大阪医科薬科大学医学部に見事合格されたY.Kさんの合格体験記

2022/08/15
大阪医科薬科大学医学部に見事合格されたY.Kさんの合格体験記です。受験生時代の勉強スケジュールや、合格するために知っておきたい知識をかなり具体的にお答えいただいています!

合格した大学

ニックネームを教えてください。

Y.K

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

大阪医科薬科大学

浪人または再受験の有無を教えてください。

1浪

理科の選択を教えてください。

化学;物理

社会の選択を教えてください。

地理

得意科目を教えてください。(複数選択可)

英語;物理;化学;国語

苦手科目を教えてください。(複数選択可)

数学

両親の職業について教えてください。(任意)

弁護士

出身地を教えてください。

京都市

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

京都市立洛北中学 京都市立堀川高校 中学受験不合格 高校受験有り

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

高1駿台全国模試 偏差値64 滋賀医科大学B 高2駿台全国模試 偏差値55 滋賀医科大学D 高3駿台ベネッセ共通テスト模試 偏差値65 滋賀医科大学C 高3駿台全国模試 偏差値52 滋賀医科大学E 高3駿台共通テストプレ 偏差値60 滋賀医科大学D 高3 医進模試 偏差値45 滋賀医科大学E 浪人 駿台ベネッセ共通テスト模試 偏差値72 滋賀医科大学A 浪人 駿台全国模試 偏差値58 滋賀医科大学C 浪人 駿台アタマプラス共通テスト模試 偏差値74 滋賀医科大学A 浪人 駿台ベネッセ共通テスト模試 偏差値71 滋賀医科大学B

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

現役時 滋賀医科大学 不合格 関西医科大学 前後期不合格 浪人時 愛媛大学医学科 不合格 近畿大学医学科 一般前期及び中期共通テスト利用 両方正規合格 兵庫医大 一般前期不合格 関西医科大学 一般前期後期不合格

受験勉強を始めた時期を教えてください。

浪人時の4月頃(予備校入学と同時)

受験期の1日の勉強時間を教えてください。

平日 12時間(内、授業2~6時間) 休日 10~13時間

受験期1年間の勉強スケジュールを教えてください。

4~7月 現役時に定着していない範囲を全てピックアップし、チャート全範囲2周、物化重要問題集2周を終わらせる。文系は得意なので授業のみ。とにかく全範囲網羅を目指す 7~8月 理系科目がほぼ全範囲(原子物理以外)がおわる。チャート3周目、物理は医学部の物理 化学は新演習の1周目に入る。難易度の高い問題で時間さえかければ完答できるようにする 文系は授業のみ 9~1月 国公立志望だったため、国語と地理の共通テスト対策(センター黒本の追試含め50年分ほど)を1日1年分を目安に毎日行う。 理系は引き続き二次対策と赤本演習(週1年くらい)を行う(11月まで) 残り2ヶ月は理系と英語もセンター黒本2周を目指して1日2年分を目安に毎日行う。リスニングも最後の1ヶ月から毎日1年分予想問題集を解く 2次試験まで 数3と物化はこれまで間違った問題の総復習をする。間違いノートにまとめて受験会場でみれるようにする。同時に赤本も5年分を2周ほど終わらせる 英単語は鉄壁を2次試験までに覚えきる

夏休みの過ごし方について教えてください。

家にいると確実にグダるので開門と同時に予備校に入り、閉門まで自習室でこもった、WiFi環境から自分を切り離すことが合格への第1歩となる。この時期に最低でも全範囲を終わらせておかないと秋の模試で結果が出ず焦りに繋がる。ちなみにお盆に2日だけ全く勉強しない日を作った。

上手くいった勉強法、上手くいかなかった勉強法を教えて下さい。

とにかく量を積むことが大切。効率云々よりもまず解放を頭に詰め込むことが大学受験の必勝法。2周目からは効率を上げるために間違いノートの作成は必須。受験会場に持っていける安心材料になるのでオススメ

