2022年度、金沢大学医学部に再受験で見事合格されたKCさんにインタビューを行いました!金沢大学医学部入試の特徴を踏まえてどのような対策をおこなったのかをお答えいただいています!
合格した大学
ニックネームを教えてください。
KC
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
金沢大学
浪人または再受験の有無を教えてください。
再受験
理科の選択を教えてください。
化学;物理
社会の選択を教えてください。
地理
得意科目を教えてください。
数学;物理;社会
苦手科目を教えてください。
国語
両親の職業について教えてください。
会社員、パート
出身地を教えてください。
新潟県
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
高校受験
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
高1: 高2: 高3: 1浪: 再受験時:駿台プレ共通テスト模試(偏差値:60.0、金沢大学医学部医学科D判定)
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
現役:新潟大学医学部医学科(前期:不合格) 一浪:大阪市立大学医学部医学科(前期:不合格) 大阪府立大学工学域(中期:合格) 神戸大学医学部保健学科理学療法学専攻(後期:合格) 神戸大学2年時に再受験:金沢大学医学部医学科(前期:合格)
受験勉強を始めた時期を教えてください。
現役時:高3の7月終わり頃 再受験時:10月頃
受験期の1日の勉強時間を教えてください。
現役:平日:5-6時間、休日:10時間 1浪:平日:9:00〜21:00まで予備校、休日:12-13時間 再受験:平日:2-4時間、休日:10-12時間
受験期1年間の勉強スケジュールを教えてください。
4-7月:基礎固め 7-8月:問題集を用いた演習 9-11月:過去問、問題集を用いた演習(2次対策) 11-1月:共通テスト対策 1-3月:過去問演習
夏休みの過ごし方について教えてください。
家だとダラけてしまうので学校や図書館へ行き、頑張ってる周りの人から刺激をもらって勉強していました。
上手くいった勉強法、上手くいかなかった勉強法を教えて下さい。
上手くいった勉強:同じ問題集を繰り返し行うこと 上手くいかなかった勉強:自分の今のレベルに合ってない問題ばかり解くこと
受験期苦労したことを教えてください。
体を動かすことが大好きなので受験期は勉強ばかりでストレスが溜まりとても辛かった。
あなたの大学の入試傾向を教えてください。
受験科目は英語、数学、物理、化学と決められており、生物でも受験はできない。どの教科もそこまで発展的な問題ではなく、標準的な問題を限られた時間内に解くことが求められているような出題形式である。 英語に関しては長文2題と英作文1題が出題される。全ての問題が英語で記載されており、解答も英語で行わなければならないため、英作文の力は必要である。 数学は4題出題され、どの問題も標準的なレベルであり、比較的計算を多く求められる。 理科2つは時間内に化学と物理を解くという形式のため、時間配分が重要である。化学は今年から暗記問題が減り、計算問題が増えたように思える。問題の難易度は標準レベルで基本的なことが抑えられていれば大丈夫だろう。物理は3題出題され、力学、電磁気は毎年のように出題されており、残り1題は年によって熱力学であったり、波であったりさまざまである。物理は難易度が他の教科の難易度に比べると比較的高いように思える。逆に物理が得意な人であれば点数を稼ぐのに良い。
数学の勉強方法と対策方法について教えてください。
主に使用した参考書は青チャート、医学部への数学、予備校のテキストである。数学に関しては元から苦手意識がなく、比較的得意な方であったが、浪人時まずは基礎的なことをしっかりと理解するところからやり直した。そして、問題演習に取り組んだ。少しずつレベルを上げていき、躓いたところで基礎から再度確認するということを繰り返し行った。問題演習も1度解くだけではなく、同じ問題を1から自分の解答をしっかり作れるレベルに到達するまで何度も解き直した。
英語の勉強方法と対策方法について教えてください。
