2022年度山形大学医学部に推薦入試で見事合格されたT.Nさんにインタビュー

2022/07/09
2022年度山形大学医学部に見事現役合格されたT.Nさんの合格体験記です。山形大学医学部入試の特徴や科目別にどのように勉強したかなど、受験生時代の体験をもとに詳しくお答えいただいています。

合格した大学

ニックネームを教えてください。

T.N

性別を教えてください。

女性

現在通っている大学を教えてください。

山形大学

浪人または再受験の有無を教えてください。

現役

理科の選択を教えてください。

化学;生物

社会の選択を教えてください。

地理

得意科目を教えてください。(複数選択可)

英語

苦手科目を教えてください。(複数選択可)

化学

両親の職業について教えてください。(任意)

ピアノ講師

出身地を教えてください。

神奈川県

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

館山市立第二中学校、志学館高等部(高校受験)

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

高一進研模試 偏差値75-81 BまたはA判定 高二進研模試 偏差値70-76 CまたはB判定 高二河合全統模試(夏) 偏差値72 C判定 高三河合全統模試 偏差値 60-67 D.C.B判定 高三河合共通テスト模試 偏差値 62-64 D.C.B判定

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

東北医科薬科大学(合格) 東海大学、昭和大学(二次棄権)

受験勉強を始めた時期を教えてください。

2年生の11月頃

受験期の1日の勉強時間を教えてください。

平日4時間半 、休日10時間(塾2時間)

受験期1年間の勉強スケジュールを教えてください。

4-7月 基礎固め、今までの模試の復習 7-8月 基礎問題を中心に勉強、模試の分析、復習、理科は全範囲終了、共通テスト対策開始 9-1月 基礎問題を中心に勉強、10月頃数3の範囲終了、共通テスト、センターの過去問(国語、地理中心に)、模試の分析、復習 1-3月 共通テスト後から二次の過去問、私立の過去問開始、基礎問題中心に勉強、受験校ごとに出やすい分野の勉強 塾の方針として、基礎問題をとにかくやり込むことを強く教えられたので応用問題集などはあまり手をつけず、基礎問題集を繰り返しました。得意科目だった英語にはあまり時間をとらず、数学、理科、地理に時間を割きました。

夏休みの過ごし方について教えてください。

一日のスケジュールをくずさないように勉強しました。ご飯の時間も固定しました。疲れてきたら体を動かしていました。一週間ごとに塾の課題が変わるので、事細かな勉強スケジュールはたてず、修正が効くようなざっくりとしたスケジュールをたてていました。(2週間でここまでなど)

上手くいった勉強法、上手くいかなかった勉強法を教えて下さい。

上手くいったもの...苦手科目を午前中にやり切ってしまう、時間を区切って勉強する、どのぐらいで終わるかの目安をたてて勉強する 上手くいかなかったもの...無理に早く起きて長時間勉強すること、きりがいいところまで勉強し続けること

受験期苦労したことを教えてください。

二学期ごろこら精神的な不安や焦りが大きくなって、模試で普段通り解けなくなってしまったこと、また偏差値と判定で落ち込んでしまって勉強に集中できなくなったこと

あなたの大学の入試傾向を教えてください。

国語も含めた4科目受験。全体的に易しい問題が多めで高得点をとらないといけない。共通テストの点と二次の点と面接点の総合で判断される。共通テストの比率が高いので共通テスト対策に力を入れる必要がある。国語は現代文のみであまり難しくないので共通テスト対策でたくさん長文を読んでいれば二次のための対策はそこまでしなくてもよい。数学は1問医学部専用問題がある。計算量がとても多く時間が足りなくなる。英語は並び替えや、発音アクセントの問題も出る。英作文や和訳もあるが全体的に易しい。化学は理論が半分を占める。計算量が多い。生物は問題も易しく時間に余裕がある。発生が頻出。

数学の勉強方法と対策方法について教えてください。

基礎問題精巧を何周も繰り返す。一日30分合格る計算で計算力をつける。数3は特に計算量が多い問題が出されるため合格る計算の数3版は何周もした方がよい。そこまで難しい問題は出ないため、典型問題の解法をしっかり頭に入れておけば解ける。公式の導出のやり方、どうしてそうなるのかというところも頭に入れるとよい。時間が足らないことが多いので、こまめに検算することと時間配分を決めて、守ることが大事。そのために何度か過去問を使って実践していた。

英語の勉強方法と対策方法について教えてください。

長文を解いたら精読を行う。システム英単語を完璧にする。英作文の表現などを覚える。発音、アクセント問題が出るので、過去問、またセンター試験の過去問を使って軽く確認する。単語帳を使う際にアクセントも見ておく、またアクセントが特徴的なものはまとめておくとよい。時間は余裕があるため焦らず解いても間に合う。語彙を易しいためシステム英単語程度の単語帳を完璧にしておけば問題はない。和訳、説明問題でケアレスミスがないように確認することが大事。

