医学部受験におすすめな参考書を厳選して徹底紹介!【英語・数学・物理・化学】

医学部受験のプロ

医学部受験のプロ

2019/12/24

年々難化していく医学部受験。ハイレベルな争いの中で医学部合格を勝ち取るためには、基礎から応用までしっかり身につけなければなりません。
そこで本記事では、医学部受験を攻略する上で絶対に役に立つ参考書を科目別に厳選してご紹介します。

英語

基礎

システム英単語(霜康司 他、駿台文庫)

受験用の英単語集として人気の高いものがこちらの単語集です。ベーシック版と通常版(単に「システム英単語」というタイトルのもの)がありますが、通常版でも基礎〜標準レベルの単語を集めていると言えるでしょう。通常版では、高校三年間で習得すべき単語はほぼ全て押さえていると言ってもよいレベルです。解説はほぼありませんが、さほど難しい単語は集めていないので、暗記すれば十分なセットだと言えます。学校の授業を受けていて英語に不安を感じるならばベーシックから、さほど英語に苦手意識がないならば通常版からトライすると良いでしょう。

自由英作文はじめの1冊(工藤洋路、アルク)

全国模試や幾つかの大学で課されることのある自由英作文で、何を書けばいいのかわからない、といつも悩んでしまう人にはおすすめされる入門書です。文法事項や語彙の解説などは少なく、英作文の課題を見たときにどのように発想すれば良いか、どんな論の展開をすれば良いかという、自由英作文のとっかかりやマナーを解説しています。厚みはさほどなく、平易な言葉で図解を多く盛り込んだ参考書で、自由英作文に不慣れならば入門書として読んでおくと良いでしょう。

標準

Next Stage (瓜生豊 他、桐原書店)

多くの受験生に愛されるロングセラーの熟語・イディオム集がこちらの参考書です。センター試験の第二問(単語・熟語の択一式問題)や、私立大学の入試の対策にぴったりで、厚みはあるもののそれゆえ受験に必要なイディオムは過不足なく押さえていると言っても良いでしょう。内容が多いため、高校生はマーク式模試の始まる時期より少し前から始めるのが良いでしょう。択一式問題の対策に有用なのはもちろんのこと、長文読解にも活きる語彙力が確実に身につくでしょう。

やっておきたい長文シリーズ

こちらの問題集は語数別に、300,500,700,1000と4つの分冊に分かれており、300は基礎、500は標準、700,1000は応用レベルです。タイトル通り長文読解の問題集ですが、全シリーズで解答・解説冊子では出てきた英単語の意味を掲載し、調べなくとも分かるような仕様となっています。長文読解問題の演習において、「政治」や「環境問題」などの様々なテーマの英文に触れることは重要ですが、このシリーズではそうしたテーマ別の英文を集めることもちゃんと意識されており、多様なテーマの英文に触れられます。

全レベル問題集英文法シリーズ(小崎充、旺文社)

こちらはレベル別に1~5の5段階のレベルに分かれており、基礎〜難関私立大学レベルまでに対応しています。センター試験のような一問一答形式の問題演習と解答、さらに簡易ながら解説も付いているため、なぜ自分が間違えたのか・合っていたのか、といったことはわかります。各冊には、最終章として総合演習問題が載っており、最後の仕上げにも協力してくれます。高校の低学年からレベル1からやっていくのも良し、志望校が固まってからそのレベルに合わせたものを選ぶのも良しです。

応用

世界一わかりやすい英文法の授業(関正生、KADOKAWA)

著者の関正生先生は現在、学習用アプリ「スタディサプリ」の人気英語講師でいらっしゃります。その関先生による英文法の解説書がこちらです。難しい言語学の用語はほとんど使わず、英語的にはこのように考える、この英文法はこんなイメージだ、というように、直感的でわかりやすい説明に終始しています。「なぜこの文では現在形を使うのか?」や、「to不定詞と動名詞はどう使い分ければ良いのか?」といった、機械的に例文は暗記していたけども意味まではわからなかった疑問が解消されることでしょう。受験生だけでなく、英語を学ぶ社会人の方にもおすすめされる一冊です。

英文解釈の技術100(杉野隆 他、ピアソン桐原)

本書は非常にロングセラーの商品であり、難関大学志望者の英語の参考書として長年の人気を誇っています。様々な大学の入試問題から、50~100語ほどの例文を引用し、そこに含まれる長文読解に有用な文法事項を解説しています。解答解説ではそれぞれの問題において一文一文を丁寧に分析して訳出しているので、丹念に追っていけば必ず理解でき、かつ英語の実力が上がること間違いなしでしょう。タイトル通り、100単元に分けられた例文が収録されているので、長文読解に活きてくる豊富なレパートリーを揃えることができるでしょう。またCDも付いているため、耳から覚えることができたり、リスニング対策にも活きてくるでしょう。

