慶應医学部の科目別対策法を合格者のきっずさんに教えてもらいました!

2023/12/05
慶應義塾大学医学部入試の科目別対策法を合格者のきっずさんに教えてもらいました。限られた時間の中で最大限の成果を出すにはどうすればいいのかを具体的に教えてくれているので、慶應医学部志望の方はぜひ本記事の内容で勉強してみてください!

合格した大学

ニックネームを教えてください。

きっず

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

慶應義塾大学

浪人または再受験の有無を教えてください。

1浪

理科の選択を教えてください。

化学;物理

社会の選択を教えてください。

地理

得意科目を教えてください。

英語;数学;物理

苦手科目を教えてください。

化学

両親の職業について教えてください。

医師

出身地を教えてください。

東京

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

聖光学院中学校高等学校出身

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

駿台全国模試 偏差値80 東大理3A判定 東大実戦模試 8月 偏差値78 東大理3 A判定

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

現役 横浜市立大 不合格 一浪時 東京医科歯科大学 合格     日本医科大学 特待合格

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高28月

受験期の1日の勉強時間を教えてください。

現役時 平日2時間 土日7時間 浪人時 平均1時間

受験期1年間の勉強スケジュールを教えてください。

夏休みまで 基礎固め 夏休み 応用演習、過去問ふれる 共テまで 共テ対策、2次試験の勉強も少し 意識したこと バランスよく勉強すること、志望校の問題をとてもよく分析して無駄な勉強を省くこと

夏休みの過ごし方について教えてください。

過去問を数年分やって何をやればいいか分析しまくること

上手くいった勉強法、上手くいかなかった勉強法を教えて下さい。

数学や理科(特に物理)はわからない問題があっても解法をいくつも試してみるとよい。そうすることで今まで思いつきにくかった解法も思いつきやすくなり、さまざまな問題に対応できるようになる 化学は、知識が不確かなまま演習してもあまり効果がなかったように感じる

受験期苦労したことを教えてください。

努力し続けるのがつらかった

あなたの大学の入試傾向を教えてください。

全体 処理量が多く、また他の医学部受験より知識量が重視されてるように感じる。 数学 処理量がとにかく多い。ただ、誘導がしっかりしているので誘導にのることが出来ればすんなりいくものもある。 英語 これまた処理量がとても多い。また、作文力、速読力、英語の言い回しに対する膨大な知識量、理解度など、幅広い能力が求められる 物理 それほど難しくない。出来れば満点を狙いたいレベルなことが近年は多い。ただ、単位や、原子物理の範囲も多く出るので注意が必要。 化学 これも普段はそれほど難しくないが、2023年度入試はとてつもなく難しかった。時間配分がつきいと思ったときは、とにかく取れるところを取ることに徹する。

数学の勉強方法と対策方法について教えてください。

処理量をあげるため、計算がきつい問題をとにかく多くやった。また、誘導に乗れると一気に楽になる問題があるので、誘導に乗る感覚を身につけた方がいい。誘導に関しては、東大の問題がとても良い誘導をつけているので東大の問題を多く解くのはありだと思う。また、月刊大学への数学の最後のコーナーの学力コンテストは、計算力も誘導に乗る力も必要とされるので、慶應義塾大学医学部対策としては丁度いいと感じる。それが済んだら、あとはひたすら過去問演習。使った参考書は、一対一、入試数学の掌握、大学への数学

英語の勉強方法と対策方法について教えてください。

英語は、とにかく触れた量が大事だと思う。もちろん、それ以前に最低限の単語力、文法力を養っている必要はある。それは、鉄壁などの単語帳を用いたり、学校で使っていた文法の参考書をつかって身につけることができると思う。それが出来たら、あとはどれだけ多くの表現を知っているか、またそれらの表現のうち似たもの同士のニュアンスの違い、感覚を理解することが必要である。それを身につけるには、洋書など、入試の過去問でもいいから、とにかく多くの英語にふれてその都度調べるといった姿勢が重要だと思う。

