慶應医学部に見事現役合格された方の合格体験記です。入試の傾向や対策について詳しくお答えいただいております。
合格した大学
現在通っている大学を教えてください。
慶應義塾大学
入学年度を教えてください。
2019年度
浪人の有無を教えてください。
現役
得意科目(複数選択可)
英語;数学;化学;社会
苦手科目(複数選択可)
物理;国語
両親の職業(任意)
医師
出身地を教えてください。
東京
出身の中高、中学受験・高校受験の有無を教えてください。
豊島岡女子学園出身です。中学受験で入りました。
将来どんな医者になりたいか教えてください。
勤務医
受験勉強を始めた時期を教えてください。
高校1年生の4月
受験期の一日の勉強時間を教えてください。
平日6時間(塾3時間) 休日12時間(塾なし)
センター試験の点数(覚えている範囲で、浪人生は現役時も)を教えてください。
825/900
高1から合格までで受けた模試、その偏差値、合格判定を教えてください。
駿台全国模試 偏差値は72程度 合格判定は医科歯科がAまたはB,慶應医学部がCでした。
現役、浪人時の併願大学(合格の有無も)を教えてください。
防衛医科大学校 日本医科大学 順天堂大学 東京慈恵会医科大学 東京医科歯科大学 すべて合格しました
あなたの大学の入学理由を教えてください。
慶應医学部は基礎と臨床の一体化をかかげており,自分の目指す医師像と合っていたから。
あなたの大学の入試傾向、対策を教えてください。
数学は確率と数学Ⅲの微分積分が必ず出ます。対策としてはその分野の問題をたくさん解いて慣れること,また時間との勝負なので何度も過去問に取り組むことで形式に慣れていくことです。 英語は短時間で多くの問題に答えなければならないので,英語を英語のまま理解することが求められます。精読ももちろん重要ですが多読を重視して行っていくことで読むスピードを速くすることができるのではないかと思います。 物理は原子物理が毎年必ず出題されています。原子物理は対策が手薄になりがちですが,過去問に繰り返し取り組むことで十分に対策できると思います。 化学は基本的に標準的な問題しか出題されないので,標準的な問題を確実に解答できれば合格圏内に入ることが十分に可能だと思います。
あなたの大学の実習やカリキュラムや生活などの特徴を教えてください。
5年生のときにアメリカを中心とした西洋諸国に留学できます。
あなたの大学の面接で聞かれたこと、対策
医師の志望理由・高校時代の活動
通っていた塾の名前を教えてください。
鉄緑会 高1 数学・英語 高2 数学・英語・物理・化学 高3 数学・英語・物理・化学
通っていた各塾の講師について教えてください。
講師は学生なので講師の方の受験時代の経験を授業の中で教えてくれるので,自分が受験生になったときにどのように勉強していけばよいのかを具体的に想像できます。また,すぐに質問できる環境なので疑問を残すことなく日々の学習に取り組むことができます。 私達生徒のためにたくさんのプリントを作ってくれ,こちらも頑張らなければという気持ちにさせられました。
通っていた各塾のカリキュラム、指導方針、授業内容について教えてください。
指導方針 高校2年生終了時までに英語数学を完璧にし東大に合格できるレベルにし,高校3年生では理科2科目に集中する。数学は何度も同じ内容を学年を分けて繰り返し学習する(学年が上がるごとに内容は深く発展的になっていきます)。 授業内容
通っていた各塾の学習環境について(自習室、交通の便、立地など)教えてください。
塾は新宿や代々木にあり,都心の中高一貫校の生徒にとっては通いやすい場所であったと思います。自習室は,高校2年生までは授業がある日にしか使えませんでしたが,高校3年生では高3専用の自習室が開放されていました。高3専用の自習室は快適な空間で,同じような大学を目指す生徒の中で勉強することができ刺激的でした。
通っていた各塾の良かった点を教えてください。
