開成高校から横市医学部に見事現役合格されたITさんの合格体験記です。共通テスト、二次試験、面接の対策をかなり詳しくお答えいただいていますので、受験生の方はぜひ見てください!
合格した大学
ニックネームを教えてください。
IT
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
横浜市立大学
浪人または再受験の有無を教えてください。
現役
理科の選択を教えてください。
化学;生物
社会の選択を教えてください。
日本史
得意科目を教えてください。
英語;生物;社会;国語
苦手科目を教えてください。
数学;化学
出身地を教えてください。
東京
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
開成高 高校受験あり
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
高3 東大オープンA判定 東大実戦 B判定
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
日医 合格 慈恵 合格 慶医 不合格
受験勉強を始めた時期を教えてください。
高1から塾には行っていたが本格的に受験勉強にシフトしたのは高3の5月
受験期の1日の勉強時間を教えてください。
平日は8時間 休日は10〜12時間くらい
受験期1年間の勉強スケジュールを教えてください。
4-7月 基礎固め(特に理科、数学)得意な英語を伸ばした 7-8月 今までやった内容の復習を中心にやった 9-1月 共通テストの勉強スタート、理科は基礎+応用 1-3月 共通テストや過去問の演習を中心に今までの復習も重点的にやった
夏休みの過ごし方について教えてください。
家にいるとだらけてしまうのでなるべく家から出て自習室やカフェで勉強していた
上手くいった勉強法、上手くいかなかった勉強法を教えて下さい。
同じ参考書を何周もしたのはすごく役に立った。一方で色々やりたくなって難しく新しい参考書にも手を出してしまったのは間違いだったなと反省している。一つの参考書をやり通すことが大事。
受験期苦労したことを教えてください。
コロナ禍ということもあって孤独でいる時間が長かったり、浪人するというプレッシャーに押し潰されて集中できなくなってしまうことが多くてそれが一番苦労した。そういった時は思い切って家から出てカフェで勉強して気分転換したり、先生に相談してみるのもありだと思う。
あなたの大学の入試傾向を教えてください。
横市は基本的な問題の出題が多いので難しい問題の対策はそこまで必要ない。ただ、英語は例外で少し難しい長文が出題されることが多いので東大レベルくらいの難易度に対応できると良いと思う。理科(生物、化学)に関しては単体の知識問題と基本的な記述の説明問題が出題されるので普段からの知識のインプットと記述の練習が必要であるが、高度な考察問題は出題されない印象。また、過去問から同じ問題が出題されることがあるので過去問演習が大事。化学に関しては例年難易度がやや高い構造決定の問題が出題されるので対策が必要。数学は過去問対策が大事で微積は毎年同じ形式の例題が出題されていたので過去問対策が大事だが難易度は易しい。そのほかの問題も難易度はほとんど易しい〜標準。数学が得意な人は8割〜9割近く取ってもおかしくないと思う。
数学の勉強方法と対策方法について教えてください。
鉄緑会の教材の確認シリーズと授業中の演習(東大の過去問が主)の復習そして数学の高2例題を復習していた。数学は問題の解法を抑えることが大事で、例えば最大最小問題だったら、①変数の設定②変数の範囲③求めたいものを変数で表す④答えを出す、みたいな感じ。こう言った流れというのを数学の問題を解きながら押さえていくことで初見の問題でも間違えずに答えることができる。こういった解放というのを問題を解きながらストックしていき、ルーズリーフに単元別でまとめておくと便利です。
英語の勉強方法と対策方法について教えてください。
使っていた教材は鉄緑会の演習(東大の過去問)が中心でした。英語は長文がほとんどで文法はあまり出題されないので長文読解の練習中心でやることが大事。時間はそこまでキツくはないが時間に余裕は無いので英語の文章をすらすらと読み、分からない単語が出てきたとしても周りの文章から推測できることが必要。また、注釈は英語でされるので英語辞典などで英単語を普段から調べる癖があると便利かもしれない。私自身は英語が得意だったのであまりしませんでしたが、リスニングは出題されなくてもやっておくと良いらしいです。