例解和文英訳教本シリーズ(小倉弘、プレイス)

著者の小倉弘先生は現在、代々木ゼミナールの敏腕英語講師でいらっしゃいます。文法矯正編、長文編などのシリーズがあり、和文英訳の例題を通し、英語的な考え方を身につけることに適した参考書です。この参考書では、「〜という英単語・熟語は直訳ではこの意味だが、ニュアンスまで汲み取り正確に言うとこうなる」というような、英語の詳細な解説をしてくれています。さらに和文英訳の正当例のほか、間違えがちな誤答例や、×だけでなく△となる解答例も記載しており、自分の英訳はどのくらい正確なのかを示す基準を得ることができます。受験生のみならず社会人にもおすすめの一冊です。

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁(鉄緑会英語科、角川学芸出版)

出版している鉄緑会は、東大への多数の合格者、それも東大医学部への圧倒的な合格者数を誇る名門塾です。その鉄緑会の英語講師陣が編纂した単語集がこちらです。「経済」や「医学」など、セクションごとに単語が収録されており、絵を使った解説や復習テストなど、さすが名門塾という仕様の単語集となっています。外国語大学などの超ハイレベルの大学の英語の入試で出される英単語も収録しており、覚えきれば間違いなく語彙力では敵なし、という状態になれます。しかし、最難関を目指すのでなければオーバーワークになりうるので、自分のキャパシティに合わせて選ぶべき単語集だと考えられます。

数学

基礎

入門問題精講(池田洋介、旺文社)

ピンク色の表紙で、数学IAとIIBのバージョンがあります。「問題精講」と冠してありますが、問題およびその解説は少なめで、教科書の事項をより掘り下げて解説する参考書形式の書籍です。教科書だけではわからない・授業についていけそうにない、という不安がある場合にはぴったりの参考書でしょう。数学という科目は最初の段階でつまずくと苦手意識を持ってしまい、後々取り返しづらくなるという特徴があるため、高校一年生で数学につまずきそうだ、という方には、教科書の傍用教材としておすすめです。

基礎問題精講(上園信武、旺文社)

黄緑色の表紙で、入門問題精講のシリーズ版となっています。こちらは「問題精講」の名のとおり多くの基礎的な問題を収録した問題集の形をとっています。それらの問題の解答・解説はあっさりしていますが、逆に言うとそのくらいで解説として十分なくらいの問題であるということです。具体的には、センター試験数学の各単元の最初の問題(この二次方程式を平方完成するとこうなる、sinx=?のときx=・・・)くらいのレベルであると認識すれば良いでしょう。入門問題精講が終わってからの演習には最適であることでしょう。

チャート式 基礎からの数学(1A,2B,3)(チャート研究所、数研出版)

いわゆる「青チャート」で、全国で多くの高校が導入しており、高校生の間ではもはや定番とも言える問題集です。基礎的事項を中心に、応用問題まで幅広く扱う参考書で、教科書の内容でつまずかない生徒が演習を積むための最初の一歩に最適です。この参考書を足がかりにしてよりレベルの高い問題集に取り組む、という流れが上位校合格のための王道となるでしょう。応用問題として東大や京大の過去問を掲載していることもあり、基礎を十分固めた難関校志望の受験生でも、受験の最後までお世話になること間違いなしの参考書です。

標準

理系数学入試の核心(標準編)(Z会出版編集部、Z会)

青チャートをやり終えた後にステップアップを図りたい時にはこの問題集がおすすめです。問題数は150問あり、出典としては、中堅国立・私立大学の問題が多く取り揃えられています。この本の中で、解答・解説の部分は問題の部分よりも分厚くなっており、問題の考え方から始まり、別解を多く収録しています。収録している問題のレベルがさらに高い問題集は他にも多くありますが、この問題集をやり込むだけでも、旧帝大〜医学部を狙えるくらいの数学的思考力は十分身に付くでしょう。

良問プラチカシリーズ(河合出版)

こちらも青チャートの後から手をつけると良いと考えられる問題集です。プラチカには文系数学1A2B、理系数学1A2B、理系数学3とあり、目的に合わせて購入すると良いでしょう。文系数学に関しては標準ではなく応用レベルで、東大京大などの最難関大学の文系学部を目指す受験生のための仕様となっています。理系数学に関しては、標準から応用に渡っているレベルというイメージで、中堅大学志望者〜旧帝大志望者まで幅広い受験生にとって重宝すると考えられます。

