京都府立医科大学医学部入試の対策法を合格者のMKさんに聞きました!入試の特徴や、科目別にどのように勉強したのかなど受験生時代の体験をもとに詳しくお答えいただいています。
合格した大学
ニックネームを教えてください。
MK
性別を教えてください。
男性
現在通っている大学を教えてください。
京都府立医科大学
浪人または再受験の有無を教えてください。
1浪
理科の選択を教えてください。
化学;物理
社会の選択を教えてください。
倫理・政治経済
得意科目を教えてください。(複数選択可)
英語;物理
苦手科目を教えてください。(複数選択可)
社会;国語
両親の職業について教えてください。(任意)
父 医者 母 専業主婦
出身地を教えてください。
大阪府
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
高校 天王寺高校 中学は公立中学、高校は受験し天王寺高校へ
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
以下の文章で出てくる模試の判定は全て公立大学医学部や神戸大学の医学部の判定である。 高校3年までは基本的に全ての模試でE判定、高校3年では春休みから勉強を始めたこともありD判定なども取れるようになり、夏の模試では1度B判定を取ったが、部活動を10月終わりごろまで続けていたこともあり秋の模試でもD判定であった。浪人期には夏までの模試ではB判定やA判定、秋頃の実戦模試やオープン模試ではA判定であった。
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
現役時は神戸大学医学部のみ 浪人時には私学併願で大阪医科薬科大学の一般入試と関西医科大学、大阪医科薬科大学の共通テスト利用を出願。全て合格した。
受験勉強を始めた時期を教えてください。
高校2年終わりの春休みから
受験期の1日の勉強時間を教えてください。
現役時には部活動をやっている時期は平日2.3時間、週末5時間ほど。部活動を引退してからは平日4.5時間、週末9.10時間。 浪人期には平日授業時間を除いて5.6時間ほど、週末には10.11時間。
受験期1年間の勉強スケジュールを教えてください。
4-7月 基礎を徹底してやる。また英語はこの時期には単語帳を1冊終わらせておく。実際に私もこの時期に鉄壁を1冊覚えた。 7-8月 受ける可能性のある大学の過去問を全て解く。そこで志望校との距離を具体的に知る。 9-1月 早めに共通テストの国語や社会を意識しておく。また4~8月までの間に基礎を築いているのでこの時期からは様々な問題を解く。また冬は2次試験の感覚を忘れないようにしながらも共通テストの勉強を中心に取り組む。 1-3月 赤本を解きその大学の傾向を捉える。
夏休みの過ごし方について教えてください。
週に一回程度、半日ほど息抜きの時間を設定し、それ以外の時間は全て勉強に費やす。量が増えればそのぶん質は伴ってくる。量をこなさない限り質は伴わない。
上手くいった勉強法、上手くいかなかった勉強法を教えて下さい。
1冊の参考書を何周もするのは効果的ではあるがそれに固執しすぎるのも良くない。ある程度理解出来たならば次の参考書に進むべき。分からない問題があった場合、答えを見て満足するのではなく、答えを見てからすぐに何も見ないでその問題が解けるか試す。答えを見て解ける気になっていることが多いのでそれが無いよう自力で解けるようになるまで答えを見ず解く。
受験期苦労したことを教えてください。
モチベーションの維持。私は週に一回息抜きを設定し、そこに向けて勉強を続けることでモチベーションを維持することが出来た。
あなたの大学の入試傾向を教えてください。
京都府立医科大学はどの科目においても難易度が高く、差がつかない。そのため共通テストでボーダー以上の点数を取ることが重要である。京都府立医科大学は共通テストの割合が高く、2次試験が大変難しいため共通テストでついた差を埋めることは難しい。2次試験が難しいこともあり一発逆転を目指してうける人もいるが一発逆転ができないほどに難しい。またボーダー以上取れたならば2次試験では5割取れれば合格することが出来るため大きな失敗をしないことを意識すべき。
数学の勉強方法と対策方法について教えてください。
現役時には青チャート。浪人時には通っていた予備校である河合塾のテキストと文系のプラチカと数3のプラチカ。夏休みまでに基礎を徹底的に固め、秋頃からは様々な問題を解くことを意識した。また京都府立医科大学を受験することを決めた共通テスト終わりからは京都府立医科大学の傾向を掴むために赤本をかなり解いた。その結果データの分析や立体図形などが出ることが分かったのでその分野を勉強するようにした。また5割取れれば良いので簡単に取れるところを確実に取る練習をした。
英語の勉強方法と対策方法について教えてください。
