鹿児島大学医学部に見事合格のY.I.さんの合格体験記

2022/09/11
2022年鹿児島大学医学部に見事合格のY.I.さんの合格体験記です。受験生時代の勉強スケジュールや、科目別勉強法など、鹿児島大学医学部の合格戦略をお答えいただいています。

合格した大学

ニックネームを教えてください。

Y.I.

性別を教えてください。

男性

現在通っている大学を教えてください。

鹿児島大学

浪人または再受験の有無を教えてください。

2浪

理科の選択を教えてください。

化学;生物

社会の選択を教えてください。

地理

得意科目を教えてください。(複数選択可)

化学;生物;社会

苦手科目を教えてください。(複数選択可)

数学

両親の職業について教えてください。(任意)

どちらも会社員

出身地を教えてください。

鹿児島

出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。

ラ・サール中高、中学受験あり

高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。

高一から高三まで全てE判定、一浪時進研模試、ベネッセ模試、北予備模試でDかC判定を行き来して、二浪時は北予備模試や進研模試で記述もマークもBかC判定 模試でA判定を取ったことはなし。 共通テストリサーチはA判定

現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。

現役時 鹿児島大学医学部医学科のみ 一浪時 鹿児島大学医学部医学科 山口東京理科大学薬学部薬学科 合格 二浪時 鹿児島大学医学部医学科のみ→合格

受験勉強を始めた時期を教えてください。

高校卒業後浪人と同時に

受験期の1日の勉強時間を教えてください。

平日も休日も予備校で10時間程度

受験期1年間の勉強スケジュールを教えてください。

4-7月は基礎知識の詰め込み。特に英語は単語を詰め込んだ。共通テスト対策はまだやっていなかった。 夏休みは予備校の夏期講習に通い、共通テストも意識し始めるが、まだ共通テスト用の対策は始めていない。 夏休みが終わるとキョウテを意識した勉強を始める。それぞれの科目でキョウテ対策ノートを作り、マーク式の問題を解いた後に抜けていた知識をまとめて毎日1回は全ての科目で見直していた。 冬はとにかくキョウテの問題にあたり、しっかりと復習することを意識した。結果、模試の結果はいまいちだったが二浪のキョウテは取れる自信しかなかった。

夏休みの過ごし方について教えてください。

やる教材を決めて夏で終わらしていた。塾の夏期講習の予習復習の他に生物では基礎問題精講という問題集を全て通ったり、英語の単語を単語帳全て覚えた。夏が終わったら応用に取り組みたいので、基礎知識は詰めるだけ詰め込んだ。

上手くいった勉強法、上手くいかなかった勉強法を教えて下さい。

間違いをまとめたノートを作ることと、英語の単語帳を自分で作り、1単語1秒で次の単語に行くという、ひとつの単語に時間をかけない勉強法で単語を覚えられた。 勉強中に音楽を聞くことはおすすめしない。どうしても勉強効率は落ちてしまう。自己流で上手くいくこともあるかもしれないが、僕は失敗したので、先生の話を聞くことが大事だと思う。

受験期苦労したことを教えてください。

判定が出ないことで落ち込むことが多かったが、判定一つ一つで浮き沈みするのはナンセンスだと周りから言われ、気持ちを持ち直した。

あなたの大学の入試傾向を教えてください。

全学科同じ問題なので農学部や教育学部とも同じ問題が使われているため、問題のレベルとしては標準レベルだと思う。難しくはないが、満点近く取れる訳でもない。科目別の傾向の理解と点を落とさないための勉強法が必要だと感じる。ただ、医学科は面接点が120点あるのでそこは難点。満点から30点までは何点になるか本当に分からないので面接対策も必要だと思う。また、医学科の採点は他の学部と比べて厳しいという話も予備校の先生からは聞いたことがあるので、簡単だからといって油断は出来ないと思う。

数学の勉強方法と対策方法について教えてください。

現役時代は青チャートを利用していたが、問題数が多く、基礎的な知識や解き方が頭に入ってないこともありよく理解できなかった。浪人してからは予備校のテキストのみをひたすら繰り返していたが、それでも数3はなかなか伸びきることが出来ず、一浪終了時点で数3はほぼ理解出来ていなかった。簡単な計算問題ですら怪しく、勉強法に悩んだ。二浪を決めて予備校に行った時に数学の先生からおすすめされた実教出版の「10日あればいい!短期集中ゼミ数学」という問題集を1年かけて全ての問題を解いた。回答を先生に預け週に2回ほど添削をしてもらい数学の力を上げた。キョウテが終わってからは鹿児島大学の赤本を15年ほど解いた。解きっぱなしにならないよう二次前でも復習には力を入れた