化学の勉強方法と対策方法について教えてください。
化学は鉄緑会の確認シリーズ、化学問題集、要点集(構造決定)、夏季、冬季講習の復習が中心でした。横市の化学は構造決定が難しいのでそこの集中的な対策が必要だと思う。その他はある化学的な現象の説明や基礎的な知識問題が中心なのでそういった知識のインプットと記述の練習を普段からしておくことが大事だと思う。共通テストのための勉強が、2次試験の勉強に繋がると思うので共通テストの勉強も頑張りましょう。また、過去問からの同じような問題や同じ形式の出題があるので過去問の演習を頑張りましょう。
生物の勉強方法と対策方法について教えてください。
生物は鉄緑会の確認シリーズ、生物問題集、普段の演習の復習、夏期、冬季講習の復習が中心でした。生物は論理が苦手という人が多いと思いますが、横浜の生物は大体、典型的な論理(数学の解法と似ていると思います)で何とかなります。例えば、ホルモンが正常に分泌されない原因を考えるときは受容体とホルモンの異常のどちらかを探るといった感じです。典型的な論理の流れは演習を通して身に着けてそれをルーズリーフなどにまとめて単元別にまとめておきましょう。また、知識と基礎論述もたくさん出題されるので普段からその対策をが必要になると思います。
面接の対策について教えてください。
面接は鉄緑会の面接対策講座を受講していたのでそこで基本的な医学的知識や倫理観を学んでいました。実際に面接をする前は自分がどうして医者になりたいか、自分がどうしてその学校に行きたいかなどを紙に整理して面接に臨んでいました。医者になりたい理由というのはしばしばきっかけに終始しがち(小さい頃に入院したからなど)ですが、それに加えて自分が医学に対して興味があるだとか、中高の時に頑張ったことと医師になりたい理由をつなげることが大事だと思います。面談は私立の医学部を通して練習していました。
小論文の対策について教えてください。
小論文は基本的な医学的知識と倫理観が必要だと思います。医学的知識は日々意識して学ぶようにしましょう。倫理観に関しては禁忌的な答えをしてしまうことは絶対にダメなので添削をしてもらうなり、小論文の本を読むなりして典型的な書き方というのを抑えておきましょう。小論文も私立の医学部を練習台にして練習していました。
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
678
共通テストの勉強方法について教えてください。
共通テストは社会の対策が大事だと思うので、日本史だけ10月ごろから始めていました。日本史は正直必要な知識が多く、あまり選択することはお勧めしません。地理や政経を選択した方がいいと思います。日本史の対策は「日本史の点数が面白いほどとれる」を使っていました。これを使っていればとりあえず必要な知識は大体カバーできていると思います。また、国語に関しては小論文や論説は点数がぶれてしまうことが多いと思うので、なるべく古文と漢文の点数を安定させるようにしましょう。私は主に学校の授業で勉強は済ませていたので具体的に使っていた教材はありません。また、理科の勉強はおろそかになりがちだと思いますが2次試験の内容にも応用できる内容が多いと思うのでしっかり勉強しておくことをお勧めします。
今年度の入試で特徴的だったことを教えてください。
数学は易化、英語は例年通り、生物は難易度は例年通りだが珍しく進化・分類から出題があった、化学も例年通りだと思います。
あなたの大学の面接で聞かれたことを教えてください。
医者になりたい理由、中高で頑張ったことなど概ね普通な質問が多かったです。
あなたの大学の小論文で聞かれたことを教えてください。
高齢の医師による医療ミスが起きるという事例がありました。高齢医師に医療行為をさせるべきか、させないべきか。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
横浜市立大学医学部は基本的な問題が多いので勉強した努力というのがそのまま反映されることが多いと思います。共通テストの勉強と並行して2次試験の勉強をするのは大変だと思いますが、自分の努力を信じてあきらめずに頑張ってください。入学したらとても楽しいと思います。
編集部からのひとこと
以上、開成高校から横市医学部に見事現役合格されたITさんの合格体験記でした。 受験生の方はぜひ本記事を参考に対策してみてください! ITさん、インタビューにご協力いただきありがとうございました。