現役時には単語帳のコア1900、浪人時には単語帳の鉄壁、長文問題精講。単語力がなければ話にならないので単語帳に関しては高校の早い段階から取り組んでいた。浪人期には文法語りていないことに気づき基本的な文法を固めた。文法はマイナーな文法まで抑える必要は無いが基本的な文法を抑える必要はある。特に冠詞などは甘く見られがちだか和訳などにも使えるものである。長文に関しては感覚が鈍らないよう1年間通して1週間に1問は必ずとくようにしていた。秋からは長文問題精講を毎日1題解いていた。
物理の勉強方法と対策方法について教えてください。
現役時には体系物理、浪人時には良問の風と名門の森の力学と電磁気、と標準問題精巧。現役の頃から物理は得意であったがそれは体系物理のおかげだと思う。体系物理で基礎を固めることが出来た。しかし体系物理には難しすぎる問題も含まれているためそのような問題は飛ばしても良いと思う。また浪人時には名門の森のおかげで物理の応用力をつけることができた。標準問題精巧に関しては時間があったため解いていたが少しオーバーワークな気もする。
化学の勉強方法と対策方法について教えてください。
現役時には重要問題集。浪人時には河合塾のテキストと標準問題精巧。重要問題集は高3の最初の段階ではとても難しく感じたが、重要問題集に掲載されている問題は医学部を受験するのであれば全てとけなければならないレベルであるので暗記出来るほどに解いた浪人時には重要問題集を解き直したのと、河合塾のテキストを徹底的にやりこんだ。河合塾のテキストかよく出来ていたためそれ以外の参考書は演習量を稼ぐために解いていた。また無機化学や有機化学の暗記しなければならない範囲は暗記をしたというよりは問題演習を通じて暗記を図った。
面接の対策について教えてください。
京都府立医科大学は面接に点数がないので、面接では良い回答をするというよりは失礼がなく当たり障りの無いことを言うということを意識した。
小論文の対策について教えてください。
河合塾の小論文対策の授業をとっていたので、そこで対策していた。小論文はどうしても独学では難しい分野であると思うのでそのような授業がなくても、誰かに自分が書いたものを見てもらい採点してもらうことが重要だとおもう。
共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。
現役時84パーセント、浪人時は80パーセント
共通テストの勉強方法について教えてください。
数学や理科は共通テスト2ヶ月前までは特に特別な勉強をせず2次試験の勉強をしていた。しかし2ヶ月まえくらいから数学に関してはセンターの過去問を1日1年分解いて、マーク形式の試験になれる練習をした。また理科も共通テストでは少し変わった問題が出ることが予想されたので予想問題集を購入しそれを解いた。国語も1ヶ月半まえくらいから毎日1年分解いたため計40回分以上は解いた。しかし本番では国語の点数が7割切ってしまった。2週間前くらいにz会の問題集を解いたからだと私は思っている。z会の問題は癖が強く、ある先生は(私はその先生の担当ではなかったため後で友人から聞いた話ではあるが)z会はやめておいた方が良いと仰っていたそうだ。社会に関しては現役時には地理選択であったが浪人で倫政に変えた。地理は一般常識が必須であるため自信が無い人はみんなが選んでいるからという理由で地理にするのはおすすめ出来ない。社会は直前に詰めるのではなく早めからやっておくのが良いと思う。
今年度の入試で特徴的だったことを教えてください。
当日数学の大問の3と4をずらしている事に試験終了5分前に気づき(大問3はわからず白紙であったが)慌てて移したが、全て移すことは出来なかった。大問1と2が完答出来ていたため及第点である5割は取れていたがショックが大きく、その後の英語の試験でも全然集中することが出来なかった。本番であっても凡ミスは意識しなければ必ずしてしまうので普段から意識しておくことが重要である。
あなたの大学の面接で聞かれたことを教えてください。
どうして京都府立医科大学を志望したか どのような医者になりたいか 大学に入ってから新しく始めたいことはなにか 勉強することの意義とは
あなたの大学の小論文で聞かれたことを教えてください。
どうして勉強するのかについて参考となる文章を読んで回答するもの
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
受験期は辛いことだらけであるが大学に入ってからの自分をイメージして毎日勉強してください。特に長期休みの期間は自学自習の時間が増えるため精神的にも辛いことが多いが踏ん張って頑張って欲しい。勉強だけを頑張るのはとても難しいため、定期的に息抜きをすることで気分転換しながら長期休みを乗り切って欲しい。私は週に一回程度の息抜きの為に生きていたといっても過言ではないくらいにその息抜きのみを楽しみに毎日何時間も勉強していた。皆さんが志望校に合格できるよう応援しています。
編集部からのひとこと
以上、京都府立医科大学医学部に見事合格されたMKさんの合格体験記でした。 京都府立医科大学医学部に合格する上でおさえておきたい情報がもりだくさんですので、受験生の方はぜひ参考にして合格を勝ち取ってください! MKさん、ご協力いただきありがとうございました。