英語の勉強方法と対策方法について教えてください。

使用した参考書「システム単語帳」単語の勉強法にはこだわりがあったので活用していただきたい。1単語1単語に時間をかけて覚えようとするのは、学校の定期テストなどでは有効かもしれないが受験での応用性は低い。自分は1単語1秒をモットーに単語帳を30分ほどで最初から最後まで見通し、それを2週間ほど続ける。その後、覚えたやつを消し、覚えてないものだけを暗記カードに書き写す。その後は暗記カードを使って1単語1秒で覚える作業を繰り返す。すると、夏頃には英語の単語力はだいぶ付けられた。 リーディングの勉強法は授業を聞くだけだった。復習もあまりしていない。 ライティングは赤本を利用して、和文英訳も自由英作も先生に添削してもらった。同じミスをしないように添削を最大限に生かした。ライティングは自分ではなかなか伸びないと思うので先生に見てもらうのが1番だと思う。

化学の勉強方法と対策方法について教えてください。

使った参考書「新研究」「実教出版の図説」理論化学は絶対に夏までには完成させなければならない。夏の後は無機と有機にどうしても時間を取られるため、理論の理解は前期がタイムリミット。無機は覚えるだけだとよく言われるが自分でやろうとするとどこまで覚えればいいのか、優先順位はどうなのかなど、よく分からないまま勉強してしまい、結局身につかないということが起こりうるので授業を聞くのが1番である。有機は1人で反応の順番や名前などを何も無いところから作り出せれば十分。それができるまでひたすら暗記した。二次対策はキョウテ対策が出来ていれば十分だと自分は思う。

生物の勉強方法と対策方法について教えてください。

使った参考書「大森徹の最強講義」「基礎問題精講」生物は授業で出てきた知識を最低限理解し覚えたあとは、模試や過去問で出てくる知識を覚えていく。化学と違い知らない知識やよく分からない考察問題が出てきたりするので対策が難しい部分はあるが、どんな問題も教科書レベルの知識が入っていなければとくことは出来ないので、おすすめの勉強法は教科書の熟読。理解できないことがあれば図説や「最強講義」で調べた。過去問を解いたが、それと同じくらい教科書を読み込んだ。鹿大の医学部に受かりたいなら基本的な知識の抜けが0であれば受かる。

面接の対策について教えてください。

考えられる質問に対してアウトラインを考えていた。自分を偽ると面接官にはそれが伝わってしまうと思っていたので、自分を偽らないようにしていた。

共通テストの点数(浪人生は現役時も)を教えてください。

一浪時 721 二浪時 738

共通テストの勉強方法について教えてください。

共通テストはまだ始まったばかりで過去問もないため色んな予備校や塾が出している予想問題集をあるだけ解いた。駿台予備校、河合塾、北予備、東進、ベネッセなどの予想問題を夏が終わってから解き始めた。鹿児島大学は英検準1級を持っていれば共通テスト英語の点数が1.5倍されるため英語の対策は0だった。理科と社会は間違いまとめノートを作成し毎日そのノートを1周していた。この勉強法はだいぶ効いたと感じている。国語は解く順番と大問1個にかける時間を決めていた。私の場合は漢文(15分)→古文(20分)→小説(20分)→評論(30分)の順番と時間で解いていた。社会は地理はセンスが関わってくると正直思う。社会の中では1番コスパがいいと思うが、センスがなければ点数が1番伸びない科目だと思う。ある程度の知識があるならばそこからは解き方、考え方が一番大事。

今年度の入試で特徴的だったことを教えてください。

数学は証明問題が増え、証明が嫌いな自分はだいぶパニックになってしまった。難易度は例年通りだと思う。 英語は易化したと思う。書きやすかったが、開示すると点がそこまで伸びていなかったのでやはり採点は厳しめかと思う。 理科はほぼ知識問題。知識の抜けを徹底的に無くせば9割は取れそう。

あなたの大学の面接で聞かれたことを教えてください。

なぜ医学部なのか →山中教授のノーベル賞に感化され医師をめざした。 なぜ鹿大なのか →鹿児島で生まれ育ったから。鹿児島に恩返しをしたい。 二浪しているが、浪人時代はどうだったか →新たな出会いもあり、二浪時は一浪生に勉強を教えたりして自分の勉強にもなった。 入学してからの友好関係に自信はあるか →いい関係を築いていきたい

あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。

受験は厳しい世界で全員が第1志望校に受かることはできません。なのであなたにはぜひ第1志望校に行って欲しい。国公立大学に受かるためにはキョウテと2次の2つの対策が必要で2次はしっかりと実力が測られますが、キョウテは半分メンタルゲーだと思っています。キョウテは科目数も多くて不安だと思いますが、自信を持って会場に行きましょう。自信を持つことは難しいですが自信は自分の勉強量から生まれてきます。妥協せずに頑張って合格を勝ち取ってください。大学生活は楽しいですよ!応援しています!

編集部からのひとこと

以上、2022年鹿児島大学医学部に見事合格のY.I.さんの合格体験記でした。 かなり実践的な内容になっているので、受験生の方はぜひ参考にしてください! Y.I.さん、ご協力いただきありがとうございました。

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