主に使用した参考書は鉄壁、ネクステ、予備校のテキストである。まずは鉄壁を用いて語彙力を高めることを徹底的に行なった。それと同時に文法の基礎から再度確認を予備校のテキストで行い、その後ネクステを用いて、文法を固めた。長文に関しては毎日英語の文章に触れることを意識していた。まずは短めの文章から取り組み、慣れてきたら徐々に分量を増やし、レベルも上げていった。英作文に関しては文法を基礎固めした後、予備校のテキストを用いてまずは短い文からたくさん英作文の問題を解いた。
物理の勉強方法と対策方法について教えてください。
主に使用した参考書は重要問題集、漆原の物理、予備校のテキストである。物理に関しても浪人時まずは基礎的なことをしっかりと理解するところからやり直した。現役時に基礎が全然理解できていなかったため、漆原の物理を用いて、焦らず基礎固めに集中して行った。そして、基礎固めの次に問題演習に取り組んだ。問題演習では漆原の物理に書かれてある解き方を忠実に守り、同じ分野でどんな問題が来てもこれで解くといった解法を身につけた。その結果、物理が得点源になる程成長した。
化学の勉強方法と対策方法について教えてください。
主に使用した参考書は重要問題集、化学の新演習、資料集、予備校のテキストである。化学に関しては理論が1番得意だったが、有機があまり得意ではないという状況だった。分野ごとで得意不得意があったが、化学に関しても浪人時まずは全分野の基礎的なことをしっかりと理解するところからやり直した。その後重要問題集のA問題を完璧に解けるようにし、そして化学の新演習を取り組んだ。無機に関しては、化学の新演習の無機の分野を4回解き、さらに資料集で色などの確認を視覚的に行い、徹底的に暗記したため、無機に自信を持てていた。
面接の対策について教えてください。
例年質問されていることをチェックし、絶対聞かれるだろうという質問に関しては答えることをある程度決めておいた。あとは所作などの確認を行った。
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
709
共通テストの勉強方法について教えてください。
理系科目、英語は2次対策をしていればある程度共通テストでも対応できると思う。しかし、直前期はしっかり過去問を解いて共通テストの出題形式に慣れておくことが大切だと思う。特に数学に関しては問題の難易度が2次に比べると易しいが、時間を考えると割と厳しいので短時間で解くことに慣れるためにも共通テストの過去問および予想問題を用いた演習は必要である。英語に関しても出題形式に慣れておかないと余計なところで時間をかけてしまい、時間配分がうまくいかなくなると思うので、しっかり過去問および予想問題で演習が必要である。また、リスニングは1ヶ月前くらいから毎日英語を聞き、英語の音に慣れておく必要がある。倍速で聞くと本番の音声がすごくゆっくり聞こえるため、おすすめである。国語に関しては苦手で最後まで苦手を克服できなかったが、古文漢文は文法などの基本的なことをしっかりとおさえることは絶対的に重要であると思う。地理はセンター試験とあまり変化がないと思われるため、センター試験の過去問も用いた過去問演習が重要であると思う。また、地図帳を見る癖をつけておくと地理が得意になるかもしれない。
今年度の入試で特徴的だったことを教えてください。
英語の長文の問題がただの抜き出しでは対応できないようになった。 化学で計算問題が増えた。
あなたの大学の面接で聞かれたことを教えてください。
なぜ医学部を目指したのか? 今までの人生の中で1番の挫折は? 周りの人と仲良くなるコツは? 苦手な人関わらなければいけない時どうする?
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
受験期は辛くて大変かと思いますが、志望校に行きたいという気持ちがあなたを後押ししてくれるはずです。辛い時は志望校に受かった後のことを考えて気持ちを高めてもう一踏ん張りしてみてください。その努力が報われることを祈っています。
編集部からのひとこと
以上、2022年度、金沢大学医学部に再受験で見事合格されたKCさんにインタビュー記事でした。 共通テスト、二次対策の具体的な方法など、かなり実践的な内容となっていますので、受験生の方はぜひ参考にして合格をつかんでください! KCさん、インタビューにご協力いただきありがとうございました。