2022年度福井大学医学部に見事合格のP.G.さんの合格体験記

2022/07/09
2022年度福井大学医学部に見事合格のP.G.さんの合格体験記です。科目別にどのように勉強したのか、どのような参考書使っていたのか、受験生時代の模試の成績など幅広くお答えいただいています!

合格した大学

ニックネームを教えてください。

P.G.

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

福井大学医学部

浪人または再受験の有無を教えてください。

2浪

理科の選択を教えてください。

化学;物理

社会の選択を教えてください。

世界史

得意科目を教えてください。(複数選択可)

物理

苦手科目を教えてください。(複数選択可)

社会

両親の職業について教えてください。(任意)

建築士

出身地を教えてください。

兵庫

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

神戸高校

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

2浪時の成績しか手元にないので記憶を頼りに。(全て記述模試、総合偏差値を書いているが冠模試は医学科型の総合偏差値を記述した) 高1 進研模試 偏差値70程度 高1駿台模試 偏差値60程度 高2駿台模試 偏差値55程度 高3河合全統 偏差値50程度 高3阪大オープン 偏差値40台 一浪阪大実戦 基礎工学部C判定(偏差値はわからない)(1浪時ほとんど模試を受けていない) 二浪 河合全統 1回69.5 2回63.6 3回65.8 京大オープン(夏) 偏差値43.0 医学科D判定 京大実戦(夏) 偏差値47.9 医学科E判定 工業化学科D判定 神大オープン 偏差値63.0 医学科D判定 神大実戦 偏差値66.2 医学科D判定(C判定まで8点) 応用化学科A判定 阪大オープン 偏差値52.2 (体調不良だったので物理の偏差値が70.2以外は偏差値50を下回る結果に) 医学科D判定 阪大実戦 偏差値68.2 医学科D判定(C判定まで13点)162位 基礎工応化A判定2位

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

現役:京府医 不合格 センター600点ぐらい 一浪:和県医 不合格 立命館 生命科学部キョウテ利用合格 共通テスト700点ぐらい 二浪:東北医科薬科大学医学部医学科:追試験一次合格(本試験間近で濃厚接触者になったため追試験を受験) 東京理科大学 理学部化学科 B方式合格 東京理科大学 工学部(?) 工業化学科A方式(キョウテ利用)合格 立命館 生命科学部 応用化学科 キョウテ利用 合格 共通テスト680点ぐらい

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高2冬(修学旅行明けの12月頃)

受験期の1日の勉強時間を教えてください。

10時間以上(時間を気にしていなかった)

受験期1年間の勉強スケジュールを教えてください。

夏休みまで:河合塾のカリキュラムに従って基礎シリーズを徹底。それに加えて大学への数学(学コン含む)をやっていた。とにかく基礎力をつけることを意識した。 夏:得意な物理を完成させた。無機以外の分野を一通り学習した。基礎シリーズの復習(物理は現役時に受講した苑田先生のハイレベル物理の復習→漆原最強の99題→漆原の解法研究) ここで基礎シリーズの復習がちゃんとできるか否かが秋以降の伸びに関わるとしつこく言われていたので復習を模試の結果を気にするよりも復習を死ぬ気で頑張った。 共通テストまで①〜11月:たしか11月14日の神大実戦が最後の模試だったのでそれまでに、基礎シリーズの復習、完成シリーズ(授業)、世界一わかりやすい大阪大学の理系数学、大学への数学(合否を決めたこの1題)、化学の新演習をやった。 この時期はとにかく入試を想定してアウトプット中心の勉強に切り替えた。赤本に手を出したわけではないが、数学は阪大のものを3年分ほど解いた。 共通テストまで②12月〜1月:世界史が苦手だったので河合塾のテキストを使ってインプット→アウトプットを何回も繰り返した。世界史をなんとかすることが課題だった。国語はセンターの過去問を20年分ほど解いた。あとは予想問題集と駿台の短期攻略(緑色の表紙)を使って演習した。物理と化学化学は2次試験に合わせて学習していた。 共通テスト後:共通テスト二日目の夜に妹が某感染症に罹り濃厚接触者に。10日間ほど勉強に手がつかなかったが自宅待機が解除されてから塾のチューターと面談して福井大を受けることに。そこから入試までに数学12年分、理科3年分、英語6年分を解いた。数学は大学への数学4月号を買い漁って阪大、名大、九大の過去問のうち福井大に出そうなものをピックアップして20題解いた。過去問は時間を意識して解いた。

