東大理三合格者すらりんさんの合格体験記です。塾に通わず理三現役合格を勝ち取ったと言う珍しい方ですので、特に独学している方は必見です!
合格した大学
ニックネームを教えてください。
すらりん
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
東京大学
入学年度を教えてください。
2019年度
浪人の有無を教えてください。
現役
得意科目(複数選択可)
化学;国語
苦手科目(複数選択可)
物理
出身地を教えてください。
栃木県
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
高校受験で開成高校に入学 中学校は地元の公立校
将来どんな医者になりたいか教えてください。
研究医
受験勉強を始めた時期を教えてください。
2年10月ごろから
受験期の一日の勉強時間を教えてください。
平日は学校以外に4時間、休日は12時間 塾は通っていませんでした
センター試験の点数(覚えている範囲で、浪人生は現役時も)を教えてください。
844 国語:192 英語:198 理科:190 地理:76 数学:188
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
1,2 年の時は駿台全国模試 高2になってからは東大模試(駿台、河合)を受け始めた 理三の判定は大体いつもCでした
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
後期で東京医科歯科大学
あなたの大学の入学理由を教えてください。
医師になりたかった 東京大学に入りたかった(日本で一番充実した学びの環境があると思っていたため)
あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。
英語 他の大学と比べて単純な英語の能力だけではなく、日本語を含めた言語能力が問われていると思います。(要約や長文の小問など)対策としては、一通り単語や文法事項を覚えた後は過去問の形式にとにかく慣れることだと思います。時間があれば、長文は読めば読むほどいいです。 数学 新しい問題に取り組むより、同じ問題を吸収する部分がなくなるまで時間をあけて解くのがいいと思います。 過去問は、150分をどう配分するか考えるために常に6問セットで解くようにしていました。僕は鉄緑会の市販の過去問で40年分程度解きました。解説が非常に細かいのでおすすめです 化学 教科書と標準〜やや難レベルの問題集を完璧にするだけでもある程度は取れるようになるはずです。僕は化学の新演習を3回やりましたが、過去問を解く上でも非常に役に立ったと感じています。そこからは東大頻出の思考力を要する難問や、実験をテーマとした大問に取り組んでいくと良いです。 物理 東大は序盤に非常に簡単な問題があったり、ほとんどの問題を考えずにとけてしまうような大問がある一方、一部の大問の最後の方の小問には非常に複雑で思考力を要するものもあります。こうした問題は時間を食うわりに解けても大した点数にはならないので、物凄く物理が得意な人以外は難問の見極めができるようにしておき適宜切り捨てられるとずっと有利になると思います。 国語 現代文は凝った文章にしようとするより、考えていることを素直に論理だてて書くほうが良いです。古文、漢文は、答えが第三者から見てもわかりやすいかどうか、ということを第一に考えて、しつこすぎるぐらい推敲し、適宜補足を入れたりしていました。 全体として見ると、各教科でものすごく高い点数を取れなくても、全教科でそこそこの点数を取ることができれば、理3に合格することができるようになっています。際立った得意科目がある人以外は、数学を中心としつつも満遍なく勉強することが大事だと思います。
併願した大学の入試傾向、対策を教えてください。
医科歯科後期のために小論文の過去問を2、3年分解きました。 面接対策としては、東大では深くは突っ込まれないであろう医療関係の質問を想定して、ニュースをチェックしたり、面接対策の本に目を通したりしました。
あなたの大学の実習やカリキュラムや生活などの特徴を教えてください。
まだ教養学部なので医学部についてはなんともいえませんが、教養の授業についていえば、総合大学でありその規模も大きいため自分で選択できる授業の幅がものすごく広いところが魅力だと思います。進学に必要ないゼミなども含めれば、学生が学びたいことほぼ全てについてそのための環境があるといってもいいと思います。 理三の生徒同士の接点が今のところはほぼ部活しかないのが残念なところだと思います。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