物理の勉強方法と対策方法について教えてください。

物理は原理理解が一番重要である。まず認識すべきは、原理さえ理解出来ていればあとは自分で原理を応用すればどんな問題でも解けるということである。また、よく物理では微分積分を用いた勉強が良いとされるが、それは原理を理解する過程で必要になる、というだけで、全てを微分積分で解決できると思わないことも重要だと感じる。それがわかったら、あとは誰かに教えてもらうか、参考書を買って勉強をすすめるのが良いと思う。僕の場合は、東進の苑田先生に教わっていた。

化学の勉強方法と対策方法について教えてください。

化学は苦手だったのでよくわからないことが多いので、自分の失敗だったと思うところを言おうと思う。まず、第一に知識がしっかり定着しないうちに演習を多くつんでいたことがある。演習をして大体解き方を覚えても、その前提知識がしっかりしていないので、結局次解いたときそこから考えなければならず、そのせいで解けない場合もあったし、解けても時間がかかってしまった。入試の化学は、大体の大学で時間が厳しい印象があるので、これは命取りになった。最後に、使った参考書は、化学の新演習

面接の対策について教えてください。

大学ごとに聞かれる質問を代ゼミの面接対策ノートを見て調べて、親が医師なのでその答えを一緒に考えて覚えていった。また、医療ニュースは抑えていった。

小論文の対策について教えてください。

これも、面接の対策と同様にして、出る問題を調べたらそれに対して答える練習をしていた。また、基本的な医療知識、また話題になっている医療問題については、自分の考えをまとめていった。

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

現役 720 浪人 790

共通テストの勉強方法について教えてください。

共通テストの勉強で一番力をいれたのは、地理と国語である。これらの科目は2次試験にないので特に力をいれた。まず地理から対策を言うと、市販の参考書を読んで知識を身につけ、また浪人期は駿台に通っていたので駿台の授業で原理理解のようなものをした。それが済んだら、あとは過去問をひたすらやった。過去問で何回も出ている問題もあるので、まずはそのような問題から出来るようになるのが効率がいいと思う。次に国語だが、国語はセンター試験、共通テストの過去問だけやっていれば良いように感じる。模試と本番ではまるで質が違うので、選択肢の切り方や文章の読み方も変わってしまい、模試の演習はほとんど意味がないと思う。ただ、模試は質が低い分逆に分かりやすすぎることもあるのでそれを無くすため一応復習はしていた。ただ、基本的には本番の過去問をやり、選択肢のひっかけのパターンなどを分析していた。そうすることで自分なりの選択肢の切り方が構築されていき、それを何回も改善していれば170は安定してくる。地理と国語以外に、一応数学も時間を測ってやったこともあるが、それほど変わらなかった。

今年度の入試で特徴的だったことを教えてください。

数学、物理がとてつもなく易化し、英語も文章レベルが若干下がって易化、ただ化学がとてつもなく難化した。数学も物理もほとんど満点をとったが、化学がとても難しく、20点ほどしか取れなかったので焦ったが、周りもできていなそうだったし、過去問演習からも、化学が20点でもそれほど焦る必要はないと思っていたのでそのあとはあまり気にしなかった。そのあと英語を受けたら、ほとんど分かったし時間内に見直しまで出来たので、手応えを感じた。

あなたの大学の面接で聞かれたことを教えてください。

自分の長所短所、高校での部活動、部活動で失敗したこと、将来やりたいことなど。

あなたの大学の小論文で聞かれたことを教えてください。

長い文章を読み、それについての意見を書いた。詳しい内容は忘れた。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

第一志望校にいきたくても、受験中何度も挫けそうになることがあるかと思います。ただ、それはみんな同じなので、最低限の大学に入れるなら積極的に挑戦したもの勝ちです。最後まで諦めずに努力してみてください。あとは、自分の頭でしっかり考え、自立しようという意思を持ってください。そうして受験を乗り越えれば、得るものはとても大きいと思います。

編集部からの一言

以上、慶應義塾大学医学部合格者のきっずさんに、勉強法を教えてもらいました。 慶應医学部志望の方にとって役に立つ情報がたくさんあるので、ぜひ参考にしてください!

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