夏休みの過ごし方について教えてください。

とにかく毎日予備校に通うように各ターム1講座夏期講習を受講するようにした。あとは復習するべきものに優先順位をつけて勉強した。夏期講習はテキストが配られた日から夏期講習が始まるまでに予習を終わらせるようにしていた。夏期講習の復習よりも基礎シリーズの復習を重点的にした。

上手くいった勉強法、上手くいかなかった勉強法を教えて下さい。

基礎シリーズのテキストや過去問をやっていて、似たような問題を他大学の過去問から引っ張ってきて「関連問題」として自力で解いているとかなり力がついた。英語は英文解釈にかなり力を入れた。英文解釈のテキストを何度もリスニング、音読していると読むスピードと和訳の力がメキメキとついた。ただし文法の授業については出るべきだとは言えない(特に完成シリーズの文法は全授業出席したが、いらないと思った)化学は基礎シリーズ、完成シリーズの授業があるうちは他の参考書、問題集に手を出すべきではない。夏や冬に問題集にとる組んだ方がいい。(余裕があるならテキストの進行度に合わせて問題集をやるのはいいと思う)物理は名門の森よりも絶対漆原の方が良い。漆原をちゃんとやれば夏の時点で完成シリーズに出てくる問題は全部解けるようになる。世界史は継続してやるべし。(直前期世界史にかなり時間を取られた) 何より大事なことはやるべきことを自分で考えてそれを実行すること。

受験期苦労したことを教えてください。

現役〜1浪前半まで家庭環境が不安定だったので気持ちが受験に向かず、宅浪していた時は本当に死ぬかと思った。1浪時に落ちた時はかなり絶望した。母の応援もあって2浪させてもらい、家庭環境が安定してきて予備校に通うことができたので2浪時は楽しんで受験勉強できた。

あなたの大学の入試傾向を教えてください。

数学:大数でDレベルと評価された難問が出ることもあるが解く必要はない。図形と微積分は年度によって難易度の差が激しいので難問が出てもビビらないこと。最近は複素数平面と確立の融合問題がトレンドな気がするので阪大、名大、九大の過去問を解いておくといい。誘導にちゃんと乗るように。 物理:これといった傾向はなく、目新しい問題が多い。難しいが2題中1題は易しめなのでそれを見極めてどちらか完答できるといい。傾向がない分ちゃんと物理量や公式を定義できるようにしておくことが高得点への一番の近道だと思う。(過去問から似たようなテーマが出題されることがあるので過去問をざっと10年分は眺めておくと良い) 化学:2〜3題 細かい知識を聞いてくることがある。計算が難しい。今年の油脂の問題はできなくても合格できた。易しい問題が5〜6割ほどなので確実に取れば大丈夫。 英語:第一問語句の空欄補充 第二問医学的なテーマの文章が多い 第三問物語文 (第2と3問どっちが物語だったか忘れた。) 第四問 自由英作 第一問は半分取れたら及第点 第二問(医学的なテーマ)そこまで難易度が高くないので満点を狙う。設問に対応する箇所を見極めて丁寧に和訳できるように。 第三問(物語文)説明問題で少し答えにくい問題があるので過去問で慣れておくように。後回しにすることをお勧めする。 第四問 今年は違ったが医学関連のテーマが多めなので過去問を見ておくこと。

数学の勉強方法と対策方法について教えてください。

基礎シリーズ/完成シリーズ 大学への数学(月間/合否を決めた) 世界一わかりやすい大阪大学の理系数学 まずは基礎シリーズを完璧にした。 数学が伸びる勉強法について講師に言われたのは 授業、参考書の理解→繰り返し解く(反復練習)→初見の問題を解く のサイクルを行うことだったので 予習→授業を聞く→繰り返す→色んな大学の過去問から関連問題を抜粋して自力で解く を繰り返しました。特に微積分は授業も関連問題も力を入れて取り組みました。 秋の冠模試までに世界一わかりやすい阪大理系数学を一周しました。

英語の勉強方法と対策方法について教えてください。

基礎シリーズ/完成シリーズのテキスト 特に英文解釈(完成シリーズでは英文読解)を徹底した。予習時に全訳、要約をして復習時にリスニングと音読をしていました。英作文は竹岡の面白いほど英作文が書ける本をやっていました。英作は共通テスト対策に入る11月までと共通テスト後の1月以降に取り組みました。それに加えて正確な題名は忘れましたが「医歯薬系英単語600」に取り組みました。長文の中で医学系の単語を学べて長文の内容も解説しているのでとても良かったです。自由英作は過去問と阪大の過去問を10年分見ました。