常に本番の試験場で解いている自分を想定しながら勉強するといいと思います。入試本番の点数は単純な勉強の能力だけでなく、本番で実力を発揮する能力、試験場での戦略、ミスをしないかどうか、など様々な要因が絡んできます。がむしゃらに問題を解き進めるのではなくこうした能力も伸ばすよう意識するといいと思います。 過去問を解くときは時間を計って、本番に近い解答用紙を用意するといいです。
あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策
医師を目指す理由 理想の医師像とは 高校の文化祭でしたこと 高校への通学について(遠くから通っていたため) 研究医、臨床医どっちか 質問に対して素直にはっきりと答えることができればなんの心配もいらないと思います。僕は本番緊張してうまく答えられなかった質問もありましたが、終始和やかな雰囲気で途中からは安心していたのを覚えています。
通っていた塾の名前を教えてください。
塾には通っていませんでした。
数学
学校の授業で青チャートを終わらせた後は、一対一対応、やさしい理系数学、新数学演習の順にステップアップしていきました。受験期の途中に解法をまとめるようになり、新しい問題を解くより一問一問を大事にするようにしてからは、落ち込んでいた成績が上がりました。 センター試験は、過去問を計って50分程度で解くようにしていました。夏の時点では時間内に間に合いませんでしたが、2次の勉強をすれば速くなるので解けなくても心配しないほうがいいです
英語
英語は中学の時に英検準1級レベルには達していたので、その能力を学校の授業で維持することを意識しつつ、時折文法や単語の勉強を数学や理科の合間に挟んでいました。長文をできるだけ読んで英語に慣れておき、読むスピードと正確さを伸ばしておくと有利だと思います センターは、発音とアクセントはコスパを考えてほぼカンで解いていました 数回ぶんを通して解いた後は、苦手な文法の部分だけ解いていました。
物理
学校の授業は微積を使ったレベルの高いもので、正直あまり分からなかったので参考程度に聞いて市販の問題集で独学で勉強していました。高1、2年のうちは授業で進んだ部分までは内容を常に完璧にしておくことを意識するといいと思います。 センターは独特の知識問題だけを選んで解いていました。
化学
高1、2年の時にどれだけ知識を確かなものにできたかどうかが結構重要だと思います。この時期に標準レベルの問題集を固めるだけでも、随分リードできると思います。基礎知識を身につけた後は過去問を解いてとにかく形式に慣れることが大事です センターは独自の知識問題を選んで解きました。
生物
なし
地学
なし
国語
現代文は、然るべき人に添削をしてもらわないと解いた意味がないので塾や先生などに頼んで回答を見てもらうといいです。古文漢文は、とりあえず単語帳を一つ決めてその内容を完璧にして、それと並行して文法事項も例文を使いながら勉強していくといいです。 センターは得点に波が出やすいのですが、過去問を何回も解くことで、自分の中でのルーチンのようなもの(解く順番や特定のパターンへの対応の方法など)が固まってきて高い点数で安定してくると思います。
社会
センター試験は、12月に入ってから対策を始めました。市販のセンター対策の解説書を買って読み込み、とにかく過去問を解いて間違ったところは覚える、を繰り返していました。
面接
普通の受け答えができれば何も問題はないので、緊張はしても落ち着いて、素直に答えればいいと思います。医学的な話題については、自分が突っ込まなければ深くは聞かれないので、ボロを避けるためになるべく細かい話題は避けるのが無難でしょう。
小論文
なし
センター試験
12月中盤から過去問を解いていました。この期間も、2次試験の問題は必ずある程度は解くように心がけていました。 東大を目指す人なら、数理英はほとんど専用の対策をする必要はないはずです。国語と社会に絞って集中的にやるといいです。
編集者からのひとこと
「東大理科三類に現役で合格するにはどうすればいいですか?」と言う質問をいただいたので公開しました。特に理三に合格するための対策を非常に丁寧に書いていただきありがとうございます! 独学で東大理科三類現役合格を勝ち取った貴重な体験記なのでぜひ参考にしてください!