応用

理系数学入試の核心(難関大編)(Z会出版編集部、Z会)

上述した「理系数学入試の核心(標準編)」よりもさらに難しい問題を集めた問題集です。問題数は60問と少なくなりますが、その分応用的で、一問から多くを学べる問題が収録されています。いわゆる「捨て問題」のようなものはなく、難しいながらも勉強すれば確実に身に付くような問題を多く揃えています。解説や別解も豊富で、よく読み込み、自分のものとすれば必ずや力になることでしょう。旧帝大理系、あるいは医学部志望者にはおすすめされる一冊です。

やさしい理系数学(三ツ矢和弘、河合出版)

やさしい、と冠してありながら、非常に難易度の高い問題を収録している問題集です。受験生の皆様は気をつけるべきでしょう。上述した青チャートを終え、そのあとに青チャートよりレベルの高い問題集(「プラチカ」や「入試の核心」など)をもう一冊こなしてから取り掛かるのが良いと考えられます。やりきれば、旧帝大の医学部レベルでも十分通じるだけの力が得られるでしょう。問題数が多いため、受験本番まで時間のない場合には、自分の苦手分野のみを抽出して演習するのも一つの手です。

ハイレベル理系数学(三ツ矢和弘、河合出版)

上述した「やさしい理系数学」と同じシリーズとして出版されているのが本書です。ただでさえハイレベルな「やさしい理系数学」の上位版とあって、収録されている問題は非常にハイレベルなものとなります。それも、計算に苦労するようないわゆる「捨て問」「悪問」も散見されます。しかしそれでも、東大や京大などの超上位大学で数学を武器にする、という目的ならば有用な参考書ですし、どんなものが捨て問か、という見通しを立てるという目的で利用することも一つの手段でしょう。

入試数学伝説の良問100(安田亨、講談社ブルーバックス)

著者の安田亨先生は他にも「東大数学で1点でも多く取る方法」「」などを執筆しており、受験数学指導では第一人者とも言える方です。その安田先生が、過去の入試問題からこれは良問だと思われるものを100問選んで収録したのがこちらの問題集です。出典は古いながらも、まさに良問とも言える問題を、安田先生流の鮮やかな切り口で解説しています。このほか、コラムには大学入試数学の出題の裏話や、入試数学史上最難と呼ばれる問題についての話があるなど、読み物としても面白い本です。

数学難問集100(チャート研究所、数研出版)

黒い表紙であり、青チャートと同じシリーズの中でも、最上級に難しい問題を集めたのがこの問題集です。「入門の部」「試練の部」に分かれて、全部で100問が収録されており、入門の部は難しいながらも、じっくりと考えて解ききれば実りある問題が多いのに対し、試練の部は、計算がものすごく面倒であったり、多くの文字式を書かなければならないなどの、いわゆる「捨て問」「悪問」を集めたものであると言えそうです。入門の部をやりきって試練の部は真剣に取り組まず、悪問に出会った時に部分点をどれだけ稼げるか、という研究をする、という使い方が現実的にはおすすめされます。

物理

基礎

セミナー物理基礎+物理

多くの高校で副教材として導入されているのがこの参考書です。通常は学校で配布されるため市販されておりません。教科書の事項の解説から、センター試験よりも簡単なレベルくらいの問題演習もついており、初学者が学んだことを定着させるという目的にはぴったりな参考書です。セミナー物理を一通り演習して、他のよりレベルの高い問題集に移ることが、物理初学者の第一目標となることでしょう。問題が多いため全てをやりきるのは骨が折れるでしょうが、学校の先生や塾の講師などのアドバイスを参照しながら、身につけるべき問題を選んでいくのも使い方の一つでしょう。

標準

物理のエッセンス(浜島清利、河合出版)

「セミナー物理基礎+物理」をやり終えた後におすすめされるのがこちらの参考書です。「力学・波動」と「熱・電磁気・原子」の二冊に分かれています。基礎的事項が頭に入ったあとの第二段階としてちょうど良いレベルの問題が集められており、薄い参考書ながらも丹念な解説で理解を深めることに役立ちます。センター試験で8割以上相当を狙うレベルの受験生は、この参考書を完璧にこなすことをまずは目指しましょう。

実戦物理重要問題集(数研出版編集部)

「物理のエッセンス」をやり終えた後の次のステップとしておすすめなのがこちらの問題集です。標準から応用までの幅広いレベルをカバーしています。この問題集をやり込むだけでも、センター試験9割以上獲得〜中堅国立大学合格レベルまでは悠に到達することでしょう。問題数は多いですが、簡単な問題から難しい問題まで収録されているのが本書なので、自分のレベルに合わせてピックアップして解いていくのが良いでしょう。

