。また、数学は得意な人でも本番失敗することがあるので英語と理科をいかに得意にしておくかが鍵。もしどれか失敗しても1科目なら挽回可能なので最後まで絶対に諦めない。ただ、来年度は二次の配点がかなり大きくなり、他の受験生の動向などが今までと変わることが考えられるので、過去のデータに囚われすぎず自分で情報を集めるようにしてほしい。

あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策

基本的な質問しかなかった ・なぜ阪大を目指したのか ・どんな医師になりたいか ・高校で何を頑張ったか ・大学でどのような生活を送りたいか

通っていた塾の名前を教えてください。

浪人期に駿台予備学校で1年学んだ

通っていた各塾の講師について教えてください。

駿台は大人数の集団授業が特徴で講師が生徒を一人一人覚えていることはない。英語は教え方を統一しており構文重視で授業が組まれている。数学はレベルの高い講師が多く、テキストも質が高いため、苦手な人ほど駿台で数学を学ぶと盤石な基礎力がつく。理科は個性的な講師が多く好きな講師が分かれたりする。また、大学レベルの内容も出てくることがあり根本的に学びたい人にはおすすめ。

通っていた各塾のカリキュラム、指導方針、授業内容について教えてください。

全クラス同じレベルの基礎的な授業がほとんどで、一部クラスレベル別の授業や志望大学べつの授業がある。授業内容には差があり、基本的な部分を重視する講師と発展的な講義を展開する講師に分かれる。講習は豊富に講座が存在するが、時間的、経済的負担が大きいのでよく考えて組むことが大切。

通っていた各塾の学習環境について(自習室、交通の便、立地など)教えてください。

自分が通っていたのは緑地公園の近くにあり、梅田など都会へのアクセスは悪かったがら、周りに誘惑が少なく勉強しやすい環境だった。自習室は開放教室型と個別ブース型があり自分の好きな方を選べるので良かった。まわりも集中していて自分の勉強に集中しやすかった。

通っていた各塾の良かった点を教えてください。

根本的な基礎から発展的な応用までを1年でしっかり学べるので苦手科目が減った。友達がみんな優秀で刺激を受けたし、同じ大学志望の子もたくさんいて本番までお互いに高め合うことができた。模試も良質なものが多く、自分の苦手、得意分野を正確に把握でき良い勉強の指針となった。

通っていた各塾の講師/カリキュラム/学習環境それぞれを5段階評価で教えてください。

講師4/カリキュラム4/学習環境5

数学

センター試験は時間さえクリアできれば満点を取れるので何度も過去問や市販のパックで早く正確に解く練習をした。データの分析だけ直前に確認した。二次は大学への数学シリーズをひたすら解いていた。他の網羅系問題集でもいいが、パターンを覚えることが最優先。苦手分野の問題ほど量をこなすべき。

英語

英語もセンターは基本的に数学と同じ。ただ、アクセントや文法など少し独特な問題も出るのでその対策は必要。(予備校の講習でまとめてやるのがおすすめ)二次はほとんどが英作の対策で竹岡本を終わらせた後、Z会の実践トレーニングを毎日やっていた。長文は夏休みなどにまとめて一冊問題集をやればいいと思う。

物理

物理は二次対策をやっておけばセンターを取れるので二次を勉強しておけばよい。夏までに力学、熱力学、波動を終わらせ、センターまでに電磁気、原子を終わらせる。重要問題集や難系などの網羅系を一冊やるのがおすすめ。時間があったら他大の過去問をやるのも良い。

化学

化学もセンターについては同様。基本的に重要問題集や新演習を一冊やればいいと思う。

生物

なし

地学

なし

国語

センターのみ。現代文を極めるのは難しいので古典を仕上げる。古文単語や句形を頭に入れたらあとは過去問。

社会

世界史:時代と流れで覚えるを何周もした。その後、11月頃から年号を完璧に入れていった。

面接

自分のことは完璧に言えるようにする。大学のプログラムも勉強しておく。医科大を受ける人は医学知識も。

小論文

なし

センター試験

当日は軽食にしておく。前日はしっかり寝る。

編集部からの一言

以上、阪大医学部合格の穂高さんの体験記でした! 特に入試の傾向や対策についてわかりやすく書いていただきありがとうございました!

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