物理の勉強方法と対策方法について教えてください。

先程も書きましたが ハイレベル物理(東進)の復習と新物理入門→漆原の最強の99題→漆原の解法研究 (これに加えて秋までに入試物理プラスをやった) を夏の間に終わらせて夏以降に物理はほとんど勉強しなくてもいいようにしました。特に上記の最初のステップで物理量の定義や公式の意味を考えて、手を動かして計算して理解することに力を入れました。あとは漆原を繰り返し解いていたら物理が得意になりました。共通テスト直前も最強の99題のみをやって9割得点しました。 公立の現役生は原始分野が弱くなりがちだと思うので遅くても9〜10月までに全分野が一通り終わっていることが望ましいです。 それから名門の森より絶対漆原の方がいいです。

化学の勉強方法と対策方法について教えてください。

基礎シリーズ/完成シリーズ 化学の良問問題集 化学の新演習 標準問題精講 化学は講師がよかったです。基礎シリーズ(夏まで)に理論と有機(高分子除く)を終わらせ、夏に高分子を終わらせ、10月中に無機を終わらせました。 化学は講師の授業とプリントがとてもよかったので色んな問題を解きながら何度もプリントを見て基礎を大事にしました。 防医を考えている受験生は夏の間に高分子を終えておくことをおすすめします。 特に公立高校の生徒は高分子は参考書を買って自分でやっちゃった方がいいと思います。(鎌田の有機化学はおすすめ)

面接の対策について教えてください。

英語の参考書である「医歯薬系の英単語600」を読んでいたので面接の医療系のテーマはそれである程度対策できました。予備校の小論文の講座もよかったです。 なによりも「なぜ自分は医学部に入りたいのか?」を明確にしておくことが大事だと思います。 面接練習はほとんどしませんでした。(予備校で1回のみ) 大学のHPをみて「24時間利用できる図書館がある」と答えた受験生が多かったようですが、僕が受験するときに調べてみるといくつかの大学の医学部で24時間利用できる図書館があったのでテキトウな理由を作るのは良くないと思います。志望理由は明確にしておきましょう。

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

現役600 一浪700 二浪680

共通テストの勉強方法について教えてください。

数学:直前期に予想問題集を解きまくって慣れる。ただし今年からかなり難しくなると予想されるので長文の中から必要な情報を抜き出して素早く答える練習が必要になると思う。 英語:直前期に予想問題集を時間を意識して解く。二次対策していれば特別な対策は不要だと思う。リスニングは竹岡の黄色本がお勧めで、2ヶ月前ぐらいから対策することをお勧めする。 物理:漆原一択。慣れのために予想問題集を数回解くと良い。 化学:こちらも二次対策重視が良い。予想問題集を解く(Z会がお勧め) 国語:とにかくセンターの過去問を解くべし。古文は上げるのに時間がかかるので早めに対策をするように。漢文は早覚えがお勧め。時間配分を意識して過去問を解くのがベストだと思います。 世界史:テキストでインプット→一問一答でアウトプットを全範囲した後に模試の問題や予想問題集を解きまくる。間違えたところを中心にインプットし直す。

今年度の入試で特徴的だったことを教えてください。

数学:複素数平面は定番。確率がえらい簡単だったが第三問は難しかった。第四問は気付けば瞬殺。全体的な難易度は普通。(やや易) 英語:自由英作が取り組みやすかった。全体的な難易度は例年並み。 物理:第一問は難しかった。第二問は完答した。全体的に難しかった。 化学:第二問が無機のパズル的な問題だったのでこれは落とせない。第三問は難しかった。全体的な難易度を語るのは難しいが、他教科でビハインドがある場合第三問が合否を分けることになると思う。

あなたの大学の面接で聞かれたことを教えてください。

2浪までの経緯→省略。志望理由→子供の心診療部があるから(子供の発達に特化した診療部門)。志望の専門科→小児科と答えたところ「将来的に小児科は余るのではないか」と聞かれたので「たしかに子供の数が減っているが小児科医が慢性的に不足していることと高齢な小児科医が多く、子供が減るスピード以上に小児科医が減っているので10年後も力になれると思います」と答えた。「なるほど、そうですか」と言われた。

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

立地が悪いと言われがちですが、閉鎖的な環境のおかげでむしろ先輩や同級生との仲が深まります。また新設大学ながらも救急医療に関してや子供の心診療部など全国に誇れるものがあるので興味がある方は是非受験校の候補に入れてみてください。

編集部からのひとこと

以上、2022年度福井大学医学部に見事合格のP.G.さんの合格体験記でした。 福井大学医学部に合格する上で知っておきたい情報をかなり色々教えてくれているので、受験生の方はぜひ参考にして合格を勝ち取ってください! P.G.さん、ご協力いただきありがとうございました。

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