慶應義塾大学医学部合格者の体験記です。慶應医学部の入試の特徴、センター試験にかける配分など、合格する上で知っておきたい情報をわかりやすく教えてくれています。
合格した大学
現在通っている大学を教えてください。
慶應義塾大学
入学年度を教えてください。
2019年度
浪人の有無を教えてください。
1浪
得意科目(複数選択可)
数学;物理;化学
苦手科目(複数選択可)
英語
両親の職業(任意)
サラリーマン、専業主婦
出身地を教えてください。
東京都練馬区
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
高校受験
将来どんな医者になりたいか教えてください。
勤務医
受験勉強を始めた時期を教えてください。
高校二年生11月ごろ
受験期の一日の勉強時間を教えてください。
平日9時間 塾4時間 休日12時間 塾なし
センター試験の点数(覚えている範囲で、浪人生は現役時も)を教えてください。
現役時830 浪人時861
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
現役時 東大実践春 理一C 理三E 秋 理一A 理三D 浪人時 東大実践春 理三B 東大オープン春理三B 東大実践秋 理三A 東大オープン秋 理三A
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
現役時 東京医科歯科大学 不合格 慶應義塾大学 不合格 順天堂大学 合格
あなたの大学の入学理由を教えてください。
将来臨床医になりたくて、慶應は臨床が強いと聞いていたから。
あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。
英語 動詞のの変形や英作文などが毎年出題される。ただ分量が多めなのでまずは英語を読むスピードを上げることが優先事項。 数学 大門の後半は難しい問題が多く割に合わないこともあるので、小問集合や大門の前半をしっかり正答することが重要。確率漸化式の対策は必須。 物理 放射線系の知識が問われるのでその対策が必要。それ以外は基本的にオーソドックスな問題。 化学 細かい知識が問われることもあるが基本的に簡単な問題が多い。難しい問題にとらわれずに解ける問題をきちんと解くことが重要。 受験生のレベルが高めなので全体としてはバランスよく点数を取ることが必要。
あなたの大学の実習やカリキュラムや生活などの特徴を教えてください。
1年生では週に一コマ医療倫理などに関する講義があります。それ以外には夏休みに一週間介護施設などでの実習があります。 部活には基本全員が入ります。選択授業などではほとんど出席をとらず自由な時間が多いです。
あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策
理三と慶医両方受かったらどちらにいくか。 特に特徴的な質問はなかったと思うので他の大学同様の対策で良いと思います。
通っていた塾の名前を教えてください。
現役 鉄緑会 数学 英語 高2の秋から受験まで 浪人 駿台市谷 全科目を一年間
通っていた各塾の講師について教えてください。
鉄緑会 講師が基本的に大学生なので大学生活の話などをしてくれてモチベーションが保てた。面談などもしてくれた。 駿台 予備校講師だけあって授業の質はとてもよかった。ただ生徒の学力の幅がかなりある分テキストが簡単めだった。
通っていた各塾のカリキュラム、指導方針、授業内容について教えてください。
鉄緑会 中学3年間で高校範囲を一周する。ただし自分はかなり遅めの入会だったのでその点は苦労した。学校でそれなりに勉強していたのでよかったがそうでないと厳しいと思う。 駿台 基本事項から応用事項まで徹底的に勉強する。鉄緑会の高3では基本事項の確認はほぼないので基礎を固めるいい機会になった。ただ前期は本当に基礎中心なので授業が退屈な時も多かった。
通っていた各塾の学習環境について(自習室、交通の便、立地など)教えてください。
鉄緑会 鉄緑会生専用の自習室が完備されていた。立地も代々木と新宿でかなり交通の便もいいと思う。基本的にビルの大部分が鉄緑会の教室であるので勉強に集中しやすい環境が整っていると思う。 駿台 駿台生専用の自習室があった。かなりの席数あるので毎日そこにこもって勉強していた。周りが勉強しているのでやる気がそそられる環境でとても役に立った。
通っていた各塾の良かった点を教えてください。
鉄緑会 レベルの高い生徒が周りにたくさんいたことでモチベーションが保てた。また同じ高校の友人も多く、ストレスなく学校と同じような感覚で勉強に励むことができたのでその点がとてもよかったと思う。 駿台 とにかく自習室がよかった。朝早くから夜遅くまでやっているし、何も誘惑がないので勉強に没頭できる。医学部受験の情報などもかなり充実していて助かった。
通っていた各塾の講師/カリキュラム/学習環境それぞれを5段階評価で教えてください。
鉄緑会 講師5 カリキュラム3 学習環境4 駿台市谷 講師5 カリキュラム5 学習環境5
数学
二次試験は基礎の習得が終わったらとにかく応用問題を解いた。そうすることで数学の間を養うことができるし、ある程度のパターンを頭の中に残すことができる。ただ闇雲に問題を解くのではなくなぜ間違えたか、なぜ解けなかったのかを分析することが重要。 センター試験はとにかく過去問を解いて慣れること。解けない問題がある場合は基礎ができていないので復習が必須。
英語
二次試験、センター試験共に音読が効果的。自分は高3の時期に一年間毎日音読をしてら英語の偏差値が10上がった。発音問題の対策やリスニングの対策にもなるので必ずやるようにするといいと思う。英語は1日やらないだけでも読むスピードが落ちてしまうので必ず毎日触れるようにする。
物理
二次試験、センター試験共に名門の森と鉄緑会の問題集を解いた。基本的に二次試験の対策をしていればセンター試験は満点。たまに知識問題が出るので教科書をパラパラ読むくらいはしたほうがいい。
化学
鉄緑会の問題集を解いた。物理同様二次試験の勉強をしていればセンター試験は基本満点だが、細かい知識問題もあるので教科書のスクラップなどを作った。
生物
なし
地学
なし
国語
センター試験の一ヶ月前くらいから毎日過去問を一年分ずつ解いた。古文漢文の基本事項は夏までに必ず覚えるべき。
社会
夏までにある程度完成させることが大切。直前は問題をとにかく解いて知識の抜けをなくす。間違いノートを作るといい。
面接
特に対策はしなかった。予備校で模擬面接があった。志望理由と医師を目指した理由だけスラスラ言えるようにした。
小論文
特に対策はしていない。作文のテストではないのでとにかく自分の考えを表現しようと努めることが大切。
センター試験
基本事項の暗記は夏までに終わらせて、本番一ヶ月前くらいから過去問をとにかく解く。最低10年分、国語は20年分は解いたほうがいいと思う。とにかく慣れが大事。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
慶医のための特別な対策は一週間ほどあればできるので、本命の国立の対策を優先するといいと思います。どんな問題が来ても怯まない学力をつけることが大切です。
編集部からの一言
以上、慶應義塾大学医学部合格者の体験記でした。 合格するための科目別勉強法やセンター試験にかける配分など特に参考になると思います!