鉄緑会は宿題の量が多いと言われていますが,たくさんの演習量をこなすことができ,その点で他の塾の生徒に差をつけることができたのだと思います。高校生の早い段階で受験数学を一通り学ぶことができるので,その後は東大型の演習に取り組んだり,苦手分野の克服に取り組むことができたりと,合格をより自分に近づけることができました。また,上には上がいるということを痛感することができ少しできただけで驕ることなく謙虚に学ぶことができました。
通っていた各塾の講師/カリキュラム/学習環境それぞれを5段階評価で教えてください。
講師 5 カリキュラム 5 学習環境 5
数学
センター試験は直前期に過去問5年分を解きました。センターにしか出題されない統計分野は確認しておくと良いと思います。 二次試験は塾の進度に従って学習していました。塾ではたくさんの演習を実施してくれたので,演習量には困りませんでした。直前期は各大学の出題形式に慣れることを主な目標にしていました。
英語
センター試験は10年分の過去問を解きました。長文読解では失点することのないよう,慎重に取り組み,発音やアクセントは過去問で間違えた部分をまとめて勉強していました。 二次試験は塾で演習量をこなしていました。単語帳は鉄壁を用い,それをベースにして単語の勉強をしていました。加えて,高3のときには洋書を読んで多読をやっていました。
物理
センター試験は物理が苦手だったこともあり,25年分の過去問を解きました。時間が足りなくなるということはなかったので慎重にミスすることなく解くことを目標にしていました。 二次試験は,医学部は標準的が出題されることが多かったので,標準的な問題集に繰り返し取り組み,問題を見てすぐにその方針が思い浮かぶように練習していました。
化学
センター試験は有機化学の詳しい内容も問われたり,日常的なことに絡めた分野が出たりしたので,センター独特の問題に慣れることが必要だと思います。過去問は25年分解きました。 二次試験は,化学を一通り学び終えたら,無機化学や有機化学の暗記事項を忘れることがないように,まとめのノートを作成して定期的に確認していました。
生物
なし
地学
地学は中学二年生でやっただけで履修していません。 解答することができません。 申し訳ないです。 二次試験で地学を選択するのは東大志望の人のみなので受験する学校が限られてしまいます。選ばないほうが良いのかと思います。
国語
センター試験は,40年分くらいの過去問を解きました。センターの国語は医学部志望にとって大切で,センター国語で失敗してしまうと医学部を受けられなくなるということもあるので対策はしてもしすぎることはないと思います。対策としては過去問を解いて採点をし間違えた部分は解答を見てどこが本文と一致していないから正解にならないのかを一問一問分析していました。
社会
センター試験では日本史を選択しました。日本史選択は理系では珍しいです。日本史がよっぽど好きでない限り選ばないほうが良いと思います。日本史の対策は高3の4月からはじめ,一つの参考書を繰り返し読んで頭に内容を叩き込みました。過去問は何度解いても大丈夫なので一つの過去問を繰り返し解きました。
面接
塾に行っていました。 各大学の志望理由や医師の志望理由はスラスラと言えるようにしたほうが良いと思います。
小論文
東京慈恵会医科大学や順天堂大学は特徴的な小論文を出題します。過去問を利用して形式に慣れることが大切だと思います。
センター試験
失敗できない試験だからこそ緊張すると思います。数学や英語は勉強せずとも満点が取れると思わず,徹底的に対策しました。対策は高3の9月からはじめました。
あなたの大学を目指す受験生へのアドバイスをお願いします。
慶應医学部は難関だと言われていますが,しっかり適切な対策をすれば合格することが可能だと思います。頑張ってください。
編集部からのひとこと
以上、慶應義塾大学医学部に見事現役合格された方の合格体験記でした! 慶應医学部の入試の特徴やその対策法など非常に丁寧に答えていただきありがとうございます! 受験生へのアドバイスにもあるように、「しっかり適切な対策をすれば合格することが可能」です。受験生の方は頑張って対策してください!