受験期苦労したことを教えてください。

あれこれと先のことを考えて不安になる時は新しい教材でも買って一心不乱に解き進めると気も紛れてきます。悩んだ時は友達と話して気分転換をするのも効果的です。

あなたの大学の入試傾向を教えてください。

全体として中堅国公立大学程度の難易度と問題形式。神戸大学あたりが良い練習になる。全科目共通して特殊な問題はあまりない。平易とは言えないがきちんと標準レベルの教材を1冊仕上げていれば完答できる問題が多いので、医学部っぽい問題は少ない。化学は高分子が頻出なので現役生は要注意。全教科記述式問題がほとんどなので国公立大学の過去問で対策するのがおすすめ。合格には7割程度必要になるが問題をしっかり見極めて時間配分に注意すれば充分取りきれるように思う。

数学の勉強方法と対策方法について教えてください。

計算力を上げるために現役時の学校教材であった4STEPというテキストを使っていた。例えば1日の最初に頭を覚ますために1単元分時間を測って解くなどの活用法がおすすめ。計算力は数学において不可欠なので定期的に演習を積むようにした。記述力に関してはチャート(青)を周回することで身につけた。1周目は分からなかったら解答を書き写すくらいで良い。とにかく全問に目を通して自分の現段階での理解度を把握する。2周目は自力で考えてできなかった問題に付箋をつけておく。3周目はできなかった問題だけ挑戦して、それでも間違えたら問題をノートにメモして間違いノートを作成する。

英語の勉強方法と対策方法について教えてください。

英語は元々得意だったため、あまり何もしていない。高校受験の段階である程度難関を目指していれば語彙数さえ身に付けておいたら基本的に大学受験にも対応出来る。しかし、特例として近畿大学医学部医学科に関しては非常に特殊で難解な単語及び文法問題を出題してくるのでそこに関しては赤本を使って反復した。単語の教材としては鉄壁を使っていた。少々掲載語彙が多すぎるような気もするが、巻末の難単語を除き、ほとんどの単語を覚えると大体どの大学でも語彙力で読解力を補えるのでおすすめ。周囲にはLEAPを使っている人も多かった。

物理の勉強方法と対策方法について教えてください。

初めに重要問題集を2周ほどしたが、あまり合わなかった。浪人時には名門の森も2周した。間違えた問題はポイントと解法をノートにまとめた。名門の森は解説が非常にわかりやすく、物理を本質的に捉えている教材なのでおすすめ。しかし問題が重いので1日3~5問が限界だった。夏以降は医学部の物理という教材を購入して、4周くらいは行った。全問題が医学科の過去問から抜粋されている極めて有能な教材で、解説が非常にわかりやすい。個人的に最もおすすめのテキスト。わからなかった問題やよく出てきそうな典型問題と解答をノート1冊にまとめて受験会場に持っていった。共通テスト対策としても充分な内容だった。

化学の勉強方法と対策方法について教えてください。

化学は重要問題集が汎用性も高く周回する価値はあると思う。同様に間違いノートも作った。また、重要問題集だけでは、医学部受験において求められる煩雑な計算をとききる力が不十分だと感じたのでチャート式の化学計算問題を購入して1周した。あまり使っている人はいないが個人的に共通テスト対策にも繋がるのでオススメのテキストてある。夏以降は医学部攻略のために必須になってくる細やかな知識を身につけるためにゆっくり時間をかけて通学時などを活用して化学の新研究を読み込んだ。ポイントにはマーカーを引いて付箋を貼り、テスト前にすぐ見返せるようにした。また並行して化学新演習にも取り組んだ。2周目以降は間違った問題だけ解いて3周半くらい2次試験までにこなせたと思う。新演習に掲載されている問題が完全に身につけば太刀打ちできない大学はなくなるので現役生にもおすすめする。

面接の対策について教えてください。

面接は勉強していない。アドミッションポリシーなどを大学のパンフレットで移動時間に軽く読み、キーワードだけ頭に入れて自分が用意している志望動機に絡めるようにした。基本的に面接官との対話が大事で内容よりも姿勢が重要視されるのでしっかり対話することを意識した。

