弘前大学医学部の総合問題の特徴と対策を合格者のぎしさんにインタビュー!

2022/07/09
2022年度、弘前大学医学部に見事合格のぎしさんの合格体験記です。弘前大学医学部の総合問題の特徴と対策、勉強法など幅広く教えてくれているので、受験を考えている方は必見です!

合格した大学

ニックネームを教えてください。

ぎし

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

弘前大学

浪人または再受験の有無を教えてください。

2浪

理科の選択を教えてください。

化学;生物

社会の選択を教えてください。

倫理・政治経済

得意科目を教えてください。(複数選択可)

英語;社会

苦手科目を教えてください。(複数選択可)

国語

両親の職業について教えてください。(任意)

会社員

出身地を教えてください。

神奈川県

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

栄光学園中学高等学校、中学受験あり、高校受験なし

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

駿台模試、偏差値58、合格判定E

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

中央大学法学部、明治大学法学部 両方とも合格

受験勉強を始めた時期を教えてください。

2年生の8月

受験期の1日の勉強時間を教えてください。

平日12時間(塾7時間)、休日13時間 二浪時です

受験期1年間の勉強スケジュールを教えてください。

4-7で全範囲が終わり、夏休みで復習し、9-10で二次対策をやり、11-1に共通テストの勉強をして、共通テスト後は過去問をずっとやっていました。僕は国公立専願だったので、過去問演習を共通テスト前にすることはあまりしませんでした。

夏休みの過ごし方について教えてください。

生物は、基礎的なことを記述する練習をしていました。 数学は、先生の解法をとにかく完璧に復元する練習をすることで、抜けのない解答作りの勉強をしていました。 国語は、特に古文が酷かったので、単語を覚えたり、共通テストの過去問演習をしたりしていました。 英語に関しては、長文が苦手だったので、時間を計って取り組む訓練をしました。

上手くいった勉強法、上手くいかなかった勉強法を教えて下さい。

上手くいかなかったのは、自身でまとめ直す勉強法です。二浪して感じたのは、そのようなまとめるために使っている時間は、特段勉強になっている訳でもないということです。 それをするくらいなら、授業をしっかり聞き、分からないところは付箋等に書き留め、後で調べた方が遥かに効率がいいように思いました。 これは浪人生にしか言えないことでもあるとは思いますが、とにかく講師の先生の勉強法を実践してみる事が上手くいくひとつの方法かもしれません。それで上手くいかなければ、先生に相談することで、自分で勉強法を模索する時間を省くことが出来るかと思います。

受験期苦労したことを教えてください。

共通テストが大失敗したこと、親と医学部に合格できなかった場合の進路のこと、模試の成績が上がってくれなかったこと

あなたの大学の入試傾向を教えてください。

総合問題という英語の問題が出ます。 僕が受験した時は、大問が2つあり、1つは英文に答えるもの、もう1つは日本語の文章に答えるものでした。テーマとしてはPCR検査についてと、チェルノブイリでの放射線治療等についてでした。正直そこまで難しくはないですが、友人や僕の開示結果を見る限り、かなり厳しめに点数を付けていて、300点満点で150点を超えている人はかなり稀でした。 ですから、面接200点が合否に相当響くと思います。友人や僕も120点程度で、多浪差別はないと感じました。とにかく聞かれる内容は、なぜこの大学の医学部に受験しに来たかということでした。

数学の勉強方法と対策方法について教えてください。

駿台のテキスト、プラチカ1a2b、共通テスト過去問 2次試験では数学は出題科目にありませんでした。 2次試験前の勉強法としては、とにかく駿台のテキストをやりこんでいました。先生の解法を完璧に復元できるよう、何度も紙に書いて練習していました。 数学がかなり苦手だったので、正直塾の勉強をこなしきるのにもかなり時間を費やしてしまいました。それでも、多くの問題に触れることは重要だと思ったので、プラチカ等で演習量を確保していました。

英語の勉強方法と対策方法について教えてください。

鉄壁、駿台のテキスト、長文700、scramble 弘前の英語(総合問題)に関しては、正直難しくはありません。しかし、短い英作文が出たり、記述問題が多く出るので、勉強としては記述中心の勉強がいいと思います。 単語も特段難しいのはありませんでした。鉄壁までやっていたら十分だと思います。 一応総合問題なので、グラフや図を読む問題が出題されます。故に、文章を読みながら、書いてあることを整理しながら読んでいくような読み方がかなり解答作成に役立つと思います。そういった、問題の解き方以前に文章の処理方法みたいなところの勉強も、先生に教えていただいたものを復習する形で勉強していました。

