東京大学理科三類に合格するには?現役合格者オリンピックさんに聞く!

2019/08/08
東京大学理科三類現役合格のオリンピックさんの合格体験記です。東大入試の科目別の対策方法を詳しくお答えいただいています。

合格した大学

ニックネームを教えてください。

オリンピック

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

東京大学

入学年度を教えてください。

2019年度

浪人の有無を教えてください。

現役

得意科目(複数選択可)

英語;数学;物理;化学

苦手科目(複数選択可)

社会;国語

出身地を教えてください。

広島

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

中学受験のみ

将来どんな医者になりたいか教えてください。

研究医

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高校2年の7月

受験期の一日の勉強時間を教えてください。

平日は塾3時間で自主勉強3時間 休日は塾3時間で自主勉強5時間

センター試験の点数(覚えている範囲で、浪人生は現役時も)を教えてください。

英語194数学1A100数学2B95 国語187物理100化学95 地理84 合計855/900点満点

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

河合の全統はBくらい 冠模試は始めはD後半はCで横這い 偏差値は70後半くらい

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

東京医科歯科大学の後期を併願した 東大前期に受かったので受験会場には行かなかった

あなたの大学の入学理由を教えてください。

行けるならトップに行きたかった 前期教養課程が魅力的だった

あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。

国語は過去問を解くのが練習として最適。書いた答案は先生に添削してもらうのが良い 英語は問題の種類ごとに練習するのがよい。東大は時間制限が厳しいが、早く解く練習をするのではなく、文の構造をしっかり把握しながら読む練習をすれば読むスピードは次第に速くなってくる。あと、単語力は必須。 数学は複雑そうな問題をパターンに落とし込むことができたら勝ち。東大の過去問に限らずいろんな問題を解くべし。過去問をやるときは時間制限を意識して取捨選択の練習もする。計算は基本的に重いのでその耐性はつけた方が良い。 物理はとにかく基本の理解。基本ができていないと量をこなしても無意味。逆に基本が理解できれば東大の問題は簡単に解けるように作ってある。 化学は反対にとにかく量。いろんなパターンの問題を解いて、解説を読んで理解する。問題のストックが多いほど有利。

あなたの大学の実習やカリキュラムや生活などの特徴を教えてください。

前期教養課程が特徴的。一年生の間はとにかく忙しい。外国語は落単率が高いから要注意。

あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策

特に深い知識は不要。誠実に質問に答えていけば問題ない。ハキハキと喋るべし。

通っていた塾の名前を教えてください。

東進の東大特進コースの映像授業

通っていた各塾の講師について教えてください。

現代文の林修先生は文章の読み方を構造的に理解する訓練をさせてくれる。ぜひとるべし。 物理の苑田先生は物理の基礎を一から教えてくれる人。ぜひとるべし。 化学の先生は多方面に深い知識を持っていて興味深い話がいろいろ聞ける。おすすめ。

通っていた各塾のカリキュラム、指導方針、授業内容について教えてください。

一年かけて高校範囲を学ぶ感じだが、少し高度な内容に踏み込んだりもする。年に4回ある東進の東大の冠模試は難易度がやや高めだが、なかなかハイレベルで、判定によっては先ほどの授業がほとんど無料になったりする特典もあるので、模試を一緒に受けるのがおすすめ。

通っていた各塾の学習環境について(自習室、交通の便、立地など)教えてください。

私は映像授業を取っていたが、好きなタイミングで好きな授業を受けられるので、地方に住んでいる人にとってはレベルの高い授業を受けられるチャンス。ただし、あまりに多くの講座を取り過ぎると全てをきちんと消化できないままになってしまうので、計画的に講座を選択するべし。

通っていた各塾の良かった点を教えてください。

授業のレベルはかなり高く、良い講師が揃っている。ただし、講師もピンキリで、現代文の講師はかなり実力差がはっきりしていて、林修先生以外は正直講座を取らなくて良い。物理も苑田先生以外の講座はおそらく不要。東大受験生が講座を取るなら東大特進がおすすめで、それを受講すればさっきあげた先生が講義をしてくれる。