小論文の対策について教えてください。

小論文は2回ほど予備校の対策講座を受講して、基本医療単語や最近の医療問題についての知識をざっと頭に入れて、何が聞かれても400時程度なら埋められる状態にした。

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

現役時(第1回共通テスト) 数学1A 45 数学2B 78 国語161 英語R 94 英語L 68 地理B 76 物理 45 化学 70 計637 浪人時(第2回共通テスト) 数学1A 64 数学2B 57 国語146 英語R90 英語L 92 地理B 47 物理85 化学 93 計674

共通テストの勉強方法について教えてください。

物理と化学については2次試験対策が共通テスト対策の完全上位互換としてはたらいてくれるので、直前の12月まで過去問や予想問題集には手を出さず医学部の物理を網羅することのみ考えて進めた。ただし、12月以降は黒本15年分と予想問題集10年分(河合、駿台)を2周し、共通テスト形式に慣れるようにした。化学に関しては共通テスト特有の知識問題が数問出題されるため、過去問に載っている知識問題を全てピックアップして完答出来るまで覚えた。数学はスピードが命になってくるので、2次試験対策とは別に10月くらいから黒本に着手し始め、自分自身が数学を苦手としていたため、1年ごとに1回目は時間を計って解き、2回目は時間を計らずに満点を目指して解き、3回目は時間内に満点を目指す、という感じで1年分を3回解いていた。英語は得意だったのでリスニング予想問題集を1か月前から毎日1年分解く以外基本的に対策していない。模試で90点を切った回があれば、その時だけ復習していた。国語も得意だったので古文と漢文の黒本を12月から毎日1個ずつ解いていった。地理はなかなか問題を解く感覚が掴めなかったので、現浪合わせて50年以上の過去問に手を出した。最後の1ヶ月はとにかく地理統計を200個近く暗記して思考力を使わずとも国名を1発で当てられるくらいにした。(当日地理Aと間違えて爆死)

今年度の入試で特徴的だったことを教えてください。

どの問題も平年並みだった。物理が平年並みの難易度だったのに対して、生物がかなり易化していたらしく選択科目による難易度差が激しかったらしい。数学では1問だけ問題文の解読すら難儀な問題が出たが、他をとりきれば特に合否に支障はきたさないと思う。

あなたの大学の面接で聞かれたことを教えてください。

志望動機と、将来開業するか勤務医になるかなど聞かれた。私は、多くの患者さんにコンスタントに接することが出来る理由から勤務医になりたいと答えた。1回目の面接は自分自身について、2回目の面接は医療について聞かれた

あなたの大学の小論文で聞かれたことを教えてください。

医師に必要な条件 ※あまり覚えていません

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

この大学は国公立医学部志望の生徒達の併願校になることが多く、問題の難易度以上に合格難易度が高くなります。しかし、単科医大特有の奇問は少なく、標準的な良問ばかりです。これからどのレベルまで学力をつければいいか不安だと思いますが、今目の前にある教材をしっかり自分のモノにできれば必ず合格する実力はつくと思います。これから夏に向けて自分の課題を浮き彫りにすることが合格の第1歩です。苦しい1年でしょうが大学合格ではなく、医師になる目標に向かって一心に勉強してください。応援しています。

編集部からのひとこと

以上、大阪医科薬科大学医学部に見事合格されたY.Kさんの合格体験記でした。 大阪医科薬科大学医学部に合格する上でおさえておきたいポイントが盛りだくさんなので、ぜひ役立ててください! Y.Kさん、貴重なお話ありがとうございました。

大阪医科薬科大学の情報をもっと知りたい方はこちらから

医学部受験のプロは、「医学部受験情報をもっとオープンに」という理念に基づき、医学部受験のリアルな情報を発信するメディアです。

医学部受験競争が激化する中、限られた時間で最大の成果を出すためには、正確な情報を把握することが受験必勝の鍵となります。
当サイトでは医学部受験を志す全ての方にとって、最新かつ有益な情報をお届けしていきます。

©2019 —医学部受験のプロ. All Rights Reserved.