良問の風 物理(浜島清利、河合出版)

上述した「重要問題集」とは別の、「物理のエッセンス」の次の段階の参考書となるのがこちらの参考書です。「物理のエッセンス」と同じ出版社から刊行されていて、一冊構成ですが内容の構成は似ているため、「物理のエッセンス」が自分には合っている、という受験生にはおすすめされるでしょう。こちらも丁寧な解説が売りで、センター試験9割以上相当〜中堅国立大学レベルの力をつけるためにはおすすめされます。

物理 基礎問題精講(大川保博、旺文社)

理系問題集の中でも人気の「問題精講」シリーズの物理版です。対象者は中堅国立大学〜私立大学理系レベルを志望する受験生で、問題数は100問以上ありながらも解説は丁寧で、充実した内容となっています。基礎問題、と冠してありながら、京都大学や早稲田大学などから問題を引用しているなど、応用レベルへの橋渡しにもなりうる参考書です。基礎・入門レベルの参考書を理解した後の段階の問題集として、「重要問題集」とこちらの参考書を比べて好きな方を選ぶと良いでしょう。

応用

名問の森 物理(浜島清利、河合出版)

上述した「良問の風」の上位版とも言えるのがこの参考書です。「力学・熱・波動1」と「波動2・電磁気・原子」の二冊に分かれており、それぞれ薄い問題集でかつ問題数は多くありませんが、解説はとても丁寧です。応用レベルではありますが、後述する「標準問題精講」や「難問題の系統とその解き方」よりは簡単な問題を揃えており、物理がさほど難しくない大学の志望者、あるいは他の得意教科があり物理は足を引っ張らない程度のレベルまで成長すれば良い、という受験生にはおすすめです。

物理 標準問題精講(中川雅夫・為近和彦、旺文社)

「基礎問題精講」の上位版で、標準と名はついていますが、収録されている問題は東大や京大などの超上位大学のものが多く、応用レベルの中でも上級と言える問題集です。問題数は90問と後述する「難問題の系統とその解き方」ほど多くはありませんが、解説は丁寧で、一問一問を丹念に研究すればどんな大学の入試でも怖くなくなるような力がつくことでしょう。「難問題の系統とその解き方」を使っていたが、問題数が多すぎて消化不良になりそう、という方にはおすすめされます。

難問題の系統とその解き方(服部嗣雄、ニュートンプレス)

かつてはオレンジ色の表紙で一冊構成でしたが、最近は改訂され、ポップな表紙になりかつ「力学・熱・波動」と「電磁気・原子」の二冊構成となりました。昔から受験生の間では超上位大学入試では必携の問題集とされており、扱う問題のレベルは非常に高く、かつ収録問題数も多いです。例題と演習に分かれていますが、演習の方の解説はあっさりしているため、わからないままになるという恐れがあります。例題の解説はしっかりしており、例題をこなすだけでも超上位大学が狙えるくらいの力はつくでしょう。

微積で解いて得する物理(細川貴英、オーム社)

こちらは問題集ではなく、物理の問題を解くときの考え方を解説した本です。内容は力学と電磁気に限られますが、運動方程式や運動量保存則、RLC回路の公式など、公式を機械的に覚えて当てはめる作業になりがちな高校物理について、「微分積分」という武器を用いて、実際の入試問題を例に物理学の原理的なレベルから解説しています。物理はそこそこ得意である自負はあるが、最難関レベルまでは伸び悩んでいる、という受験生は、新たなアイデアの獲得のためにこの本が一助となるかもしれません。

大学入試ラクして物理の点数を稼ぐ「秘」超速解法(鈴木誠治、中経出版)

こちらも上述の「微積で解いて得する物理」同様、物理の問題を解くときの考え方に焦点を当てた参考書です。解説する事項は高校物理の全範囲にわたっており、実際の入試問題を例に、言われなければ気づきにくいような事項、あるいは一般的には教えられないが問題を解くときに役立つ物理学の公式を解説しています。こちらも、物理でさらにもう一段階開眼したい、と考えている受験生におすすめです。

化学

基礎

セミナー化学

化学を初修の高校生が、学校から配布されるなどしてまずお世話になる参考書がこちらです。教科書の補足ならびに練習問題が記載されており、化学を習う第一歩として多くの高校生が利用しています。化学は物理や数学に比べて暗記事項が多いため、化学の基礎的知識の抜け落ちは応用問題を解くときの大きな障害となるため、基礎事項の確認に適しているという意味では、難関大学志望者でも受験終了まではそばに置いておくべき一冊だと考えられます。