数学

センターは二次の勉強をしていたら勝手にできるようになるので気にしなくて良い。過去問は秋くらいから解き始めると良い。まず分野ごとに基礎を勉強し練習問題を解いていく。基本的なパターンに落とし込めればあとは計算問題となる。他の大学の過去問も練習問題として良い材料となる。実践的な話としては、時間配分や取捨選択の練習も過去問を解くときにするべし。

英語

センターは二次の勉強をしていたら、勝手にできるようになるので気にしなくて良い。かなり早い段階から単語力をつけておくのが良い。問題の種類ごとに練習して力をつけていくのが良い。毎日短めの長文を読んで英語の感覚を覚えておくと良い。記述の問題は添削してもらうべし。リスニングば二次の中で比重が大きいのできちんと対策するべし。

物理

はっきり言ってセンターは満点以外論外と言って良いほどである。二次に関しても、基礎を一から勉強するに限る。東大は設定はかなり複雑に見えるが、突き詰めると基本を駆使して解いていくだけなので基礎ができていれば簡単。重心系、コンデンサー、波などの重要単元を完璧にすれば勝ち。

化学

はっきり言ってセンターは満点以外論外と言って良いほどである。まず基本事項をしっかりと頭に叩き込み理解すること。あとはひたすら様々なパターンの問題を解いていく。東大はかなり目新しい問題を毎年出すので、部分的にでも少し知識があればかなり有利になる。

生物

なし

地学

なし

国語

東大はセンターの勉強が二次にとってかなり良い勉強になるのでセンターの勉強をしっかりするのがおすすめ。現代文は文章の読み方をしっかり鍛えるべし。古典は単語や文法を覚えるだけでかなり解きやすくなる。二次は答案を作る力が必要なので、添削してもらうと弱点が見えやすい。

社会

センター試験についてのみ回答する。地理は理論の理解がかなり重要になってくるが、暗記事項もかなりあるのでそこを疎かにしないように。特殊ケースは単発知識として覚えた上で、他の問題はどこの観点からデータを分析していくかの判断が重要となる。地誌は系統地理の理論がかなり応用できるので系統地理から始めるのがおすすめ。

面接

深い知識は基本的に必要ない。もちろん常識人として最低限の知識はいるので医療系のニュースに耳を傾けておくのが良い。志望動機を明確にしておくと返答がかなり楽になると思う。あとは、基本的なコミュニケーション能力を見ているので普通に会話ができれば大丈夫。倫理的にアウトな発言をするとおそらく不合格なので注意。

小論文

なし

センター試験

二次で使う科目は二次の勉強をしていればセンターの勉強はほとんど必要ない。地理や国語は基本的な暗記事項は早めに固めておくと楽になる。基本的には一月くらいあれば他の教科はなんとかなるので苦手な教科を秋頃からコツコツやっておけば大丈夫。センターを意識しすぎて二次の勉強が疎かになるのがよくない。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

東大は実力が試さめるいい試験なので、過去問からしっかり学んでください。

編集部からのひとこと

以上、東京大学理科三類のオリンピックさんの合格体験記でした! 東大入試の対策方法を細かく教えていただいているので受験を考えている方はぜひ参考にして対策してください!

東京大学の情報をもっと知りたい方はこちらから

YouTubeで東大理三合格者にインタビューしました!

医学部受験のプロは、「医学部受験情報をもっとオープンに」という理念に基づき、医学部受験のリアルな情報を発信するメディアです。

医学部受験競争が激化する中、限られた時間で最大の成果を出すためには、正確な情報を把握することが受験必勝の鍵となります。
当サイトでは医学部受験を志す全ての方にとって、最新かつ有益な情報をお届けしていきます。

©2019 —医学部受験のプロ. All Rights Reserved.