物理の勉強方法と対策方法について教えてください。

なし

化学の勉強方法と対策方法について教えてください。

鎌田の化学、化学重要問題集 化学は得意だったので、特段何かを勉強したというのはあまりありませんが、無機有機を勉強する時間はかなり短いと感じたのを覚えています。ですから、とにかく市販の情報整理されている参考書等で覚えるようにしていました。いろいろ参考書に手を出すと、結局全てを終わらせることは出来ず、全て中途半端な事になってしまうかと思うので、1冊に絞ってそれで勉強することは基礎を作るのに物凄く役立つと思います。

生物の勉強方法と対策方法について教えてください。

教科書、駿台のテキスト 浪人のときにお世話になった先生が、とにかく基礎をしっかり叩き込むことを軸にお話される先生でした。教科書レベルだから理解しているよと高をくくっていても、いざ記述しなさいと言われると完璧な回答は書けないのは目に見えています。その抜けてしまっている部分を徹底的に潰していく為に、教科書のチャプターをひとつ終わらせたら、その目次を見て、書いてあることを文章化する勉強をしていました。 これをやるだけで、大分問題を解けるようになります。

面接の対策について教えてください。

面接対策で最も重要なのは、志望理由だと思います。特に地方大を受けに行く際は、何故地元でなくこの大学で学びたいのかを、嘘でもいいからきちんと理由付けしておかないと、面接で痛い目を見るはずです。 対策の期間としては、夏頃からやり始めました。まず大学のパンフレットをちゃんと読んで、その大学の特色(特に研究とか)、設備を確認しました。その上で、大学の活動紹介を読んだりして、学生生活でしたいことも考えておきました。

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

一浪時は798、二浪時は636

共通テストの勉強方法について教えてください。

数学は二次対策をきちんとするだけでもそこそこの点数を取れるようになるかと思いますが、共通テストの1aは70分に増えた分、ありえない量の情報処理を要求されます。ですから、センター時代の過去問を、50分でとく練習をしていました。 国語に関しては、塾の共通テスト対策講座等で勉強していました。正直現代文に関してはきちんとした勉強法が未だに分かりませんが、古文は普段からの単語学習がかなり効きます。漢文は、特に白文に送りがなをつける練習はすごく大事だと感じました。文法が分かっていることを確認するのに最適な勉強方法だと思います。 生物や化学は、特殊な問題形式に慣れるために過去問演習をとにかく繰り返していました。 倫理政経は、正直他の科目を勉強するだけで時間を相当取られるかと思うので、基本的なことを覚えたら、細かいところに関しては過去問演習の中で覚えていく勉強がいいと思います。

今年度の入試で特徴的だったことを教えてください。

総合問題は実質英語だと思っていたが、大問2つのうち1つが日本語の文章について答える国語の問題になっていて驚きました。 絶対的な答えがあるような問題というより、あなたの考える方法を答えろというような答えが複数考えられる問題ばかりで、これで合ってるのかな?と思いながら解答作成をし続けなければならなかったのはかなり不安でしたし、苦痛でした。

あなたの大学の面接で聞かれたことを教えてください。

なぜ地元でなくこの大学を受験したのか? 母の病気である脳疾患系の研究が盛んであること、と答えました。 部活で頑張ったことは? 部活の経験を話しました。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

僕は二浪していますが、特に受験に不利になるようなことはありませんでした。ですから、多浪生の方は安心して受験してください。弘前大学の問題はすごく難しいという訳では無いので、とにかく普段の勉強をきちんとこなすだけでも相当受験勉強に直結していると思います。 不安になることも沢山あるでしょうが、どうか目の前の勉強をこなすことを意識していれば、必ず道は開けてくると思っています。 まだ僕も入学してそんなに経っているわけではありませんが、楽しい学生生活を送ることの出来る良い大学です。皆さんの合格を心からお祈りしています。

編集部からのひとこと

以上、2022年度、弘前大学医学部に見事合格のぎしさんの合格体験記でした。 受験生時代の体験をかなりわかりやすく教えてくれているので、これから受験の方は本記事を参考に頑張ってください! ぎしさん、ご協力いただきありがとうございました。

弘前大学の情報をもっと知りたい方はこちらから

医学部受験のプロは、「医学部受験情報をもっとオープンに」という理念に基づき、医学部受験のリアルな情報を発信するメディアです。

医学部受験競争が激化する中、限られた時間で最大の成果を出すためには、正確な情報を把握することが受験必勝の鍵となります。
当サイトでは医学部受験を志す全ての方にとって、最新かつ有益な情報をお届けしていきます。

©2019 —医学部受験のプロ. All Rights Reserved.