化学の必修整理ノート(卜部吉庸、文英堂)

空欄に書き込んでいき、一冊のノートを完成させるスタイルの参考書です。図解も豊富で、化学のどの単元に関してもとてもわかりやすくまとめられていて、完成したノートはどの大学を志望する受験生であっても、受験の最後まで参照する価値のあるものとなるでしょう。全体の分量としてはなかなかに多いため、化学を習い始めてからできるだけ早く始めて、授業後の復習に使うなどして、基礎を定着させるのが良いでしょう。

標準

実戦重要問題集 化学(数研出版編集部)

物理のおすすめ教材として紹介しました「重要問題集」の化学版です。こちらの問題集も、物理のそれ同様、基礎からステップアップした標準レベル、また応用レベルにまでわたる多様な問題を収録しています。特に、先に挙げた基礎的な参考書では手薄になりがちな、化学の計算問題の演習の第一歩となることでしょう。センター試験9割レベル〜国立大学理系レベルを狙うならば、この問題集を何度も演習するだけでも十分到達しうるでしょう。文系の受験生にも理系の受験生にもおすすめされる問題集です。

化学の新標準演習(卜部吉庸、三省堂)

「重要問題集」をやり終えた後にさらなるステップアップを目指すときにおすすめなのがこちらの参考書です。平均的には、国立大学理系〜旧帝大非医学部レベルの問題が多く取り揃えられており、さらに解説も詳細です。後述する「化学の新演習」とはシリーズとなっていますので、「化学の新演習」で挫折した、という受験生が足元固めのために演習することもおすすめされる方法です。

化学 基礎問題精講(鎌田真彰、旺文社)

化学版の「基礎問題精講」に関しても物理版と同じく、「重要問題集」と対をなし、好きな方を選べばよいとされる参考書です。問題数は「重要問題集」より少ないながらも丁寧な解説で、化学の知識・思考力が深まります。「重要問題集」では解説があっさりしすぎだ、とお考えの方にはこちらの参考書の方がおすすめされ、とにかく数をこなしたい、とお考えの方には「重要問題集」の方がおすすめされます。また、「標準問題精講」にのちのち移っていきたい、とお考えの方にもこちらの参考書の方がおすすめされるでしょう。

化学の良問問題集(中道淳一 他、旺文社)

高校化学の問題集の中では分厚い方で、そのうち半分以上が解答・解説冊子という構成をとっています。収録されている問題のレベルは「重要問題集」かまたはそれより少し上くらいですが、解説の丹念さは群を抜いています。是非とも押さえたい良問を揃え、基礎から一段階進んだ応用力の養成に役立ちます。問題数が多炒め、消化不良になることがネックとなる可能性がありますが、根気強く取り組んで化学を強化したいという姿勢があるならば、是非ともおすすめしたい一冊です。

応用

化学 標準問題精講(鎌田真彰、旺文社)

「基礎問題精講」のシリーズであり、標準と名のつくこの問題集ですが、先に挙げた標準レベルの問題集から一段階ステップアップし、化学の応用力をつける第一歩となる問題集となることでしょう。問題数は102問とさほど多くなく、さらに解説が豊富なので、繰り返しの演習に適しているでしょう。最難関大学を目指すには少し足らないレベルの問題集ですが、旧帝大非医学部〜地方国立医学部くらいのレベルならば、この問題集をやりこむだけで十分到達しうるでしょう。

化学の新演習(卜部吉庸、三省堂)

上述した「化学の新標準演習」のシリーズであり、「標準問題精講」よりもさらに難しい問題を収録している、東大・京大・医学部を志望する受験生の化学のバイブルとも言えるのがこちらの問題集です。高校化学の全範囲にわたり200問以上収録しており、どれもが骨のある良問と言える問題です。最難関を狙うならば全問題を周回したいところですが、化学以外に武器となる科目がある、あるいは受験まで時間がなくて苦手な分野だけを潰したい、という場合は、自分の選んだ単元だけ演習するのも良いでしょう。

新研究(卜部吉庸、三省堂)

こちらは問題集ではなく資料集のような位置付けの書籍です。大学受験参考書の中では有数の厚みを誇り、その分、高校化学に関する非常に詳細な解説を展開してくれています。化学が大好きで武器にしたい、という受験生は買うべき資料集ですが、そのボリュームの多さゆえに、全て読みきろうとするのは受験で勝ち抜くという目的にはそぐわないでしょう。わからない問題に当たったときの辞書的な役割と据えておくのが良い使い方だと思われます。

この記事を書いた人

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