化学の勉強方法と対策方法について教えてください。

エクセル化学の基礎問題、A問題を何度も繰り返す。性質、原理を理解する。(宇宙一わかりやすい化学を使用した)理論二題、有機一題、無機一題という構成が多い。有機が高分子に変わる年もあるため高分子も共通テスト後から忘れない程度に復習するのがよい。数学同様、計算ミスがないようにこまめに検算することが大事。特別難しい問題は出ないのでむやみに応用問題を解く必要はない。無機、有機も基本的なことをしっかり覚えて問題が解けるようにしておけば大丈夫だと思われる。ケアレスミスがないように気をつけることが大事。

生物の勉強方法と対策方法について教えてください。

エクセル生物の基礎問題、A問題を何度も繰り返す。入試で出やすい範囲はB問題も解いた。記述の練習を過去問などを使ってした。大問は2つで、例年分子生物と発生が頻出。そのため、その分野に限っては、エクセル生物のB問題や大森徹の最強問題集を使うのもよい。もう1問は、年によって変動があるが、出題がほぼない範囲もあるので、過去問で確認して対策するのがよいと思う。発生以外の分野はエクセル生物のA問題や共通テスト対策でしてきたことを忘れないようにすれば点はとれる。覚えるべきところができていないと他の人と差がついてしまうため、基礎固めは忠実に行った方がよい。

国語の勉強方法と対策方法について教えてください。

過去問を解いた。1問は説明文で、もう1問は小説という共通テストも同じ形。問題形式も共通テスト、センター試験と大差ないので、演習のためにセンターの過去問を使うのも効果的。そこまで難易度は高くないが、漢字の書き取りがあるため普段から知らない漢字は覚えるようにするとよい。学校から配布された漢字マスターをたまに見返す程度でもよい。現代文の実況中継を何度か繰り返した。特に3冊目は、記述に特化した内容なので、二次対策にはおすすめ。難易度はあまり高くないので、国語に多くの時間を割くのはあまり効率がよくないと思われる。

面接の対策について教えてください。

10月頃から、学校の先生に練習をしてもらった。違う先生にお願いすることで、多くの質問や、講評をもらえた。日頃から医療系のニュースをよく見るようにしていた。またそれについて説明できるようにした。典型的な質問(自分の長所、理想の医師像、高校でのこと)などはざっくりと言いたいことを考えておいた。

小論文の対策について教えてください。

高校で小論文の講座をとって主にそこでのみ勉強していた。先生に添削して頂いて、自分の書き方の癖を矯正した。私立の二次対策として、過去問を解いたり、近年話題になっている事柄や、医療系の単語は意味がわかるように調べていた。

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

710

共通テストの勉強方法について教えてください。

夏頃から対策を始めた。国語は、現代文の実況中継を二週、三週したことで安定して点がとれるようになった。言葉の意味を聞かれる問題のために、日頃から知らない言葉は調べてまとめるようにしていた。また、語彙の問題、漢字の問題に限っては、センターの過去問10年分ほどを解いた。古文、漢文は、単語、句形をしっかり覚えて、過去問で対策した。地理は、地理Bの点数が面白いほどとれる本とセンターの過去問を使用した。暗記ごとが多く、最後まで点が上がらず、直前に大変な思いをしたので、早いうちから対策するのがよい。具体的には、地理Bの点数が面白いほどとれる本を隙間時間などを活用して読んで、知らなかったことはまとめて覚えるようにするのがよい。また、過去問や模試で知らない問題が出た時は、必ず覚えるようにする。英語は、速読が大事なので、過去問や模試を使って時間配分を考えておくのがよい。また、決めた時間配分を徹底的に守ることが大事。時間配分を決めたら、とにかく演習を重ねて慣れることが大事。リスニングは、共通テストリスニング満点のコツを使用した。秋頃に二週程度すれば安定して点がとれるようになると思う。数学も、英語同様時間勝負なので、日頃から配分を守って解くことを意識した。また、検算を必ず行うこと、わからなかったらすぐにとばすことも大事。数学、理科は二次対策に使った参考書を共通テスト対策にも使用した。

今年度の入試で特徴的だったことを教えてください。

推薦入試のため受験していない

あなたの大学の面接で聞かれたことを教えてください。

医師の志望理由、山形大学を選んだ理由(幼い頃からの主治医に憧れた、その主治医の出身が山形大学だったことと臨床実習が長いことから山形大学を選んだ) 留学で学んだこと(積極的に話すことが大事) コロナ禍でストレス解消法(高校のオンラインホームルームで友達と話す) 志望理由書に書いたことについて。取り上げた記事に載っていた医学部の教授の名前は? 高校を簡単に説明(教育理念などを話した)

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

受験期は辛いことがたくさんあると思います。私自身も成績が伸びず、何度も心が折れかけました。ですがそんな時は、根性論になってしまいますが、辛い時でも諦めないことが何よりも大事だと感じました。先生や友達と励ましあって、勉強を止めなければ、知識が減っていくことはありません。いつか必ず結果がでると信じて頑張ってください。

編集部からのひとこと

以上、2022年度山形大学医学部に推薦入試で見事合格されたT.Nさんの合格体験記でした。 特に科目別にどのような勉強をしたのかの部分はとても参考になると思うので、受験生の方はT.Nさんの勉強法を積極的に取り入れて合格を勝ち取ってください! T.Nさん、ご協力いただきありがとうございました。

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