2023年度慶應医学部合格者Nさんのインタビュー記事です。地方出身で情報を集めるのに苦労をしながらも戦略的な対策で見事合格を勝ち取っているので受験生の方はぜひ参考にしてください!
合格した大学
ニックネームを教えてください。
N
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
慶應義塾大学
浪人または再受験の有無を教えてください。
現役
理科の選択を教えてください。
化学;物理
社会の選択を教えてください。
地理
得意科目を教えてください。
数学;物理;化学;国語
苦手科目を教えてください。
英語
両親の職業について教えてください。
ガス水道
出身地を教えてください。
宮城
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
聖ウルスラ学院英智小・中学校 聖ウルスラ学院英智高等学校 中学受験、高校受験を経験
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
進研模試 偏差値85程度 全統模試 偏差値75程度 駿台模試 偏差値70-80 東大オープン 理科一類A、理科三類D 東大実戦 理科一類B、理科三類C など。
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
東京大学理科一類 不合格 順天堂大学医学部医学科 合格 慶應義塾大学理工学部学門C 合格 防衛医科大学校医学部医学科 合格
受験勉強を始めた時期を教えてください。
1年生から勉強にかける熱意は変わらない。
受験期の1日の勉強時間を教えてください。
平日 6時間 休日 12時間
受験期1年間の勉強スケジュールを教えてください。
全範囲が終わったのは10月ごろ。共通テスト対策を始めたのは夏休みごろから。過去問演習は夏から少しずつやっていた。自分は高1の頃から比較的勉強していた方だったので、受験期は体調を崩さないように睡眠時間をとることを意識していた。
夏休みの過ごし方について教えてください。
学校の課外授業があり、お盆期間以外ずっと学校で自習していた。
上手くいった勉強法、上手くいかなかった勉強法を教えて下さい。
実現不可能な量を短期間にやろうとするのは間違い。結局できないし、できなかったことでさらに自分にストレスがかかり悪循環。無理せずこなせる量にしておくのがよい。自分は追い込みすぎてストレスがかかってしまった。
受験期苦労したことを教えてください。
自分は地方出身だったため、情報戦ともいわれる受験における情報不足に悩まされた。
あなたの大学の入試傾向を教えてください。
全体的にはやはり難しく、時間との勝負。英語は大問3つで、長文2つと自由英作文1つ。長文は下線が引かれており、英訳と和訳、か全部説明などあらゆるものを記述させられる。いかに早く終わらせて自由英作文に取りかかれるかが勝負。数学は大問5つ。すべて答えのみ書く形式だがその分時間はタイト。過去問と同じような問題が出ることがあるので過去問はしっかり解くべき。物理は大問3つ。1問目は小問集合。かんたん。2、3問目は落ち着いて計算ミスなどをしないことが大切。化学は計算量が多い。2023年度入試は有機分野がとても難しく差がつかないほどであったという。化学に関しては時間との勝負というより焦らずじっくり考えられるかがカギだった。
数学の勉強方法と対策方法について教えてください。
1.2年生のころは黄チャートで基礎固めをして青チャートで応用分野の問題演習をしていた。そのほかは模試の問題を解きまくって記述することに慣れていた。3年生に入ってからも青チャートは解いていたが、プラチカを主に使っていた。また、自分が受験する大学はもちろん、それ以外の大学の過去問も解いていた。ネタがなくなってきたころには学校で先生が問題を印刷してくれたのでそれを解いた。他にも、特定大オープン模試の過去問など、実践形式の問題をひたすら解いていた。
英語の勉強方法と対策方法について教えてください。
使っていた参考書は、やっておきたい英語長文300、グラマスター、ゼスター、キムタツの英語リスニング、システム英単語など。数学物理化学に押されて勉強時間がなかなか確保できていなかったが、学校の授業に集中したり、休み時間に単語帳を読んでいたりと、時間を有効活用して勉強していた。鉄壁はページ数が多く、あまり出ない単語も多く含まれているためあまりおすすめしない。リスニングは毎日聞くべきと言われるが、本当にそう。とにかく聞くしかない。
物理の勉強方法と対策方法について教えてください。
物理は学校でリードαが配られていたので、習いたての分野はまずそこで基礎固め。その後、良問の風、名問の森を使って実践形式の問題を解いていた。たまに忘れてしまう範囲があったら、教科書に戻ると良い。教科書を舐めてはいけない。また、物理のエッセンスは教科書と一緒に使うとわかりやすい。ある程度まで身について来たなと思ったら、過去問を解いていた。これも他の科目と同様、色々な大学の過去問を解く中で、よく出題されがちなパターンを身につけていった。
化学の勉強方法と対策方法について教えてください。
学校でニューグローバルが配られていたので、習いたての分野や忘れてしまっている分野はそこで基礎固め。基礎が固まったら重要問題集をひたすら解いていた。何回も反復した。気体や平衡など、理論化学でとても難しいとされている分野は、新演習を使って色々な出題パターンに慣れていった。無機化学と有機化学は、授業ノートを常に見返して忘れないようにしていた。また、無機化学の反応式はパスラボというYouTubeチャンネルを見て忘れないようにしていた。
国語の勉強方法と対策方法について教えてください。
現代文は特に参考書は使わなかった。古文は古文単語315、漢文は漢文必携、ヤマのヤマを使っていた。あまり国語まで手を回せなかったので単語や句法をあまり覚えられずに本番を迎えてしまった。現代文はマーク式ばかりを解いていて記述の仕方を忘れないように、やる日を決めて解いていた。古文漢文は活用や敬語などの文法を完璧にした後で過去問を解いていた。解き終わったら、必ず現代語訳を見て、自分の解釈と合っていたかをチェックしていた。結果、あまり勉強時間は足りていなかったものの、本番では足を引っ張らなかった。
面接の対策について教えてください。
1週間前から対策した。かなり焦った中で対策したが、面接で聞かれそうなことを全て書き出し、それら全てに対して答えられるよう原稿を考えた。なるべく自分の話に興味を持ってもらえるような話題を出すことを心がけた。
小論文の対策について教えてください。
1週間前から対策した。書き始めは何から書けばいいのかわからなくなるが、とりあえず書いてみるのも一つの手。採点者は小論文から受験者の心を見るため、自分の思ったことをそのまま書けば良い。
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
797
共通テストの勉強方法について教えてください。
夏から学校で少しずつ対策していた。国語は必ず時間を測ってやっていた。80分は長いようであっという間なのでかなりの集中力が求められる。そのため、マークを解くときは必ず80分でやるようにして、本番の時間感覚が身につくように努力した。数学はあまり苦戦しなかったため、特にマーク対策のようなものはしなかった。数学のマークは、ある問題に対する解法を複数知っていることがとても有利になるため、青チャートにのっている解法を1つだけ身につけるのではなく、全て理解できるようにはしていた。また、時間勝負のため、問題を解くリズムを大事にしていた。社会は本格的に勉強を始めたのは12月。どうしても9割がとれず、最後まで苦戦した。もう少し早めから勉強をするべき。地理は系統地理と地誌に分けられているが、地誌がとても重要。最終的には社会で足を引っ張らないレベルまでには引き上げた。物理化学は記述対策に全振りしていた。英語はひたすら過去問を解いた。
今年度の入試で特徴的だったことを教えてください。
化学が激ムズでとても焦った。しかし、それ以外が易化していたので安心した。
あなたの大学の面接で聞かれたことを教えてください。
・医学部を志望する理由 私は小学校の頃に募金活動を経験し、募金先の団体である「国境なき医師団」に興味をもちました。そこから、世界の災害・貧困地域での医療を始め、医学について調べていく中で、医師が世界中で必要とされていることを実感しました。そこから私は、中学からの6年間、部活動をせずに勉強に専念するコースに所属し、1日9時間授業という厳しい生活の中で、学力はもちろん、高い目標に対するストイックさ、1日の長い時間を仲間と共にして培ったコミュニケーション能力を生かして社会のために貢献したいと思い、医学部を志望しました。 ・慶應義塾大学を志望する理由 数ある医学部について調べていく中で、貴学は総合大学として、様々な学部と連携して教育を行っていることに惹かれました。これからは難病や新たな感染症が増えてくることを考えると、様々な学問分野から多面的に見る力が必要となります。貴学では医療系3学部の合同連携のみならず、理工学部との医工連携などにより、視野が広がるのではないかと考えました。また、全国トップクラスの仲間と出会え、OBやOGのネットワークも充実しているため、自分の可能性をより広げることができると考え、貴学を志望しました。
あなたの大学の小論文で聞かれたことを教えてください。
覚えてません。すみません。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
医学部はなによりも、正答率が高くないといけません。簡単な問題を間違えることが命取りです。高校3年間は医学部受験生にとってはとても短い期間ですが、それでも焦ることなく、基礎を大切に頑張ってください。そして、自分が納得するまで勉強してください。そしたらあとは運と自信です。できると思えばできます!
編集部からの一言
以上、慶應医学部合格者Nさんへのインタビューでした! 具体的な勉強法はもちろん、合格を目指してどのように戦っていけばいいかをかなりわかりやすく教えてくれているので、受験生の方はぜひこのインタビュー記事を何回も読み直して合格を勝ち取ってください!